【マーケターは要チェック!】マーケティング担当者なら知っておきたい記事17選

インターネットが広がったことで、SNSを利用していることが当たり前の世の中になっています。

企業も公式アカウントを作成し、積極的にSNSで情報発信をするようになってきました。

SNSは一般消費者だけでなくBtoB購買担当者や意思決定者へのアプローチにも有効な方法です。

今回は、これからの時代にさらに重要度を増してくるであろう「SNSマーケティング」について解説します。

▶︎▶︎SNSマーケティングがトレンドですがまだまだメールマーケティングも有効です

SNSマーケティングの重要性

SNSマーケティングとは?

そもそもSNSマーケティングとは、その名の通りSNSを用いて行うマーケティング手法のことです。facebookやInstagramなどのSNSを介して企業が自社の商品やサービスを発信し、認知度や好感度を高めることを目的としています。

場合によっては短期間で急激に認知度を高めたり、顧客とのコミュニケーションを通じてロイヤリティを高めるといったことも可能です。SNSマーケティングが広がる背景について紹介していきます。

インターネットの広がりとSNS利用者の急増

総務省の「通信利用動向調査」によると、2019年のインターネット利用率は89.8%という結果になり、約9割もの人がインターネットを利用していることが判明しました。

10年前の2009年には78.0%となっているため、この10年間でインターネットが急速に広がったことがわかります。

この背景にはスマートフォンの普及があると考えられており、同調査でもスマートフォンでインターネットを利用している割合は63.3%だという結果になっています。

スマホによるインターネット利用に伴い、実はSNSの利用者数も急増しているのです。
同調査では年齢階層別のSNS利用状況の調査結果も公開されているので紹介します。

  2018年 2019年
全体 60.0% 69.0%
6~12歳 23.2% 24.1%
13~19歳 75.0% 80.5%
20~29歳 78.5% 87.1%
30~39歳 74.8% 83.0%
40~49歳 70.6% 78.4%
50~59歳 59.8% 70.4%
60~69歳 38.6% 51.7%
70~79歳 23.6% 40.7%
80歳以上 16.9% 42.8%

驚くべきことに、全年代で前年よりもSNS利用率が増加しているのです。
若い世代はもちろんのこと、高齢者層も4割以上がSNSを利用しているため、今やSNSマーケティングは全年代のターゲットにリーチできるアプローチ方法と言えます。

ミレニアル世代とZ世代の台頭

今、働き盛りを迎えている20~40代は「ミレニアル世代」や「Z世代」と呼ばれている世代です。

ミレニアル世代とは1980年代から1990年代前半に生まれた層を言い、Z世代は1990年代後半から2010年前後に生まれた層を指します。

ミレニアル世代が生まれた頃は、ちょうどインターネットやデジタルデバイスが誕生した頃。
そのため、ミレニアル世代はデジタルテクノロジーとともに成長してきました。

Z世代は生まれたときからデジタルテクノロジーが当たり前の世界だったため、ITとの親和性が高い世代です。

先ほどの調査結果では20~40代のSNS利用率は非常に高く、日常的にSNSでコミュニケーションを取ったり情報を収集したりしているのがわかります。

つまり今の消費トレンドや企業活動を支えている層にアプローチするには、SNSは効果的なのです。

現在、BtoBの購買担当者や意思決定者を担当しているのはミレニアル世代が多いですが、これからはZ世代の影響力が強くなっていくことが予測されます。
BtoCだけでなく、BtoBでもSNSマーケティングは有効になっていくでしょう。

▶︎▶︎BtoBマーケティングについて詳しく知りたい方はこちら

グローバル化

急速にグローバル化が進んでいる現代では、インターネットを活用すれば、海外からでも日本の商品を購入したりサービスを利用したりすることが可能になっています。

日本国内と海外の情報格差がほとんどないという今の時代、いかに海外のユーザーにリーチできるかがポイントになるでしょう。

コンテンツマーケティングやリスティング広告などのWEBマーケティング施策はなかなか海外との接点を持てませんが、SNSは世界中で利用されているため海外のターゲットにリーチすることも可能です。

