営業現場で使われるSFA(営業支援システム)とOutlookの連携は、業務効率を大きく向上させる鍵です。メールやスケジュールなど営業の業務を一つのツールで一元管理することで、確認の手間が省けたり、営業のオペレーションミスをなくすことができます。
この記事では、Outlookと連携可能なおすすめSFAを厳選紹介。さらに、連携の具体的なメリットや、自社に合ったSFAを選ぶ際のポイントもわかりやすく解説します。
この記事の内容
SFAとは
SFAとは「Sales Force Automation」の略語で、営業支援ツール・営業支援システムを意味します。営業活動に関わる顧客情報や商談情報、案件管理、スケジュールなどを一元管理し、営業プロセスを可視化・効率化するツールです。
営業現場では「日報作成に時間がかかる」「担当者によって対応状況が分からない」など属人化の課題が発生しやすく、営業の業務を効率化するために多くの企業でSFAが導入されています。
具体的には、顧客管理機能、案件進捗管理、予実管理、営業日報、行動管理、活動分析といった機能が搭載されており、営業マネジメントの質を高めるだけでなく、業務の標準化にも寄与しています。
関連記事:SFAとは?CRM・MAとの違いや選び方と営業の成功事例まで解説
Outlookとは
Outlookは、Microsoftが提供するメール・スケジュール管理ソフトです。メールの送受信に加えて、カレンダー機能、タスク管理、連絡先管理といった多彩な機能を備えており、社内での情報共有を可能にします。特に、Microsoft 365と連携することで、TeamsやSharePointといった他の業務ツールともシームレスに連携可能な点が特徴です。
国内外の多くの企業で標準的なメールソフトとして導入され、営業パーソンにとっては、顧客とのメール連絡やスケジュール調整を効率化する重要なツールとなっています。
OutlookとSFAを連携させるメリット
営業活動において、OutlookとSFAを連携させることで業務効率や情報管理の精度は大幅に向上します。ここでは具体的なメリットを解説します。
取引先へのメールの効率化
SFAには顧客情報や商談内容、対応履歴などが詳細に記録されています。OutlookとSFAを連携させることで、これらの情報を参照しながら、顧客の状況に応じた最適なメールを送信できます。
たとえば、商材別にカテゴリー分けされた顧客リストを基に、適切なタイミングで提案メールを作成することが可能です。情報の確認にかかる時間が短縮され、メール誤送信のリスクも軽減されます。
Outlookでのメール履歴をSFAに登録・保存できる
通常、メールでのやり取り内容をSFAに記録する際は、Outlookからコピー&ペーストを行う必要があります。しかし、連携機能を利用すれば、ワンクリックでOutlook上のメール履歴をSFAに登録できます。これにより、営業パーソンは記録作業の手間を削減し、コア業務に集中できるようになります。
メールアドレスの更新漏れを防げる
SFAとOutlookを連携すると、SFA内で更新された顧客のメールアドレスが自動的にOutlookにも反映されます。
これにより、役職変更や担当者交代などによるアドレス更新漏れを防ぎ、誤送信やメール不達といったトラブルを未然に防げます。
常に最新の顧客情報をもとにコミュニケーションが取れるため、スムーズかつ正確な営業活動を実現できるでしょう。
予定表・タスク機能が活かせる
Outlookの予定表やタスク機能とSFAを連携させることで、商談スケジュールやチームメンバーのタスク管理が一元化されます。SFA内の営業進捗や顧客対応状況を確認しつつ、Outlookのカレンダーで予定を調整できるため、ダブルブッキングやスケジュール漏れを防ぐことができます。営業マネージャーはチームの動きを俯瞰し、迅速な指示出しやフォローが行えるようになります。
Outlook連携が可能なおすすめSFA4選
ここでは、Outlookと連携可能なおすすめのSFAを4つ厳選して紹介します。自社の営業課題やチームのニーズに合わせて、最適なツール選びの参考にしてください。
Mazrica Sales
Mazrica Salesは「営業の見える化」を誰でも簡単に実現できるSFA/CRMです。外部ツール連携が充実し、AIを活用した営業分析も可能なSFAです。Outlookとの連携により、登録したアクションはカレンダーに自動反映され、メールの内容もSFA内に保存できます。現場ファーストで設計されたシンプルな操作性と多彩な機能を両立しているのが特徴です。
【特徴】
- Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携により、日々のメールやカレンダー情報を自動で取り込み可能
- 外部ツール連携が豊富でナレッジ共有がスムーズ
- AI分析で営業成果を最大化できる
- 直感的なUI/UXにより、案件の進捗や課題の可視化が容易
- MAやBIと連携させ、1つのプラットフォーム上でデータをシームレスに活用できる
- モバイルアプリに対応しており、外出先からでも案件の確認・更新・報告が可能
【費用】
- 初期費用・開発費用:無料
- Starterプラン:5,500円/ID〜(5 ID分からご契約可能)
- Growthプラン:11,000円/ID〜(10 ID分からご契約可能)
- Enterpriseプラン:16,500円/ID〜(20 ID分からご契約可能)
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GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)は、株式会社ジーニーが提供するOutlookと連携可能なSFAです。ドラッグ&ドロップでのデータ操作や設定変更が可能な直感的操作が特徴です。Outlookのアドイン連携で、メール内容を活動履歴としてSFA内に簡単保存できます。特に、転記作業や設定業務の負担を減らしたい企業に適しています。
