営業職と技術職のコミュニケーションにお悩みのマネジメント層の方もいらっしゃると思います。

対立が激化してしまうと、社内の雰囲気が悪くなってしまいますよね。

実は、コミュニケーションを工夫することで、対立をなくして仕事を円滑に進めることができるのです。

そこで今回は、営業職と開発の対立を防ぐためのコミュニケーション方法をご紹介します。

営業と開発の対立はすぐに取り組むべき重要な課題

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営業職は、クライアントと直接コミュニケーションを取るので、クライアントのニーズを知る立場にいます。

開発職は、クライアントのニーズをどうやって機能に落とし込んでいくかを知る立場です。

二つの部署が協力をすることで、クライアントのニーズを満たした製品やサービスの開発が可能になります。

つまり、営業と開発が対立をしてしまうと、製品やサービスの質が低くなり、クライアントに有意義なものを提供できなくなってしまうのです。

これでは競合他社に向かっていくことはできません。

つまり、営業と開発の対立はすぐに取り組むべき重要な課題の一つなのです。

社内コミュニケーションを活発化させるために

営業と開発にありがちな対立は、自分の立場を考え・守るためのものが多く、コミュニケーションを円滑にし相手の立場を考えられるようになることで、回避することができるケースも多くあります。

社内コミュニケーションを活発化させるためには、以下のような施策があります。

▼フリーアドレス制
席が職種によって固定されてしまうと、コミュニケーションを取ることが難しくなってしまいます。

普段から会話をしやすいように、職種を問わずフリーアドレス制を採用してみましょう。

開発職では、モニターを使用するケースが多いですが、モニターを設置する席をバラバラにすることで、他部署の社員ともコミュニケーションを取りながら仕事に向かうことができます。

また、フリーアドレス制にすることで一緒に業務をすることが少ない社員がどんな業務をしているかを知る、良いきっかけになります。

開発側は営業が顧客とどんなコミュニケーションを取っているのか、営業は開発がどういった手順で開発するのかを理解できるようになります。

また、従来では他部署に質問をする際には、社内SNSやメールを使用したり、わざわざ席を離れて聞きに行くケースが多いですが、フリーアドレス制を採用することで気になることはすぐに聞くことができるようになります。

席が固定されてしまうと、近くの人以外とコミュニケーションを取るのはなかなか難しいものです。

フリーアドレスの導入が難しい場合には、席替えを頻繁にしたり、異なる部署や職種で席が混ざるように心がけましょう。

部署間の対立が起きた時にマネジメント層が意識したいこと

部署間の対立が起きた時にポイントとなるのが「同じ目標を持つ」ことです。

共通の利益を持つことで、団結することができます。

また、共通の敵を持つことでも、一致団結することができるケースも。

部署間の対立が起きてしまったら、まずは双方の利益と不利益、対立の原因を整理してみましょう。

▼目先の仕事にとらわれない
目先の仕事にとらわれてしまうと、どうしても会社全体のことを考えて俯瞰することができなくなってしまいます。

対立を仲裁する際には、双方の言い分を聞くだけではなく、自分が主軸になっている目線を捨て、会社のことを考えるように説明をしましょう。

企業利益を考えたら、営業と開発の対立は百害あって一利なしといえます。

社内の対立を改善するための施策

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社内の対立を改善するためには、以下のような施策が効果的です。

どうして対立が生じているのかを知る

先ほどお伝えしたように、対立の原因を知り、双方の利益と不利益を理解することで、「共通の目標」を作ることができます。

営業が開発側に新機能の開発を依頼する際に対立が発生することが多いですが、これも対立の原因を探っていくと、営業と開発の目線の違いが原因だったりします。

顧客のニーズをプロダクトに反映したいと考える営業と、実現の可能性を検討する開発の目線をすり合わせることで建設的な議論をできるようになります。

どうして対立が生じているのかを知り、対策を立てましょう。

「分かりやすく伝える」ポイントを教える

分かりやすく伝えるためには、専門的な用語はなるべく置き換えましょう。

開発担当者が機能の説明を行う時、専門的な用語を使用しても営業担当者は理解できないケースは多くあります。

専門用語はなるべくわかりやすい言葉に置き換えて伝え、分からないところを確かめながら話を進めましょう。

また、質疑応答をすることで相手の理解度を知ることができます。

会話の中で質問をし、理解できていないところは補足しましょう。

ある部門の常識は、他の部門には通用しないことも多々あります。

前提条件をしっかりと確認することも、分かりやすく伝えるために重要なポイントの一つです。

他部門への協力を惜しまない体制を作る

営業は営業担当者だけが行うのではなく、開発が同行することでより良い効果が生まれることもあります。

情報共有が円滑に進められるだけではなく、クライアントのニーズに即した開発をすることが可能になります。

他部門への協力を惜しまず、社内全体が一つのチームとして活動をするような体制を構築しましょう。

仲間意識を育むためにおさえておきたいポイント

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「利害の対立」があると、コミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。

例えば、開発にとって最優先のタスクがあるのに、営業がクライアントに言われたからと別のプロジェクトを割り込ませようとすると、開発はいい顔をしないことが多いですよね。

それでも要望を受け入れるのは、「同じ組織に属している」という仲間意識があるからです。

普段から仲間意識を育めるように、他部署や異部門のメンバーとコミュニケーションを取っておくことで、利害の対立による摩擦が起き辛くなります。

相手の立場を理解する

コミュニケーションは、自分と相手の違いを認識して理解することから始まります。

相手の立場を理解した上でコミュニケーションを取るように心がけることで、無用な対立を防ぐことができます。

責任の所在を明確にする

一人ひとりが自分の仕事に責任を持つことで、トラブルが起きた際に原因を追究し再発を防止することができます。

対立を招かないためにも、業務内容や工数を明確にし、誰が何をいつまでに担当するのか、責任も所在を明確にしましょう。

イメージを言語化し齟齬をなくす

イメージを伝えるためには、「言語化」するだけではなく、イメージを具体的に図や絵に落とし込むことが大切です。

脳内に浮かぶ図は、そのまま共有することが難しいので、図や絵に落とし込んでイメージの差異を埋めるのも大切です。

情報共有を推進する

情報共有は、単に円滑なコミュニケーションを取るだけではなく、ミスを防いだりスケジュールの遅れを防ぐ上でも重要な役割を果たします。

また、仲間意識を育むためには情報共有が必要不可欠です。

自分のチームや部門以外の仕事内容や進捗は見え辛いもの。

情報共有を推進して、チームの一体感を高めましょう。

おわりに

営業と開発に限らず、他部門や異部署との対立は、相手の立場や状況をよく理解することで防ぐことができます。

日頃からメンバーがコミュニケーションを取れるように配慮すると共に、マネジメント層が率先していろんな人と触れ合うことも大切です。

皆さんも是非、他部門や異部署のメンバーともコミュニケーションを取って親睦を深めてくださいね。

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