各SNSの特徴と運用方法

SNSはさまざまな種類がありますが、それぞれ特徴が異なります。
ユーザー層も違うので、それぞれのSNSにマッチした施策を行うことが求められます。

ちなみに、ICT総研による「2020年度 SNS利用動向に関する調査結果」では各SNSの利用率の調査結果が公表されています。

・LINE:77.4%
・Twitter:38.5%
・Instagram:35.7%
・YouTube:23.2%
・Facebook:21.7%
・TikTok:8.1%
・Skype:7.1%

それでは、利用者数が多い上位5つのSNSの特徴を見ていきましょう。

LINE(ライン)

LINEは手軽さや充実した機能が特徴で、今や日本で最も利用されているSNSです。
2011年に正式発表され、それまでメインだったキャリアメールに代わって急速に広がりました。

LINEでマーケティングをする場合には、まずはLINE公式アカウントを開設する必要があります。
公式アカウントを作成すると、友だちになっているユーザーに対してメッセージを一斉配信したり1対1のチャットをしたりすることができるようになります。

またLINE上でショップのポイントカードを作成したり、クーポンを発行したりする機能も。
LINEは頻繁に確認するユーザーが多いため、公式アカウントで情報発信をすると見てもらえる可能性が高いと言えます。

Twitter(ツイッター)

Twitterは全角140文字以内の短文を投稿(ツイート)します。
アカウント作成は無料なので、コストをかけずに運用できる点がメリットです。
ツイートがシェアやリツイートされることでフォロワー以外のユーザーにも情報が広がっていきます。

拡散性が高いので思いがけず話題になることもありますが、その反面、炎上にも気を付けなければいけません。

また、Twitterは自社からの情報発信だけでなく、他のユーザーのツイートにリプライ(返信)したり「いいね」をしたりできます。

一方通行のコミュニケーションでなく、双方向のコミュニケーションができるのが魅力でしょう。
ほかにも、アンケート機能やアナリティクス機能など、企業アカウントを運用していくうえで必要な機能も備わっています。

Instagram(インスタグラム)

Instagramは写真や動画などビジュアル的な訴求効果が高いSNSです。
見栄えがよく目立つ写真を「インスタ映え」と言われるようになり、2017年には流行語大賞を受賞しました。

そのため企業アカウントを運用する場合も、映える写真を投稿することがポイントになります。
またハッシュタグで検索するユーザーが多いため、自社と親和性の高いハッシュタグを使って投稿しましょう。

Instagramで企業アカウントを作成する手順は個人アカウントと同様ですが、ビジネスで活用できる機能を使いたい場合はプロアカウントに切り替えるのがおすすめ。

プロアカウントにすることで、分析機能や広告出稿などが可能になります。

YouTube(ユーチューブ)

YouTubeは言わずと知れた動画配信サービスですが、動画を通して情報発信やコメントのやり取りが可能なので、SNSの要素も持ち合わせていると言えます。

動画なので写真やテキストよりもメッセージ性が高いことがメリットですが、制作の手間やコストがかかるという注意点もあります。

新商品の発売情報を発信したり、ライブ配信でウェビナーを開催したり、さまざまな活用の仕方ができるでしょう。

また知名度の高いユーチューバーをインフルエンサーとして起用して、マーケティング施策を行うこともできます。

Facebook(フェイスブック)

Facebookは実名登録のSNSのため、信頼性の高いSNSです。
日本での利用状況は縮小傾向にありますが、世界的には今でも最も利用されているSNSのため、外資系企業や海外進出をしている企業は利用すべきでしょう。

Facebookの企業用ページは、個人アカウントを所有している人のみ作成することが可能です。
ユーザーは名前のほかに勤務先や役職、学歴なども登録できるので、企業はターゲットをセグメントしてアプローチできます。

SNSマーケティングのやり方

SNSマーケティングは、単にSNSアカウントを作って投稿するだけでは成果につながりません。
効果的なSNSマーケティングのためには、手法ややり方を理解して、緻密に戦略を練る必要があります。

▶︎▶︎マーケティングで追うべき指標を整理したいあなたに!マーケティングでのSFA活用方法を徹底解説!

