「新規リードの獲得に苦戦している」「SEO対策をしてWebサイトへの流入は増えたから、次なる施策を行いたい」
このような課題を抱えている企業は、リードを惹きつけるコンテンツ「リードマグネット」の作成を検討してみてはいかがでしょうか。
リードマグネットは、有益な情報を無償で提供する代わりに、リードの個人情報を入手できるコンテンツです。
本記事では、リードマグネットの種類や作り方を解説します。参考になるリードマグネットの具体例も紹介しているので、ぜひお役立てください。
この記事の内容
リードマグネット（Lead Magnet）とは？
リードマグネットとは、リード（見込み客）をマグネット（磁石）のように惹きつける力をもつコンテンツです。具体的には、ホワイトペーパーや無料トライアルなど、企業が無料で提供する代わりにリード情報を入力してもらうコンテンツを指します。
Webサイトに訪問したユーザーの氏名や連絡先を入手することで、自社に興味をもってくれている「リード」の獲得となります。しかしフォームを設置しているだけでは、なかなかユーザーの入力を促せません。そこで、ホワイトペーパーや無料トライアルなどユーザーにとって価値のあるコンテンツをWebサイトに置いておくことで、ユーザーが積極的に個人情報を入力してくれてリードを獲得できるという仕組みになります。
多くのリードを獲得することで、アポイント数や商談数も増加し、売上向上にもつながります。そのため、より効果的なリードマグネットの設置が必要となります。
関連記事：リード獲得とは？7つの効果的なリード（見込み客）獲得方法を解説！
主なリードマグネットの7つの種類
リードマグネットはさまざまな種類があり、自社のターゲット層やビジネスモデルに最適なものから取り組むことが重要です。ここでは、主なリードマグネットを7種類紹介します。
チェックリスト/ToDoリスト
無料でダウンロードできるチェックリストやToDoリストは、企業担当者に人気のコンテンツです。たとえば「自社の経営状態を診断するためのチェックリスト」「コンテンツマーケティングを始める際にやるべき10のToDoリスト」など、ターゲット層や目的などに応じて多様なコンテンツを作成できます。
チェックリストやToDoリストは、自社のノウハウやナレッジ、要点などをまとめるだけで手軽に作成できる点もメリットの一つです。「ダウンロードコンテンツを用意したいけど、ホワイトペーパーを作成する時間がない」という場合でも、手軽に作成できるチェックリストやToDoリストはおすすめといえます。
テンプレート
すぐに使えるテンプレートも、人気の高いリードマグネットのコンテンツです。「営業資料テンプレート」や「請求書テンプレート」などはよく見かけますが、「ビジネスメールの文章テンプレート集」や「分析に活用できる表テンプレート集」など、ほかにもさまざまな種類のテンプレートを作成できます。リードの課題を解決できるテンプレートを豊富に用意することで、多くのリード情報の収集につながるでしょう。
eBook
eBookもリードにとって価値の高いコンテンツのため、リードマグネットとしての効果が期待できます。
ただし、eBookと聞くと大変そうなイメージをもつ方も多いのではないでしょうか。しかし、自社でオウンドメディアや企業ブログに蓄積された記事コンテンツのなかから、人気の高い記事や関連する記事などをまとめて体裁を整えることで、読み応えのある一冊のeBookになります。さらに導入事例なども追加すると、自社商材の魅力を伝えることもできるでしょう。
業界マップ
特定の業界に関する動向や予測などをまとめたコンテンツは、業界関係者にとって有益な情報となるためリードマグネットとして活用できます。独自に調査した結果をレポートとしてまとめたり、業界での著名人にインタビューした内容を文字化したりすることで、より価値の高いコンテンツとなるでしょう。
無料トライアル/デモ
製品・サービスに関心の高いリードには、無料トライアルやデモが効果的です。
サービスを導入しても、自社の運用体制やリソースにマッチしていなければ、コストばかりがかかってしまいます。そのため、導入前に使い勝手や操作性などを試せる無料トライアルやデモなどは、検討中のリードにとって関心の高いコンテンツといえるでしょう。
そもそも製品・サービスへの関心度が高い状態のため、リード情報を入手してから適切にアプローチできれば、購入・契約に結び付きやすくなります。
ウェビナー
ウェビナーもリードマグネットとして活用できます。ウェビナーは、リアルタイムで配信するだけでなく、録画したデータを活用することも可能です。事前申込制にしたり、視聴のために情報を入力してもらったりするようにすると、個人情報を入手できるでしょう。
動画コンテンツ
