【マーケターは要チェック!】マーケティング担当者なら知っておきたい記事17選

Googleが「サードパーティークッキーの廃止」を公式にアナウンスしました。WEBマーケティングに関わる人たちの間では、どのような影響が出るのか憶測が飛んでいます。

そこで今回は、サードパーティークッキーの特性をふまえ、廃止になる背景について理解しましょう。また廃止に向けて留意すべきポイントについても解説します。

サードパーティークッキー(Cookie)とは

サードパーティークッキーとは、どのようなものなのでしょうか。そこで、クッキー自体の仕組みやサードパーティークッキーの特性について解説します。

クッキー(Cookie)とは?

「クッキーについて、あまり理解できていない」という人も多いのではないでしょうか。まずはクッキー(Cookie)とはどのようなものなのか解説します。

クッキー(Cookie)とは、WEBサイトがユーザーのブラウザに残すデータのことです。

たとえばIDとパスワードを使用してログインしたWEBサイトに、一定の時間が経ってから再度アクセスすると、IDとパスワードを入力しなくてもログインできることがあります。それは、WEBサイトがクッキーを利用してユーザーの情報をブラウザに残しているからです。

ほかにもECサイトやインターネットバンキングなど、クッキーを利用しているWEBサイトは多岐にわたります。

またクッキーはユーザーの利便性を向上させるだけでなく、WEBサイト運営者にもメリットがあります。クッキーを利用するとユーザーの閲覧履歴や購入履歴などを解析できるため、マーケティング戦略にも活用されているのです。

クッキーが生まれた背景

WEBサイトのURLには「http」が含まれていますが、このHTTPとはインターネット上で情報をやり取りする通信方法です。HTTPはステートレス・プロコトルという状態を保てない通信規則のため、軽量で動作がシンプルな特徴をもちます。

しかし状態を保てないため、WEBサイトの閲覧に不便が生じてしまいます。たとえばログインが必要なWEBサイトでは、WEBページを移動するたびにログインしなければいけなくなります。

このような不便を解消するために生まれたのがクッキー(Cookie)の仕組みです。そのため、クッキーは「HTTPクッキー」と言われることもあります。

クッキーの正体は小さなテキストファイルですが、WEBサイトは訪問者のブラウザにこのテキストファイルを発行します。そして同じブラウザが訪問したときにWEBサイトへテキストファイルを戻すことで、前回と同様の要求をWEBサイトに送ることができるのです。

サードパーティークッキーの特性

クッキーについて理解したところで、本題となるサードパーティークッキー(3rd party cookie)について解説します。

まずクッキーには2種類あり、今回の本題である「サードパーティークッキー」のほかに「ファーストパーティークッキー」があります。

ファーストパーティークッキーとは、訪問したWEBサイトのドメインから直接発行されるクッキーです。WEBサイトがログイン情報を保持したり、ECサイトがカート情報を維持したりするために利用します。

一方のサードパーティークッキーとは、サードパーティーつまり第三者のドメインから発行されるクッキーです。なぜ訪問したWEBサイトではないドメインからクッキーが発行されるのかというと、訪問したWEBサイトにバナー広告があると、そのバナー広告のドメインがユーザーブラウザにクッキーを発行するのです。

サードパーティークッキーの最大の特徴は、ドメインを横断してトラッキングできる点。ファーストパーティークッキーはそのWEBサイトでしかデータが利用されませんが、サードパーティークッキーはユーザーが他のWEBサイトに移動してもデータを解析できます。

そのため、サードパーティークッキーはリターゲティング広告の配信やアフィリエイトの効果測定などに利用されます。

サードパーティークッキーの問題点

WEBマーケティング施策で役に立つサードパーティークッキーですが、最近では規制される傾向になっています。

規制の傾向が強まっているのは、サードパーティークッキーのプライバシーが問題視されているからです。

個人情報漏洩のリスク

先述の通り、サードパーティークッキーはWEBサイトを横断してユーザーの閲覧履歴や行動を解析できる仕組みです。企業はその情報を利用して、ユーザーに最適な広告を配信することが可能になります。

一見すると、企業にとってもユーザーにとってもメリットのあるものに思えますが、実際には「知らない企業が自分のデータを見ている」という事実に嫌悪感や恐怖心を抱く人も多いのではないでしょうか。

