「新しい働き方」を取り入れる企業が増えている中で、リモートワークやテレワークと共に注目を集めているモバイルワーク。
導入を推進したいけれども、どうやって取り入れればいいのか、お悩みのマネジメント層の方も多いと思います。
そこで今回は、モバイルワークを導入するメリットや、導入時に想定される課題、そして導入方法をご紹介します。
モバイルワークを導入して業務効率を上げたい方必見です!
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モバイルワークとは
モバイルワークとは、ノートPCやスマートフォン、そしてタブレットなどのモバイル端末を活用した働き方です。
厚生労働省の基準では、「テレワーク」の中に働く場所の区分としての「モバイルワーク」があります。
顧客先、移動中、出張先のホテル、交通機関の社内、喫茶店などで仕事を行う形態
引用元:厚生労働省「テレワーク導入のための労務管理等Q&A集」
このようにモバイルワークは、オフィスや自宅ではない出先で仕事を働く形態のことを指します。
関連記事:テレワークを活用するやり方とは?テレワークの実態と導入成功のポイント紹介
モバイルワークはどうして普及したのか
モバイルワークは、モバイル端末を活用して外出先で働くことができます。
ICTが発達したことにより、何処にいても好きな時にデータやコンテンツにアクセスできるようになり、社外でも仕事を行うことが可能になりました。
それにより移動時などの空き時間を利用して仕事をしたり、外出先から帰社することなく、必要な資料をすぐに参照することができるようになりました。
モバイルワークのメリット
モバイルワークには多くのメリットがあります。
1.紙媒体の資料を持たないことによるコストの削減
モバイルワークでは、商談やプレゼンの場で資料を提示し参照することができます。
紙媒体の資料を制作しないことで、資料を印刷するコストや手間を削減することができるだけではなく、忘れてしまったり、盗難・紛失などのリスクを軽減できます。
重たい・大きい資料を持参することがなくなるので、機動力も上がります。
2.情報共有や意思決定を迅速化
モバイル端末を活用することにより、情報共有や意思決定を迅速に行うことができます。
従来よりもスピーディーな対応が可能になったことで、競合を出し抜いたり顧客満足度を上げることができるようになりました。
例えば、SFAを活用することで案件状況は可視化され、だれがどんな案件を進めているかが見える化されます。
マネージャーが全体を見る際は以下のようなポイントでチェックすると受注率を高められるでしょう。
・停滞している案件はないか(Mazrica Salesでは動けていない案件は青→黄色→赤と色が変わっていきます)
・担当案件に偏りはないか
・契約金額や予定日は正確か
・ネクストアクションがきちんと設定されているか、内容や時期は適切か
関連記事:SFAとは?CRM・MAとの違いや選び方から成功事例まで解説
3.営業のプロセスが大幅に改善する
モバイルワークの利点を最大限に享受できるのは、営業担当者といえるかもしれません。
モバイルワークを導入することで、直行・直帰が可能になり、営業のプロセスが大幅に改善されます。
また移動時間やアポイントの合間に仕事を行うことができ、ビジネスがよりスピーディーになります。
ツールを活用することで営業プロセスごとの推移率も明確になり、受注率も見える化されます
4.業務に伴う移動のコストカット
モバイルワークを導入することで、資料を会社に取りに行ってから客先に向かったり、出先から帰社する必要がなくなります。
業務に伴う移動時間を削減できるだけではなく、移動にかかる交通費も削減することが可能です。
経費だけではなく時間を節約することができ、その分別の業務に充てることができるようになるのは嬉しいポイントといえます。
ツール導入によって営業コストが30%削減されたケースもあります。
5.災害時でも事業が継続しやすくなる
モバイルワークに対応することで、いつでも好きな場所で好きな時に仕事ができるようになります。
万が一災害があったとしても、好きな場所で働くことができるので、事業を継続しやすくなります。
また、コロナウイルスの対策のためにも有用であることはみなさんご存知の通りです。
モバイルワーク導入の課題・デメリット
メリットが多くあるモバイルワークですが、導入するには次のような課題やデメリットがあります。
セキュリティ対策をしっかりと行う必要がある
クラウド上に情報を管理することで、不正利用によって情報が漏洩してしまったり、ウイルスに感染してしまったりするなど、セキュリティ面のリスクがあります。
IT環境の構築にあたって、セキュリティレベルが高いものを目指すだけではなく、運用ルールを定めて取り扱いの基準を明確にすることも重要なポイントです。
関連記事:リモートワーク(テレワーク)のセキュリティリスクとは?|対策とツール7選
従来の勤怠管理の改変
従来の勤怠管理では、モバイルワークで社外で仕事を行った場合、勤務実態とそぐわなくなってしまいます。
そのため勤怠管理の新しい仕組みづくりが必要となります。
初期導入コスト・運用コストがかかる
モバイルワークを導入するためには、モバイル端末やタブレット端末などの機器代が掛かります。
また新しくシステムを構築する場合には、システム開発の費用も掛かってしまいます。
スマートデバイスのみでは仕事を完結することが難しいケースもある
モバイルワークでスマートデバイスのみを活用しようとすると、資料やコンテンツの閲覧は可能でも、情報を入力したり文書の作成や編集を行うのはPCの方が効率が良く、時間が掛かってしまうことがあります。
また、スマートデバイスに対応しているシステムやアプリケーションがない場合には、スマートデバイスのみで作業を完結することができません。
そのため、デバイスの選択が非常に大切なポイントとなるのです。
タイムマネジメントを意識する必要がある
モバイルワークでは、チームリーダーやマネジメント層の目が届かない場所で仕事を行うこともあります。
そのため、一人ひとりがタイムマネジメントを意識する必要があるのです。
モバイルワークを導入する際には、システムやデバイスの使い方だけではなく、導入の目的や意義、そしてタイムマネジメントについても教育が必要といえます。
関連記事;タイムマネジメントのコツとは?用途別ツールとフレームワーク紹介
モバイルワークの導入のやり方
モバイルワークに限らず、新しい施策を取り入れる場合には、定着させるためにマネジメント層が率先して活用し、メンバーのフォローを行うことが重要なポイントです。
目的を明確にする
ルールやICT環境の構築は、目的を明確にして全体方針を決定してから行います。
導入の目的を明確にするとともに、メンバー全員がプロセスを理解できるように、導入の際には説明をしっかりとしましょう。
機能性と利便性が両立したツールを選ぶ
多機能なツールを利用したとしても、使いこなせなければ意味がありませんよね。
またいくら優れた機能であったとしても、自社の業務にそぐわないのでは活用することが難しいといえます。
ツールを選ぶ際には、機能性と利便性が両立したツールを選びましょう。
導入計画を立てトライアルを行う
導入をする前に導入計画を立て、トライアル期間を設けましょう。
トライアル期間があることで、ルールやフローをブラッシュアップすることができるようになります。
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おわりに
注目を集めている、モバイルワークについてご紹介しました。
モバイルワークを導入することで、業務を効率化しコストを削減することができます。
皆さんもぜひモバイルワークを取り入れてみてください。