話し方が高圧的だと感じたり、仕事の振り方が不親切だ、など様々な理由で上司が嫌いだという悩みを持つ方は少なくないはずです。
そこで、この記事ではそんな嫌いな上司にどうのように接すればいいかを解説しています。
この記事では、嫌いという気持ちを押し殺すことはおすすめしません。嫌いという感情を受け入れた上で、どのように上司と接すればいいかを分析しています。
ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:嫌いな部下がいる時の考え方や行動とは?
この記事の内容
上司が嫌い!を数字で見てみる
上司が嫌い、という話は珍しいものではありません。
上司が嫌いだと感じる人の割合はいったいどれくらい存在するのでしょうか。
数字から「上司が嫌い」という感情について分析してみましょう。
上司が嫌いな人の割合
マイナビ転職の調べによると、嫌いな上司がいるという人の割合は73.5%と報告されています。
出典: https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/43
回答者の7割以上が嫌いな上司がいると回答していることから、嫌いな上司がいないという人の方が少ないことが読み取れます。
さらに、年齢別や性別別に見る「嫌いな上司がいる/いない」の割合からも興味深い結果が読み解けます。
性別に関わらず、30代の社員よりも20代の若手社員の方が嫌いな上司がいる割合が大きいようです。
また、男性社員は年齢を重ねると嫌いな上司が少なくなる傾向があることが考察できます。
昇進をして、上司の数が減ると嫌いな上司も少なくなる、ということも考えられます。
上司が嫌いな理由
上司が嫌いな理由も調査で判明しています。
最も多い理由は「理不尽だから」で66.3%が回答しており、「自己中心的だから」が42.2%、「自分のやり方を押し付けてくる」が33.7%と続いています。
理不尽に叱られたり、理不尽な指示をされることへの不快感が結果に反映されていると考えられます。
上司が嫌いな場合の具体的対策
人が人を嫌いになるプロセスには、8つのプロセスや要因があると哲学者の中島義道氏は主張しています。
具体的な項目は以下の8つです。
(1)相手が自分の期待に応えてくれない
(2)相手が現在あるいは将来自分に危害(損失)を加える恐れがある
(3)相手に対する嫉妬
(4)相手に対する軽蔑
(5)相手が「自分を軽蔑している」という感じがする
(6)相手が自分を「嫌っている」という感じがする
(7)相手に対する絶対的無関心
(8)相手に対する生理的・観念的な拒絶反応
自分や相手を客観的に見ることで、嫌いになるプロセスや要因を軽減することができるかもしれません。
これらを踏まえて、上司に対応するための3つの手法についてご紹介します。
なぜ嫌いなのか分析する
最初に紹介するのは、なぜ嫌いなのかを分析するという手法です。
「嫌い」という感情を客観的に受け止め、自分を当事者意識から外すことで「嫌い」という感情を解消することが望めます。
オススメの方法としては、上司が嫌いな原因を5個ほど書き出してみて、それをカテゴリーに分けていくというやり方です。
例えば、いちいち細かなところを指摘するところが嫌いだった場合、嫌いな原因を「上司の性格」や「上司と自分の考え方の違い」というカテゴリーに分けることができます。
そこから一歩踏み込んで、「どのように上司と自分の考え方が違うのか」というところまで考えてみましょう。
上司が自分の仕事にもいちいち細かくチェックを入れているならば、自分の許せる基準と上司の許せる基準が違うと分析することができます。
他にも、自分の細かい書類には気を向けず、他人の書類にばかり指摘していると考えた場合、上司が偉い人ぶりたい性格なのではないかと分析することができます。
嫌いな原因を一回自分の頭から取り出して、眺めることで具体的に嫌いな要因を考えられるようになる可能性があります。
共通点を書き出してみる
次に紹介する対策は、嫌いな原因を書き出してみた後に共通点を書き出してみるというやり方です。
相手があまりにも憎い場合、相手のことを客観的に見ることができず、脳内で憎い相手のイメージを作り上げてしまっていることがあります。
そこで、このプロセスを用いて相手も人間なのだと実感する機会を設けてみましょう。
例えば、先ほど挙げた非常に細かい上司について考えてみます。その人は、自分と同じように結婚しているかもしれません。
もしくは、自分と同じような趣味を持っているかもしれません。
このように、細かな共通点を挙げてみると少し上司への感情が軽減される可能性があります。
期待しない
最後に紹介する対策は上司に一切の期待をすることをやめてしまうというやり方です。
上司の言動を気にしなくて良い状況を作ることで、上司の言動に振り回されることが少なくなります。
先ほどの細かいところが嫌な上司ならば、書類を提出する前に「また何か言われるんだろうな」という程度に考えておきます。
そして、実際指摘されたら「はいはい」と心の中で軽くいなすことにより、上司から受けるストレスを軽減することができるかもしれません。
上司が嫌いでもやってはいけないこと
嫌いな上司に対して、意趣返しをしてやりたいと思うこともあるかもしれません。
しかし、目立った復讐をすることは自分と上司以外の社員に対しても悪影響を及ぼす可能性があるため、あまりお勧めできません。
今回は特に避けたい項目について2つご紹介します。
周りに悪口を言う
特に避けたい復讐の一つ目は、周りに悪口を言うことです。
周りに悪口を言ってストレスを発散したくなる場合は多くありますが、なるべく避けることが望ましいと考えられます。
周りに悪口を言うことを避けたい理由は、結果的に上司の耳に入る恐れがあるためです。
一時的なストレス発散になるかもしれませんが、さらなるトラブルを生む可能性があり、一層ストレスを引き起こす要因となるため避けることが望ましいと考えられます。
相手に恥をかかせる
特に避けたい復讐の二つ目は、相手に恥をかかせることです。
相手に恥をかかせた場合、一時的なストレス発散と引き換えに、相手が権力を使用してより一層ストレスを引き起こす行動をしてくる可能性が高まります。
また、自分と上司以外の社員に強く悪い印象を持たせる可能性があるため、注意が必要です。
終わりに
この記事では、嫌いな上司への対処法についてご紹介しました。
嫌いな上司を客観的に分析することで、再度相手との距離感を捉え直すことができるようになるかもしれません。
もし上司が嫌いという感情の原因がハラスメントにあるならば、悩まずすぐに適切な機関に相談しましょう。
もし外見のことをからかわれたり、あまりにひどく理不尽なことを言われたりしている場合、ハラスメントとして対象することが必要です。
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