動画コンテンツをリードマグネットとして活用する方法もあります。先述のようなウェビナーの様子を録画した動画コンテンツだけでなく、製品の使い方、サービスの操作方法、著名人への取材など、多様な動画コンテンツを配信できます。氏名・連絡先を入力すると視聴できるように設定しておくことで、リード情報の収集が可能です。
リードマグネットの作り方
Webサイトにコンテンツを設置しておくだけでは、リードマグネットとしての効果は期待できません。リードにとって「個人情報を入力してでも入手したい」と思わせるほど、魅力的なコンテンツであることが重要です。
そこで、効果的なリードマグネットを作る方法を紹介します。
1. リードマグネットのペルソナを設定する
「リード」と一口に言っても、「情報収集」「比較中」「導入直前」など関心度はさまざま。求めている情報も異なり、情報によって適したコンテンツも違います。
関心度に応じた情報を適切なコンテンツで提供することで、質の高いリード情報の収集が可能です。そのため、まずはリードの関心度別にペルソナを設定することから始めましょう。
関連記事：ペルソナマーケティングとは？ペルソナの設定方法から注意点まで
2. 市場調査・競合調査を行う
次に、ペルソナがどのような課題・ニーズを抱えているのか、競合企業がどのようなリードマグネットを設置しているか、といった情報を収集するために市場調査と競合調査を行います。
市場調査では、他社の調査結果だけでなく、実際に自社商材を導入している企業にインタビューやアンケートを行うことも有効です。また、競合企業のリードマグネットの内容や成果などを分析して参考にしましょう。
3. リードマグネットに提供する価値を明確にする
リードマグネットは、リードが「個人情報を入力する手間をかけてでも手に入れたい」と価値を感じてくれなければ成果につながりません。自社がペルソナに提供できる価値を明確にすることで、リードマグネットの方向性が定まります。
自社のノウハウや専門性を活かし、リードの課題を解決できる情報であることで、ペルソナは価値を感じてくれるでしょう。
4. リードマグネットの種類を決定する
リードマグネットの方向性が定まったら、どの種類のコンテンツを活用するか決めましょう。最適なコンテンツを選択しなければ正確に価値を提供できないため、慎重に選定しましょう。
また、種類によって作成にかかるリソースやコストも変動します。自社のリソースや予算を考慮し、最適なコンテンツを選ぶことが重要です。
5. リードマグネットを作成する
ここまで決めてきたことを念頭に置き、リードマグネットの作成に入ります。種類により作成ポイントは異なりますが、一貫して言えることは「ペルソナに価値を提供できるリードマグネットにする」という点です。「ダウンロードしたい」「視聴したい」と思ってもらえるよう、リードマグネットの中身はもちろんですが、タイトルや紹介文などにもこだわりましょう。
6. リードマグネット運用フローを構築する
リードマグネットをどのように運用してリードを獲得するのか決めます。
たとえば「オウンドメディアの記事コンテンツの下部に設置する」となると、そもそも該当する記事コンテンツへの流入が多くなければ成果につながりません。また、リードマグネットへ誘導する導線が設計されていなければ、途中で離脱するリスクもあるでしょう。そのため、SEO対策やページデザインなども重要視しなければなりません。
7. リードマグネットを運用し、PDCAを回す
ここまで進んだら、いよいよリードマグネットを設置して運用を始めます。とはいえ、リードマグネットを設置したからと言ってすぐに成果が出るとは限らず、設置するWebページやコンテンツによっても成果に差が生じるでしょう。したがって、さまざまな施策を試して成果を検証しながら、PDCAを回して最適解を見つけ出すことが重要です。
BtoB企業の営業リードマグネット実践事例7選～株式会社マツリカの事例～
BtoBビジネスでは、質の高いリードマグネットでリードを獲得することで、営業の成果を最大化できます。弊社、株式会社マツリカも、リードマグネット経由で高品質なリードの獲得に成功しています。
そこで、ここからは弊社のリードマグネットの事例をもとにして、BtoB企業で活用できる実践例を7つ紹介します。マツリカで提供しているリードマグネットも記載しておりますので、ぜひダウンロードして参考にしてみてください。
サービス紹介資料
サービス紹介資料は、サービスに関心をもっているリードに対し、詳細な機能や具体的な使い方などを訴求できるリードマグネットです。自社サービスの魅力をアピールでき、リードの関心度を高める効果もあります。
マツリカでは、SFA/CRM「Mazrica Sales」のサービス紹介資料を請求してくれたリードに対し、実際の画面を確認できるデモ動画もお送りしています。付加価値をプラスすることで、多くのリードの資料請求を促しています。
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事例紹介資料
