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みなさん、はじめまして!
どうも。新入社員の頃に営業スマイルが卑しいと上司に言われていた男、マツリカのエバンジェリストこと、中村岳人です。

みなさん、祭り化していますか?

私、日々の仕事は祭り化していると自負しておりますが、年末年始に滋賀に帰省した際には、目的もなく怠惰を貪り続け、祭り化とは逆の状態になっておりました・・・。

人はどうしても周囲の環境に影響を受けて行動を取ってしまいがちですよね。
(それを逆手にとって、いい影響を受けられる環境に身を置く人もいますが)

だからこそ、祭り化する組織・仕組みを作り、そこにいる一人一人が祭り化して行動できるようにしていきたいと思っております。

祭り化ってなんだよ?って思う方もいらっしゃると思いますのでざっくりと僕の解釈した言葉でお伝えすると、

掲げた目標にポジティブに取り組み続ける、あの独特の感じ

が祭り化です。
個人が祭り化すればパフォーマンスは上がりますし、組織が祭り化すればパフォーマンスアップだけでなく個々人の組織へのエンゲージメントも高まります。

つまり、会社として成果が上がるし、個人も仕事楽しくて売上も上がるし、最高の状態ってわけです。

※祭り化の詳細はこちら参照ください。

そう考えると、祭り化させたくないマネージャーの方はいないと思います!
が、マネジメントというものは難しいもので、そんな簡単に組織を祭り化できるわけでは無いんですよね。思いがけないことが組織をダメにしていって、逆祭り化してしまうことが多々あります。

というわけで、今回は一部の界隈で有名な「組織をダメにする方法」をご紹介したいと思います。

組織をダメにするマニュアル、サボタージュマニュアルについて

2012年ごろから一般公開され、一部で話題になったサボタージュマニュアルってご存知でしょうか?CIAの前身だったOSS(戦略諜報局)が70年ほど前に作成した、組織のパフォーマンスめちゃ下げマニュアルのことです。

スパイとして敵の組織に潜入して、このマニュアルを使って組織を見えないうちに妨害をするってわけですね。

ちなみに、原文はCIAのサイトで公開されています。

一部、日本語訳されたものを引用すると、

  1. 常に文書による指示を要求せよ。
  2. 誤解を招きやすい指示を出せ。意思統一のために長時間議論せよ。さらに出来る限り不備を指摘せよ。
  3. 準備を十分行い完全に準備ができているまで実行に移すな。
  4. 高性能の道具を要求せよ。道具が悪ければ良い結果が得られないと警告せよ。
  5. 常に些細な仕事からとりかかれ。重要な仕事は後回しにせよ。
  6. 些細なことにも高い完成度を要求せよ。わずかな間違いも繰り返し修正させ小さな間違いも見つけ出せ。
  7. 重要な決定を行う際には会議を開け。
  8. もっともらしくペーパーワークを増大させよ。
  9. 通達書類の発行や支払いなどに関係する決済手続きを多重化せよ。すべての決裁者が承認するまで、仕事を進めるな。
  10. すべての規則を隅々まで厳格に適用せよ。
  11. 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。
  12. 可能な限りの事象を委員会に持ち込み「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。
  13. 議事録や連絡用文書、決議書などにおいて細かい言葉遣いについて議論せよ。
  14. 以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。
  15. 「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう早急な決断を避けるよう主張せよ。
  16. あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。

一部抜粋:undiscovery channel: サボタージュ・マニュアル日本語版

というような内容になっています。ざっくりまとめると、

  • 目的よりも手段を優先させる
  • 全体の進捗よりも、細部にこだわらせる
  • 自責よりも他責にできる仕組みを作る

ってことですね。
こうやって見ると、結構当てはまっている組織はありますよね。

サボタージュ・マニュアル: 諜報活動が照らす組織経営の本質
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目的よりも手段を優先させる

人数が少なくて、連携が取りやすいメンバーだけだと細かい方法論の指示までは出さなかったが、人が増えて来たら報告の方法や、アウトプットの形式にやたらとルールが決まってしまったり。

社内の書類で少しでも記載漏れがあると、それだけでやり直しを食らったり。

マニュアルでいうと、このあたりのことですね。

  • 常に文書による指示を要求せよ。
  • 高性能の道具を要求せよ。道具が悪ければ良い結果が得られないと警告せよ。
  • すべての規則を隅々まで厳格に適用せよ。
  • 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。