このようにサードパーティークッキーは、どんな企業が自分のどんなデータを保有しているのかをユーザーが把握できないため、プライバシーの観点から大きな問題となっています。なかには不正にサードパーティークッキーを利用する発行元も出てくる可能性があり、知らないうちに個人情報が漏洩してしまうリスクもはらんでいるでしょう。

サードパーティークッキーはユーザー自ら無効に設定することもできます。しかしITリテラシーの低いユーザーは設定方法が分からないことも珍しくありません。

Googleは2023年にサードパーティークッキーの廃止を予定

サードパーティークッキーが問題視されていることを受け、Googleも本格的に規制に乗り出しました。

Googleの公式ブログでは、2023年を目途にサードパーティークッキーを廃止するとしています。

Chrome は 2023 年半ばから 2023 年後半までの 3 か月間でサードパーティ Cookie を段階的に廃止します。
(出典:サードパーティ Cookie 廃止に関するタイムラインの変更について|Google Japan Blog

 

サードパーティークッキーの廃止に伴い、Googleでは新しく「プライバシーサンドボックス」という機能を開発しています。プライバシーサンドボックスとは、既存WEB機能を維持しつつ、ユーザーのデータを保護する取組みです。

ユーザーは保護された環境でインターネットを利用できるため、サードパーティークッキーのようにプライバシーの心配もありません。

(参考:The Privacy Sandbox

マーケターが留意すべき3つのこと

サードパーティークッキー廃止に向けた動きが加速化するなか、WEBマーケターはどのようなポイントを意識すべきなのでしょうか。

以下のポイントを留意し、2023年までに対策を打っておきましょう。

リターゲティング広告への影響

サードパーティークッキーの廃止により、リターゲティング広告には大きな影響を与えそうです。

リターゲティング広告はサードパーティークッキーを利用してユーザーの興味・関心にパーソナライズした広告を配信していますが、サードパーティークッキーが使えないとなるとユーザーデータを取得できないため広告配信が困難になります。そのためリターゲティング広告を運用している企業は、パフォーマンスの低下が懸念されます。

リターゲティング広告に依存している企業は、早急に運用方法の見直しが求められるでしょう。また、リターゲティング広告に代わる広告の運用や、コンテンツマーケティングへの注力など、クッキーを使用しないマーケティング施策も視野に入れる必要があります。

コンバージョン計測への影響

もう一つの懸念点が効果測定への影響です。

WEB解析のツールではクッキーを使用しており、多くのツールではサードパーティークッキーを使用して数値を測定しています。

つまりサードパーティークッキーを使用できなくなれば、正確な効果測定はできなくなるのです。自社が利用しているアクセス解析ツールのトラッキング方法などを確認しておく必要があるでしょう。

ただし、Googleアナリティクスではファーストパーティークッキーを使用しているため、アナリティクスを使用したアクセス解析は問題ないと言われています。

(参考:Google アナリティクスによるウェブサイトでの Cookie の使用

ファーストパーティーデータが活躍する時代へ

今後サードパーティークッキーが規制される一方、ファーストパーティークッキーのデータは変わらず使用が可能です。

サードパーティークッキーが使えないからと言ってデータ解析が不可能になったわけではありません。むしろ、これからはファーストパーティーデータを活用する時代になるでしょう。

ファーストパーティーデータには、Googleアナリティクスによるアクセス解析データのほか、自社サイトの会員情報やECサイトの利用状況などのデータが該当します。これらのデータがあれば、ユーザーのニーズを分析することはそれほど難しくないでしょう。

また、点在しているファーストパーティーデータを統合する仕組み作りも必要になります。MAツールにデータを集約し、管理・分析すると効率的です。インサイドセールスや商談の内容も一緒に管理しておきたい場合は、CRMやSFAの活用も一つの手です。

▶︎▶︎SFAで解決できる課題とは?導入メリットについて解説!

終わりに

サードパーティークッキーがGoogleで廃止になるものの、運用方法の見直しやファーストパーティーデータの活用などを行うことで、それほど大きな影響を受けずに済むでしょう。

Googleでサードパーティークッキーが廃止になる2023年に向け、自社でできる取組みを始めてみてはいかがでしょうか。

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