上司が嫌いすぎる! そんな悩みを持つ方は少なくないと思います。
そこで、この記事ではそんな嫌いな上司にどうのように接すればいいかを解説しています。
この記事では、嫌いという気持ちを押し殺すことはおすすめしません。嫌いという感情を受け入れた上で、どのように上司と接すればいいかを分析しています。
ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:嫌いな部下がいる時の考え方や行動とは?
上司が嫌い!を数字で見てみる
上司が嫌い、という話は珍しいものではありません。
しかし、上司が嫌いだと感じる人の割合はいったいどれくらい存在するのでしょうか。
数字から「上司が嫌い」という感情について炙り出してみましょう。
上司が嫌いな人の割合
マイナビ転職(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/43)の調べによると、嫌いな上司がいるという人の割合は73.5%。
嫌いな上司がいないというひとの割合である26.5%を大きく上回りました。嫌いな上司がいないというひとの方がむしろ珍しいのですね。
さらに、年齢別や性別別に見る「嫌いな上司がいる/いない」の割合からも面白いことが分かります。
男性も女性もより若いときの方が、嫌いな上司がいる割合が大きいようです。
また、男性の方が年齢を重ねると嫌いな上司が少なくなるようですね。
昇進をして、上司の数が減ると嫌いな上司も少なくなる、ということだと考えられるかもしれません。
上司が嫌いな理由
さらに、上司が嫌いな理由も調査で判明しています。
最も多い回答は66.3%で「理不尽」であり、「自己中心的」が42.2%、「自分のやり方を押し付けてくる」が33.7%と続いています。
理不尽に叱られたり、理不尽な指示をされると人間誰しもイラっときますよね。
そのことが如実に反映されているようです。
上司が嫌いな場合の具体的対策
人が人を嫌いになるプロセスには、8つのプロセスや要因があると哲学者の中島義道氏は主張しています。
それは、以下の8つです。(1)相手が自分の期待に応えてくれない(2)相手が現在あるいは将来自分に危害(損失)を加える恐れがある(3)相手に対する嫉妬(4)相手に対する軽蔑(5)相手が「自分を軽蔑している」という感じがする(6)相手が自分を「嫌っている」という感じがする(7)相手に対する絶対的無関心(8)相手に対する生理的・観念的な拒絶反応
こうした「嫌い」のプロセスに陥らないようにするためには、自分や相手を客観的に見ることが大事です。
これらのことから、上司に対応するための3つの手法についてご紹介します。
なぜ嫌いなのか分析する
「嫌い」という感情を客観的に受け止め、自分を当事者意識から外すことで「嫌い」という感情を解消することが望めます。
そこで有用なのが「なぜ嫌いなのか」をしっかり分析すること。
オススメの方法としては、上司が嫌いな原因を5個ほど書き出してみて、それをカテゴリーに分けていくというものがあります。
例えば、いちいち細かなところを指摘するところが嫌いだったとしましょう。
そうすると、このことは「上司の性格」や「上司と自分の考え方の違い」というカテゴリー分けができます。
そこから一歩踏み込んで、「どのように上司と自分の考え方が違うのか」というところまで考えることができれば上出来です。
上司が自分の仕事にもいちいち細かくチェックを入れているならば、自分の許せる基準と上司の許せる基準が違うことが分かります。他にも、自分の細かい書類には気を向けず、他人の書類にばかり指摘している上司ならばその細かな指摘は「ただ偉い人ぶりたいだけなんだな」ということが分かります。
嫌いな原因を一回自分の頭から取り出して、眺めてみると何か変わるものもあるかもしれません。
共通点を書き出してみる
2番目の対策としては、嫌いな原因を書き出してみた後に共通点を書き出してみるというものがあります。
相手があまりにも憎い場合、相手のことを客観的に見ることができず、脳内で憎い相手のイメージを作り上げてしまっていることがあります。
そこで、相手も人間なのだと実感するために必要なのがこのプロセスです。
例えば、先ほど挙げた非常に細かい上司について考えてみましょう。
その人は、自分と同じように結婚しているかもしれません。もしくは、自分と同じような趣味を持っているかもしれません。
そのように、細かな共通点を挙げてみると、少し上司への感情がおさまるのではないでしょうか。
期待しない
最後に、最終手段として上司に一切の期待をすることをやめてしまう、という方法もあります。
上司の言動を一切気にしなくなれば、上司の言動で一喜一憂しなくてすみますよね?
先ほどの細かいところが嫌な上司ならば、書類を提出する前に「また何か言われるんだろうな」という程度に考えておきます。
そして、実際指摘されたら「はいはい」というように軽くいなすようにするのです。
結果として、上司への気持ちがいつか和らぐことがあるかもしれません。
上司が嫌いでもやってはいけないこと
嫌いな上司に対して、意趣返しをしてやりたいと思ったことはありませんか?
そのような気持ちがあることは分かるのですが、なるべくなら目立って復讐をすることは避けましょう。
その中でも特にやってはいけないことが2点あります。
周りに悪口を言う
周りに悪口を言ってストレスを発散したくなる人は多いでしょう。
しかし、なるべくならその方法は避けたほうが無難です。
回り回って上司の耳に入ってしまうという恐れがあるためです。
一時的なストレス発散になるかもしれませんが、さらなるトラブルをうむ可能性があります。
相手に恥をかかせる
これは、非常に危険な方法です。
相手に恥をかかせた場合、その時はすっきりとするかもしれませんが、相手が権力をかさにさらに復讐をしてくる可能性があります。
また、嫌なことをされたから嫌なことをやり返す、ということはあまりにも幼稚に周りから映ってしまいます。
相手に恥をかかせると、恥をかかせたその何倍ものことが返ってくる恐れがあるので注意しましょう。
終わりに
この記事では、嫌いな上司への対処法についてご紹介しました。
ぜひこの記事を参考に、嫌いな上司を客観的に分析して相手との距離感を掴みましょう。
しかし、もし上司が嫌いという感情の原因がハラスメントにあるならば、悩まずにすぐに然るべきところに相談しましょう。
もし外見のことをからかわれたり、あまりにひどく理不尽なことを言われたりしたらそれは立派なハラスメントです。
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