【コラム】祭り化するための6つの条件

皆さん、こんにちは! マツリカの佐藤です。フェスティバルライフを謳歌していますか?

前回のコラムでは、そもそも“祭り化”とは何なのか? “祭り化する営業”とはどういう状態なのか、ということについて私の考えをお伝えしました。

今回はそれを踏まえて、ではどうすれば“祭り化”した状態になれるのか、という点についてお話させていただきます。

最初から逃げ腰で恐縮なのですが(笑)、弊社の中では体系立てて整理をしていても学術的に確立されたものではありませんし、How To論のように便利な代物でもありません。あくまで私達の経験値に基づいた整理した概念です。

本コラムでは、その中でも「祭り化するためには最低限これは外せない」というものを“祭り化するための条件”としてお伝えしていこうと思います。

“祭り化するための条件”は、現時点で6つあります。

「現時点で」と記載しているのは、私達自身も日々仮説と検証を繰り返しており、少しずつブラッシュアップしている段階だからです。そういう意味では現在進行形で発展中の概念/思想だと思っていただければと思います。

祭り化するための6つの条件

  1. 自ら掲げた明確な目標があること
  2. その取組み自体への興味が尽きず、心から楽しいと感じること
  3. 近い距離感でその取組みに関わっていること
  4. 自分の行動に対する結果が明確であること
  5. リスクある環境に身に置いていること
  6. 分かち合う仲間がいること

順番に意味はなく、並列するものだと思っていただいて構いません。

繰り返しになりますが、これはあくまで自分達の経験に基づくものです。自分達の経験から要素出しを行い、その後に分類・ラベリングしたものなので、決して網羅的ではありませんし、学術的論拠を伴うものではありません。

しかしながら、必要条件にはなっていると思います。

条件を挙げただけでは情報として持ち帰っていただくこともできないと思いますので、これからはひとつひとつ挙げた理由や具体的な意味合いを掘り下げていこうと思います。

今回は“自ら掲げた明確な目標があること”についてです。

この条件でポイントになるのは「自ら掲げた」という部分です。

皆さんが、「何かをやり切ったと感じる時」、また、「いつも以上に充実感を感じている時」を思い出してください。それは自分が「これをやりたい」「これを成し遂げたい」と思って、自ら始めた場合が多いのではないでしょうか?

自分が思い立ってスタートしたことには、そこに「意志」が存在し、さらには「使命感」が芽生えてくるものだと思います。このような状態になれば、周囲の雑音は気にならず、脇目もふらず、自然と夢中になってくるものです。

反対に、人から強制されたことや与えられた目標で本当に夢中になれるか…というと少し難しそうですよね?

能動的な姿勢というものは祭り化において必須だと思いますし、目指すべき方向性(目標)に対しても、この要素が重要であることはご理解いただけると思います。

(必ずしも自分で決められるわけではない日々の仕事では活かせないのでは? と感じる方も多いかと思います。この点に関しては次回言及したいと思います。)

もちろん自分で掲げた目標だからといって必ずしも能動的になれるとは限りませんが、「自分の意志に基づく目標が“祭り化”に寄与する」と考えるもうひとつの理由があります。

それは、そこに“コミットメント効果”が働くからです。

人は、「思想」「感情」「行動」の間に一定の食い違いしか許容できないことが多いのです。

そのため、ひとたび自分が決定を下したり、ある立場を取ったりすると、人間は自分の中で「一貫性」を保とうする圧力がかかるのです(一貫性の法則)。

圧力というと誤解も生じそうですが、要するに「こだわり」が生まれるということだと思います。

祭り化とは夢中・熱中・熱狂状態だと捉えると、こだわりが生まれない事象に対して祭り化した状態になるとは考えづらくなります。

そういう意味でもコミットメントをうまく活用することが大切です。コミットメントしたからこそ「言ったからにはやってやろう!」「自分が決めて掲げた目標なんだからやり切ろう」、という気持ちが湧いてくるのです。

ちなみに一貫性の法則でいうと、公共性が大きいほどその効果(制約)は強くなると言われています。

ですので、自分の心の中でコミットするよりは皆の前でコミットする方がその効果は強く働きます

この点は営業やマネジメントという観点でも意識的に活用できるポイントだと思っていますので、改めて触れたいと思っています。

さて、今回は祭り化する条件のひとつ、「自ら掲げた明確な目標があること」について記載してきました。

実は「明確な目標」もひとつのポイントですので、次回はこれについてお伝えしようと思います。


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