SNSマーケティングの手法

SNSを活用したマーケティングはいくつかの手法があります。
自社のリソースやターゲットに合わせて組み合わせながら運用してみましょう。

・アカウント運用
アカウント運用とは、自社の公式アカウントを作成して情報を発信したりユーザーとコミュニケーションを取ったりする方法。

SNSは気軽に利用できるため、ユーザーと距離感の近いコミュニケーションが可能です。
コミュニケーションによってエンゲージメントを高められるだけでなく、自社サイトに誘導したりお問い合わせにつなげたりすることもできます。

各SNSの特性に合わせて効果的な投稿をすることによって投稿が拡散され、新規開拓のきっかけにもなるでしょう。

・SNSキャンペーン
SNSキャンペーンとは、テーマに沿ったユーザーの投稿キャンペーンを行う手法です。
具体的には、自社の公式アカウントをフォローしてもらいハッシュタグをつけて投稿してもらいます。

ファンを増やす以外にも、商品を認知したり購入したりしてもらうことを促進するメリットがあります。

例えば食品会社のSNSで「商品のアレンジメニュー」というテーマのキャンペーンを行えば、ユーザーは今までその商品を購入したことがなくてもそのキャンペーンをきっかけにして認知・購入してくれます。

・広告出稿
SNSでは広告を出稿することが可能です。
WEB広告はリスティング広告やアフィリエイト広告などさまざまな種類がありますが、膨大なコストがかかるのになかなか成果につながらないこともあります。

しかしSNS広告はユーザーのタイムライン上に自然と表示されるため、目に留まりやすいという特徴があります。
また広告を配信するターゲットのセグメントもできるので、詳細にターゲティングをして広告を配信することで、コストを抑えて運用することが可能です。

・インフルエンサーマーケティング
影響力の高いSNSユーザー=インフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらう手法が、インフルエンサーマーケティング。

インフルエンサーのフォロワー全員にリーチできるので、自社アカウントのみで運用しているときよりも膨大な数のユーザーにリーチできることがメリットです。

また、企業発信の情報は押しつけの印象が抱かれやすいですが、インフルエンサーを起用することで営業感や広告感を抑えた情報発信ができ、拡散される可能性も高まります。

SNSマーケティングを進めるステップ

やみくもにSNSアカウントを作成して運用しても、効果が出ずに失敗してしまいかねません。
SNSマーケティングを始める際には、以下のステップで進めましょう。

1.ターゲット設定とSNS選定
どのようなターゲットに訴求したいのかを決め、最適なSNSを選びましょう。

例えば、BtoBビジネスであれば実名登録で勤務先や役職なども把握できるFacebookにしたり、ファッションやコスメを扱う企業であれば視覚的に訴求できるInstagramにしたりするのがおすすめです。

SNSはそれぞれ特徴やユーザー層が異なるので、狙いたいターゲットに確実にアプローチできるSNSを選びましょう。

2.運用手法の選定
先ほど紹介したアカウント運用やインフルエンサーマーケティングなど、どの手法を採用するかを決めましょう。
無料で行えるものもあればコストがかかるものもあります。

いくつか組み合わせて運用することもおすすめです。

3.データ分析
運用しっぱなしではなく、成果につながっているか分析することもポイントです。
SNSに搭載されている分析機能や、Googleアナリティクスなどを活用して効果測定をしていきましょう。

SNSマーケティングのKPI

SNSマーケティングの効果測定では、どのような指標を見るべきか迷ってしまう人も多いかもしれません。
SNSマーケティングでよく陥りがちなのが、SNS上のフォロワー数やいいね数のみを注視してしまうことです。

認知度向上やファン獲得が目的なのであればそれらの指標も見るべきですが、リード獲得や売上アップが目的なのであれば、お問い合わせフォームへの流入数や商品購入ページへの流入数など自社サイト上の数値を見なければいけません。

自社のSNSマーケティングの目的に応じて、見るべきKPIは異なることに注意しましょう。

目的別にいくつかKPIをご紹介するので、SNSマーケティングのKPI設定の参考にしてください。

・認知度向上が目的
フォロワー数、インプレッション数、いいね数、リツイート/シェア数

・顧客エンゲージメント向上が目的
いいね数、コメント数、リツイート/シェア数、ハッシュタグ利用数、UGC数

・売上向上が目的
自社サイトへの流入数/流入率、クーポン利用数/利用率、コンバージョン率

SNSマーケティングにおすすめのツール

SNSマーケティングを進めるうえで、ツールを活用すると効率的に投稿できたり分析したりすることができます。
おすすめのツールを3製品ご紹介します。

・Social Insight(ソーシャルインサイト)
SNSマーケティングのやり方|各SNSの特性やツール、成功事例も紹介 | Senses Lab. | Social Insight 複数のSNSに対応し、自社アカウントだけでなく競合アカウントの分析もすることができる「ソーシャルインサイト」。
SNS上の口コミデータを分析して評判や話題性を計測する機能も搭載されています。
さらに、予約投稿やコメント管理、キャンペーン管理などSNSマーケティングに必要な機能が充実。