事例紹介資料は、関心度が高く検討中のリードや、他社サービスと比較中のリードなどに効果的です。実際の導入企業の声を紹介することで、自社で導入した時のことをイメージしやすくなり、導入につながりやすくなるでしょう。
マツリカでは、業界別・課題別のMazrica Salesの事例を資料としてまとめています。多様な業界の事例を紹介し、幅広いリードにアプローチしています。
Mazrica Sales導入事例紹介資料の無料ダウンロードはこちら！
新規営業管理Excelテンプレート
資料やフォーマットを一から作成しなくてもすぐに使えるテンプレートは、ビジネスを加速させる人気コンテンツです。有益なテンプレートなら「個人情報を入力してでも手に入れたい」というリードも多く、リードマグネットとして大きな効果が期待できます。
マツリカでは、営業管理に役立つExcelのテンプレートを提供しています。マネージャーや営業担当者は、営業管理に課題を抱えていても業務が忙しくて、手の込んだ管理表を作成する時間がありません。そこで、マツリカ提供のテンプレートを活用していただき、営業管理の効率化を実現していただいています。
新規営業管理Excelテンプレートの無料ダウンロードはこちら！
チェックリスト/ToDoリスト
チェックリストやToDoリストは、自社の現状を客観的に分析したり、次にやるべきことを確認したりする際に活用できます。
マツリカでは「営業組織の到達度診断シート」を提供しています。営業組織において重要視すべき12項目を取り上げ、営業組織を強化するためのノウハウを盛り込んでいます。
営業組織の到達度を診断しよう！「営業組織の到達度診断シート」無料ダウンロードはこちら！
無料トライアル
無料トライアルは、サービスの関心度が非常に高い状態のリードと接点をもつことができるリードマグネットです。トライアル中やトライアル後に適切にフォローし、受注につなげましょう。
マツリカでは、無料トライアル時に事前の打ち合わせを行っています。安心して導入・運用していただけるよう、トライアル前からサポートさせていただきます。
Mazrica Salesの無料トライアルのお申込みはこちらから！
セミナー・ウェビナー
セミナーやウェビナーは、参加申込みの際にリード情報を入手できる、貴重なリードマグネットです。ただしリードにとっては「ウェビナーに参加する時間」や「セミナー会場まで行く時間」などがかかるため、それでも参加したいと思わせるほど魅力的な内容でなければなりません。
マツリカでは、マーケティングや営業に関するノウハウや、SFAの最新情報、Mazrica Salesの紹介など、さまざまなテーマのセミナー・ウェビナーを開催しています。
動画コンテンツ
視覚的・聴覚的に訴求効果の高い動画コンテンツは、視聴のためにリード情報を入力してもらうことができるリードマグネットです。
マツリカでは、Mazrica Salesの実際の画面や機能を紹介する動画コンテンツを提供しています。操作方法を理解しやすい動画のため、関心度を高める効果があります。
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まとめ｜リードマグネットで効果的にリードを惹きつけ、新規顧客獲得につなげよう
高品質なリードマグネットを設置しておくと、多くのリード情報の入手が期待できます。リードマグネットにはさまざまな種類があるため、ペルソナや目的にフィットしたコンテンツを作成することで、よりたくさんのリードの関心を惹きつけられるでしょう。リード獲得に課題を抱えている方は、ぜひ本記事を参考にして、リードマグネットの作成・運用を始めてみてください。
ただし、リードマグネットでリードを獲得することが最終目標ではありません。獲得したリードに適切なフォローを行いナーチャリング（育成）していき、売上へとつなげることが重要です。
MA機能とSFA機能を併せ持つMazrica Marketingなら、リードマグネットを活用したリードの獲得からナーチャリング、案件の成約に至るまで、1つのツールだけで一元管理が可能です。
マーケティングセールスプロセスを一元管理し効率化する機能が充実しているので、ぜひ以下の概要資料をご覧いただきMazrica Marketingについて知ってくださいね。
BtoB営業とは？営業手法や課題・成功のポイントを解説
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Mazrica Business Lab.はクラウドアプリケーションMazricaの開発・提供を展開する株式会社マツリカが運営するオウンドメディアです。営業・マーケティングに関するノウハウを中心に、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。