組織が大きくなると、効率的に人を動かすためにルールが作られることが多いですが、ルールが本来の目的を失って、人を振り回すようになると本末転倒です。

本来なら、ルールは何度も起こりうることを都度考えなくても良いように簡便化するためのものなので、それが思考することを奪ってしまうと結果的にパフォーマンスの低下につながります。

手段や方法を決めること自体は問題ではありませんが、その裏にどんな目的があったのかは忘れないようにしなければいけませんね。

全体の進捗よりも、細部にこだわらせる

提出が差し迫っている提案書の「てにをは」ばっかり指摘されて、そもそも大枠が完成していない。みたいなことがあったり。メールの宛先には役職が上の人から順に並べていったり。とか・・・。
(もちろん、クライアントから信頼していただくために必要ではありますが、優先順位の問題ですよ!)

マニュアルでいうと、この部分でしょうか。

  • 誤解を招きやすい指示を出せ。意思統一のために長時間議論せよ。さらに出来る限り不備を指摘せよ。
  • 準備を十分行い完全に準備ができているまで実行に移すな。
  • 常に些細な仕事からとりかかれ。重要な仕事は後回しにせよ。
  • 些細なことにも高い完成度を要求せよ。わずかな間違いも繰り返し修正させ小さな間違いも見つけ出せ。
  • 議事録や連絡用文書、決議書などにおいて細かい言葉遣いについて議論せよ。

日本の文化的には、気にする方も多いのでこの辺りは重要だったりもしますが、細部にこだわるのは最後の最後で、まずは80%でも良いので大枠を完成させることの方が重要ですよね。

新人が入って張り切ったメンターなんかはこんなことやりがちです。(社会人2年目の僕ですね)

みなさんも今一度、自分の胸に手を当てて振り返って見てください。

自責よりも他責にできる仕組みを作る

これなんか大企業でありがちな問題ですよね。
数十万の決済でも稟議通すのに3〜5つくらいハンコを集める必要がある。「もはや事業部長なんて現場の課題を知らねぇだろ。」って思ったりしますが。

マニュアルでいうところのこのあたりですね。

  • 重要な決定を行う際には会議を開け。
  • 通達書類の発行や支払いなどに関係する決済手続きを多重化せよ。すべての決裁者が承認するまで、仕事を進めるな。
  • 可能な限りの事象を委員会に持ち込み「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。
  • 以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。
  • 「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう早急な決断を避けるよう主張せよ。
  • あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。

物事の意思決定をする際に、多くの部門を通すことで厳格な判断をすることは可能ですが、それによってスピードと責任感が失われていくのが問題かと思います。

ある程度のことは権限譲渡して自分の責任で決められるような仕組みが必要だと思います。得てして、多くの部門の稟議を通す組織とかの末端のメンバーは自分の上げている稟議に対して責任を持っていなかったりします。

この数十万の買い物が失敗だったら、自分が痛い目に会ってしまう!と思って買い物をした方が本気で考え抜いて決定をできるはずです。

さいごに

みなさんも改めて自分たちの組織が成長に伴って、サボタージュマニュアル的なダメ組織になっていってしまっていないか、改めて振り返っていただきたいです。

ちなみに、組織を祭り化したいなら、この逆をすればいいだけです。超簡単ですね!

  1. 目的・目標を最優先する(自ら掲げた目的、目標だとなおよし)
    →目的・目標を認識し、それらを達成するための手段にこだわらない
  2. 自身の行動の影響を実感できる環境を作る
    →重要度の低い細かいタスクではなく、重要度の高いタスクから優先して取り掛かり、自身で仕事を進めている実感を持ってもらう
  3. リスクもリターンも自分に返ってくるようにする
    →可能な限り権限を譲渡し、自己責任で意思決定をしてもらう

まだまだ祭り化するための要素はありますが、今日は上記の点だけ覚えて帰っていただければ幸いです!

今後もビジネスを楽しくしたいみなさまに参考になる情報をお届けしていきたいと思います!

投稿者プロフィール

Mazrica Business Lab.編集部
Mazrica Business Lab.編集部
Mazrica Business Lab.はクラウドアプリケーションMazricaの開発・提供を展開する株式会社マツリカが運営するオウンドメディアです。営業・マーケティングに関するノウハウを中心に、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。

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