【料金】
お問い合わせ

【URL】
https://sns.userlocal.jp/

・comnico Marketing Suite
SNSマーケティングのやり方|各SNSの特性やツール、成功事例も紹介 | Senses Lab. | Comnico 「コムニコ」はFacebook、Twitter、Instagramに対応しているSNSマーケティングツールです。
投稿管理や効果測定を一つのインターフェースで行うことができるので、作業の効率化や情報共有が実現します。
各SNSの最新APIに対応しており、SNSの仕様変更やアップデートなどにも迅速に対応しています。

【料金】
・初期費用:100,000円
・月額:50,000円

【URL】
https://www.comnico.jp/products/cms/jp

・Liny(リニー)
SNSマーケティングのやり方|各SNSの特性やツール、成功事例も紹介 | Senses Lab. | Liny

LINEのマーケティングツールとして多くの導入実績をもつ「Liny」。

友だち管理や配信管理のほか、アンケート機能や精度の高い分析機能なども搭載されており、LINEマーケティングの成果を最大化することができるでしょう。

【料金】
・初期費用:49,800円
・スタートプラン:月額5,000円
・ベーシックプラン:月額39,800円
・プレミアムプラン:月額69,800円

【URL】
https://line-sm.com/index.html

参考になる企業のSNS事例

各企業がSNSマーケティングに取り組んでいるなか、親しみやすい投稿や魅力的なキャンペーンでSNSマーケティングを成功させている企業も少なくありません。

参考になる3社の事例をご紹介します。

SHARP株式会社

SHARP株式会社の公式Twitterアカウント「@SHARP_JP」は「シャープさん」と呼ばれ、人気の高い企業アカウントのひとつです。

まるで友人がツイートしているような親しみやすさが特徴。

Twitterでは企業活動や製品を紹介していますが、営業感がない投稿のためユーザーに受け入れられやすく、拡散性が高くどんどん認知を広げています。

親しみやすさを生むためにビジネスとは関係のないことをつぶやいたり、ユーザーの投稿へ丁寧に反応したりするなど、上手にTwitterを使っている代表例と言えるでしょう。

ハーゲンダッツジャパン

アイスメーカーのハーゲンダッツジャパンは、SNSキャンペーンに成功した事例の代表です。

2013年に、過去に販売したアイスフレーバーのなかから復活してほしいフレーバーをFacebookやTwitterなどの各SNSで投票してもらう「フレーバー復活選挙」を実施しました。

1位に投票した人の中から抽選で1,000名にアイスをプレゼントするという企画のため投票数はぐんぐん伸び、大きな話題となりました。

大丸・松坂屋百貨店

大丸・松坂屋百貨店は自社キャラクター「さくらパンダ」を開発し、TwitterやFacebookで情報発信をしています。

百貨店に馴染みの薄い若年層をターゲットに、キャラクターを介してSNSでプロモーションを行うことで、親しみやすさを生み出し認知を広めました。

また大丸・松坂屋のLINE公式アカウントでは、1,000円以上の購入レシートとLINE画面を提示するとさくらパンダオリジナル商品がもらえるキャンペーンを展開。

8,000名以上の消費者が参加する結果となり、SNSマーケティングが売上に結び付いている代表的な事例になっています。

終わりに

Googleなどの検索エンジンだけでなく、SNSを駆使して情報収集をするユーザーが増えている現代。

SNSでの情報発信やコミュニケーションは、BtoCだけでなくBtoBビジネスでも求められる時代になってくるでしょう。
まして、インターネットとの親和性が高いミレニアル世代・Z世代が大きな影響力を持つようになってくることを考えると、今のうちからSNSマーケティングに取り組んで土台を固める必要がありそうです。

今回紹介した内容や成功事例などを参考に、自社のターゲットや商材に最適なSNSマーケティングを始めてみてはいかがでしょうか。

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