ビジネスモデルを一枚の紙にまとめるリーンキャンバス。
アメリカ生まれのこの手法は、今や日本でもよく用いられています。
この記事では、リーンキャンバスの背景から強み、その詳しい作成方法や具体例までを紹介していきます。
この記事さえ読めばそれだけでしっかりとしたリーンキャンバスを作ることの出来ること間違いなしです。

▶︎▶︎AI︎を使った経営戦略を考えている方はいませんか? そんな方はこちらの記事もご覧ください!

リーンキャンバスとは?

リーンキャンバスで事業計画を立てるためには?|用語から作成方法まで一気に解説| Mazrica Sales (旧 Senses)  Lab. |1

リーンキャンバスとは、アメリカで誕生したビジネスの企画書で、事業計画書をもっとコンパクトにまとめたものです。
一枚の紙で一気に事業の中身が分かるので、非常に明快です。

上記のリーンキャンバスに必要事項を記入していくことでリーンキャンバスは完成します。

リーンキャンバスの背景

リーンキャンバスが生まれた背景には、誰でも簡単にビジネスを始められる昨今の風潮があると考えられます。

リーンキャンバスの歴史は、アメリカの起業家エリック·リース氏の『ビジネスモデルジェネレーション』という本の中に登場したビジネスモデルキャンバスという者にまで遡ります。

この本の初版発行は2010年であり、2010年といえば日本でもスタートアップ企業が多くなてきた黎明期です。

誰もが簡単に事業を始められるようになったからこそ、それに合わせた事業計画書のモデルが重要になってきたのです。

リーンキャンバスのメリット

リーンキャンバスのメリットは、主に3点にまとめられます。

・分かりやすさ

一枚の紙で事業の構造を解き明かすリーンキャンバスの魅力は何と言ってもその分かりやすさです。

重要な点がピックアップされるように計画されたリーンキャンバスの構造は、事業の内容を一目でわかるように提示してくれます。

・時間が短縮できる

従来、事業計画書を書くには数週間から数カ月かかることも珍しくありませんでした。
しかし、リーンキャンバスならば書く分量が抑えられ、必要最低限のもっとも重要な点のみを書けばいいので時間が短縮できます。

スピードが命の事業にとっては非常に有用な武器となります。

・共有しやすさ

リーンキャンバスは、スキャンをしてスマホに入れておいたり持ち運んだりすることが容易であり、共有・携帯に便利です。

いつでも自分の事業内容を見直すことができるので、事業の方向性を見失わずにことを進めて行くことができます。

また、社員も事業の構造をしっかりと共有できるためにスムーズに事業が展開できるようになります。

リーンキャンバスの作成方法

リーンキャンバスで事業計画を立てるためには?|用語から作成方法まで一気に解説| Mazrica Sales (旧 Senses)  Lab. |2

では、実際にどのようにリーンキャンバスを作っていけばいいのでしょうか。

埋めるべき9つの点について解説します。

顧客セグメント(Costomers Segments)

顧客のペルソナを把握するために必要な場所です。

ターゲットとしている顧客の姿を想像し、埋めてみてください。

この際、性別や年齢だけでなくより詳しい属性にまで踏み込んで決定することが重要です。

▶︎▶︎顧客のセグメント分けの方法についてはこちら 

課題(Problem)

顧客が抱えている課題をより重要と思われるものから3つほどあげていきます。
問題や課題が多すぎる、という際は顧客のセグメント分けがうまくできていない場合があります。
一度顧客セグメントに立ち返ってみることが重要になります。

独自の価値提案(Unique Value Proposition )

自社オリジナルの強みを書き出しましょう。

未来の顧客がなぜ自社の製品を選んでくれるのか? といういうことを想像して書き出すことが重要です。
もし独自の価値がないのならば、顧客がその製品を選ぶ理由もなくなってしまいます。

事業の出来に直結する部分ですので熟考してみましょう。

解決策(Solution)

2番目に書き上げた顧客の持つ課題についての解決策を書く項目です。

この時に、ただ解決策を書くのではなく、自社のオリジナリティを鑑みて解決策を提示して行くことが大事です。

オリジナリティがない顧客への解決案の提示をした場合、他社に顧客を取られる事態になりかねません。

チャネル(Channels)

顧客がどのようにして自社の製品にアクセスできるかを考えます。

ウェブ広告でサービスについて知ってもらうのか、直接製品を触ってもらうのか、様々な販路が存在しています。

様々なチャネルを考えておくことで顧客に戦略的にアプローチできるようになります。

▶︎▶︎チャネルとはなにか、どのようなチャネルがあるか、こちらから確認できます。

収益の流れ(Revenue Streams)

自社の製品がどのようにして利益を生み出すのかを記載します。

より具体的にいうと、「誰から」「どのように」利益を得ることができるのか、ということを明確にしておくことが重要なのです。

コスト構造(Cost Structure)

解決策(自社の製品)を生み出すためのコストの構造について考えます。

構造とあるように、どのようなコストの内訳になっているかを示すだけでもいいですが、ざっくりとした金額を念頭に置いておくと安心できます。

▶︎▶︎コストの構造を見分けるための分析手法についてはこちら

主要指標(Key Metrics)

KPIを書き出します。

何がどのようになればKPIを達成したと言えるのか具体的に考えておくことが大事です。

KPIがなければ事業は目的を見失ってしまいます。慎重に設定しましょう。

▶︎▶︎KPIの設定方法についてはこちら 

競合優位性(Unfair Advantage)

他社には真似できない点を考えましょう。

長年の経験なのか、顧客の基盤なのか、とにかく他社が簡単には参入できないポイントを考えることとなります。

もし、この競合優位性が思いつかないのならば、逆に何があれば競合には容易に真似できない強みを作ることができるのかを考えて記載してみましょう。

リーンキャンバスの具体例

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実際にリーンキャンバスを作ると言っても初めはうまく思いつかないかもしれません。
そこで、ここで具体例を確認してみましょう。

リーンキャンバスの例

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格安の衣料品店を例にとったリーンキャンバスです。

どこにどのようなポイントがあるかを確認し、自社のリーンキャンバス作成に役立ててみてください。

終わりに

事業を立ち上げる際には、リーンキャンバスを用いてKPIや顧客セグメント、競合優位性などを整理すると事業の展開に便利です。

従来の事業計画書ではわかりづらかった点などをリーンキャンバスで整理し、より良い事業を展開していきましょう!

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