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皆さん、こんにちは!マツリカの佐藤です。フェスティバルライフを謳歌していますか?

本コラムは営業に関わる方々向けに記載していますが、少し趣向を変えて、今回は私の祭り化した原体験の中で生まれた印象的な学びや大事にしている考えを、サイドストーリーとしてお届けしたいと思います。

これからもちょいちょい挟んでいこうと思っていますので、こちらのサイドストーリーも宜しくお願いします。

さて今回は高校時代の体育祭でのお話です。

私の高校は学校行事にとても力を入れていた学校で、9月に行われる体育祭はその中でも最も大きな行事として、多くの生徒が気合いを入れて臨んでいました。

夏休みに入る前から少しずつ準備を進めており、特に3年生は受験勉強そっちのけで夏休みを過ごします。

(過度に一般化したらダメかもしれませんね。ちゃんと勉強していた人はいるはずですし。)とはいえ、まさに祭り化状態です!!

全校を4つのグループに分けた対抗戦で行われるのですが、3年生の際に私が属していたのは紫雲というグループでした。(グループ名は色+自然という感じ。他グループは青柳、紅樹、黒潮でした。)

そして、グループ内での私の役割は応援団長でした。

応援団というのは競技中の応援だけでなく、朝・昼・夕に行われるグループ対抗の応援合戦の内容を考えて、グループ全員で練習をして、当日は応援賞獲得を目指して競い合います。

私は考えました。

「こういうのは基本気合いだから、まずはみんなに気合いで練習してもらおう。世の中の8割は気合いで何とかなる。うん。でも確実に勝ちたい。なんか名案はないものか。」

その名案を探るべく、諸先輩方の過去映像もいくつか見ました。でも応援賞獲得の必勝法は見出せませんでした。

「全く一貫性ないわー。全然、勝利の法則見つからんわー。」

それはそうなんですよね。審査員は先生方が務めていたのですが、毎年メンバーが変わっていますし、おそらくほぼ主観で決めていたので(笑)。

おそらくなのですが、明確な審査基準とかは無かったと思います。(もしあったならごめんなさい)

そうこうしている間も時は過ぎていくので、応援の“型”を考えていかなくてはいけません。

明確な方針を見出せないまま、“それっぽい型”は出来上がっていました。

可もなく不可もなくっていうやつですね。

勝てる確信はなかったですし、その時には「応援は結果的に内容どうこうじゃなく、気持ちの問題やし、声が出ているかどうかなのだから練習次第や。気合い!!」という感じで、結果そのものをグループのみんなに預けている感じでした。

リーダーとしてあるまじき姿勢ですね(苦笑)。

でも心に引っ掛かりは残っていました。もっと良いものが出来るんじゃないかと。夏休みが明けて学校が始まったら、いよいよ練習スタートです。

そうなると内容(型)を変えることは出来ません。

タイムリミットが迫っていました。

でも心に引っかかりは残っていました。もっと良いモノが出来るんじゃないかなと。そして夏休みのある日、転機が訪れました。

3年生の幹部メンバーで話していた時に、どういう文脈かは忘れましたが、地元の祭りの話になりました。

その中の二人が同郷で小さい頃にその祭りで獅子舞をやったという話をし始めたのです。

試しに今やってみて、という流れになり、エア獅子舞をやってもらったのですが、そこで度肝を抜かれたのです!!!

「えっ。獅子舞ってそんな激しいん?」

「もっと、ちょこちょこ歩く感じじゃなかったっけ?」

「そんなヘッドバンキングかますっけ?」

「後ろの足の人、そんな反復横跳び感あったっけ?」

などなど私の中での獅子舞像が覆されました。そしてその瞬間に決めました。

「これだ!この獅子舞を自分達の応援にぶち込めば勝てる!!

過去に獅子舞を持ってきたやつはいない。というか、あんまりこういう飛び道具を持ってきたグループはなかったはず。

そして、この二人用に急遽出番を作り、昼の応援シナリオを大きく変える決断をしました。

それに合わせて、朝・夕も一発ずつ飛び道具をぶち込むように構成を変えました。ようやく納得の応援の型が出来上がりました。確実に勝てると思っていました。

今思えば、なぜ獅子舞でそこまで確信が持てたのか意味不明ではありますが、溢れんばかりの自信を持って練習を開始したのです。

実際にグループのみんなは一生懸命練習してくれました。そして当日、力の限りを出し尽してくれたと思いますし、私自身も出しました。

いよいよ結果発表です。

青柳→紫雲(私のグループ)→紅樹→黒潮の順番で応援の点数が発表されます。

細かい点数は覚えていないのですが、青柳の点数が読み上げられ、その後に私達紫雲の点数が読み上げられたのですが、青柳と同じ点数でした。その時点で負けを確信しました。同点で応援賞を獲得した例を知らなかったので、残り2グループのいずれかが勝ったのだと思いました。

しかし結果は、青柳と紫雲の同点での応援賞でした。

青柳の応援団メンバーは仲の良いメンバーが多かったのでお互いに勝利を分かち合えて嬉しかったのを覚えています。

さてここからが後日談であり、今回伝えたいメッセージです。長い長い前置きですいません(苦笑)。

後日、紫雲グループのグループ長をしていた男と二人で、審査員をしていた先生に「なぜ我々が単独で応援賞を取れなかったのか」を聞きに行きました。

やっぱり本当は単独での応援賞が獲りたかったので(笑)。全員に聞けた訳ではないですが、聞いた先生の大半は「甲乙つけがたかった」的なコメントだったように思います。

その中で、ある先生に言われたことが鮮明に残っており、その後の私の人生で時折浮かび上がってくる言葉になっています。

それは……

「なぜ獅子舞の色が紫じゃなかったんだ!!」

そこーっ!?? そのせいで単独で応援賞獲得できんかったんー!??

確かに我々の獅子舞は巻毛紋(毛卍紋)的な緑色がメインでした。というか、獅子舞ってそうやん…。

なので、いわゆる獅子舞っぽく作っていました。

「いや、紫の獅子舞とか見たことないし、普通に気持ち悪いだろ…」

色々な思いは渦巻きましたが、

「君たちのグループは紫雲。紫をメインに据えていたら結果は変わっていたかもしれない」

なるほど。俺は“獅子舞=緑”という【固定観念】に縛られていたのだと気付きました。

そして、一度出てきたアイデアに対して、【アイデアが出たことに満足していた】のだと気づきました。

「応援に獅子舞を取り入れるグループなんてないだろ。なので前例はないはずだし、予想外の一手になるはず。」

そこで思考がストップしていたんですね。本当はここからがスタートだったわけです。

そういう意味でこの出来事は私にとって大きな学びになりました。

今でもたまに友人から「獅子舞=緑やないぞ!」「獅子舞=緑やと思っとんちゃうか?」

と私が既成概念や固定観念に縛られた言動を選ぼうとすると諭されます(笑)。皆さんも「獅子舞=緑」のように思い込んでいることってないですか?

本当はそんな“当たり前”は存在しないのかもしれませんよ。

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Mazrica Business Lab.編集部
Mazrica Business Lab.編集部
Mazrica Business Lab.はクラウドアプリケーションMazricaの開発・提供を展開する株式会社マツリカが運営するオウンドメディアです。営業・マーケティングに関するノウハウを中心に、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。

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