【特徴】
- 誰もが使いやすいシンプルなインタフェース
- 最小限の入力作業で営業効率を最大化できる
- アプリで名刺をスキャンするだけで自動的に名刺データを登録できる
- 有料でAIアシスタント機能の利用が可能
【費用】
- 初期費用:要問い合わせ
- スタンダードプラン:3,480円/ID〜(10ID分から契約可能)
- プロプラン:5,480円/ID〜(10ID分から契約可能)
- エンタープライズプラン:9,800円/ID〜(10ID分から契約可能)
製品リンク:https://sfacrm.geniee.co.jp/lp/mobile-app/#cta
ネクストSFA
ネクストSFAは、株式会社ジオコードが提供するOutlook連携が可能なSFAです。マーケティングオートメーションやCRMを統合したSFAで、直感的な操作画面が特徴です。Outlook連携では、スケジュールやメール履歴を自動同期でき、SFA上のスケジュールやメールの内容をOutlookの画面でも確認が可能です。
【特徴】
- 使いやすい・わかりやすいユーザーインターフェース
- 初期設計が不要。プログラミングをしなくても、自社の営業プロセスや管理項目に合わせた項目の設定ができる
- ユーザー説明会や定例会、マニュアル作成等、サポートが無料
【費用】
- 初期費用:要問い合わせ・都度見積もり
- 利用費:5,000円/ID〜(10ID分から契約可能)
- 追加ユーザー利用料:5,000円/ID〜
- MA機能利用料:30,000円 ※メール配信上限10万件/月
製品リンク:https://next-sfa.jp/
SugarCRM
SugarCRMは、米国のSugarCRM Inc. が提供するSFA/CRMで、多数のアドオンや外部サービス連携が可能です。Outlook連携では、連絡先やタスクの同期、メールのアーカイブを行うことができます。世界各地で多くの導入実績を誇り、顧客情報の一元管理に強みを発揮します。
【特徴】
- 高いカスタマイズ性と多彩なアドオンが魅力
- グローバル展開企業向けの実績が豊富
- ZoomやSlack、Zendeskなどとの連携も可能
- 日本語サポートも整備
【費用】
- 初期費用:要問い合わせ
- Marketプラン:月1,000$
- Sellプラン:月19$/ID(3ID分から契約可能)
- Serveプラン:月80$/ID〜(3ID分から契約可能)
- Enterpriseプラン:月85$/ID〜(10ID分から契約可能)
製品リンク:https://www.sugarcrm.com/jp/
SFAの選び方
SFAは営業活動を支える重要な基盤となるツールです。しかし「機能が多すぎて使いこなせない」「入力作業が負担になって活用が進まない」といった課題も多く聞かれます。ここでは、失敗しないSFA選びの4つのポイントを解説します。
自社の導入目的に合った機能が搭載されているか
SFAを選定する際、まず重視すべきは「自社の導入目的に合った機能が搭載されているか」です。
営業ノウハウの蓄積、業務効率化、顧客管理の改善など、導入目的を明確にすることで必要な機能を絞り込むことができます。
目的が不明確なまま導入すると、現場に定着せず、十分な効果を発揮できない可能性があるため注意が必要です。
現場社員が使いやすいツールか
導入するツールを実際に使用する現場社員が使いやすいかどうかも、重要な確認ポイントです。ツールのUIが見やすく、直感的な操作が可能かを事前に確かめましょう。
Mazricaの「SFA/CRMの利用実態と活用課題に関する調査」によれば、現場での課題として「入力や更新作業の煩雑さ」を挙げる企業は43.6%、「営業パーソンが情報を入力しない」は40.6%に達しています。
さらに、現場の営業パーソンがSFA/CRMに入力しない理由として「入力作業に時間がかかるから」という回答が一位で、その割合は過半数を超えています。
営業現場で日常的に使われるためには、直感的な操作性と入力負担の少なさが必須です。トライアルやデモを活用し、実際のユーザーが「自分でも使える」と感じられるかを確認しましょう。
SFA/CRMツールは40種類以上存在し、自社に適したものを見つけるのは非常に大変です。
今回、短時間で製品ごとの違いがわかる分類チャートをご用意しました。
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データ活用がしやすいか
SFAにデータをためても、うまく活用できなければ意味がありません。ダッシュボード表示、簡単な検索・抽出、レポート作成など、データ活用を後押しする機能があるかを確認しましょう。
また、最近ではAIを搭載したSFAも増えています。AIが自動でデータを分析したり、分析結果から次のアクションを提案する機能など、よりデータ活用を促進することが可能です。
自社でどのようなデータを活用・分析したいかを検討し、必要な機能が搭載されているSFAを選ぶとよいでしょう。
外部サービスと連携できるか
SFAは単独ではなく、Outlook、カレンダー、MA、受発注システム、チャットツールなどと連携することでより力を発揮します。
営業現場では、メールや商談管理、顧客情報の入力、マーケティング部門との連携、契約関連の事務作業など、さまざまな業務が発生します。
営業業務の中で、すでに使用しているツールとの親和性を確認しておくことは、SFA選びの重要な視点です。
まとめ
本記事では、Outlook連携が可能なおすすめのSFAをはじめ、連携のメリットや選び方のポイントを解説しました。SFAは、営業活動の効率化や情報の一元管理、チーム内のナレッジ共有を実現する強力なツールです。
特にOutlookとの連携は、メール・予定表・タスク管理の効率化や、顧客対応の精度向上につながります。機能やコスト、操作性、外部連携の観点から慎重に比較検討し、自社に最適なSFAを選定してください。
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