はじめての方はこちら! ⇒ 顧客/営業管理の完全マップ【初級・中級・上級:15記事で解説】
営業パーソンであれば、新規営業の際に必ず必要になる営業リスト。
しかし、たくさんの顧客情報を収集しリストを作成してもなかなか売上に繋がらない、なんてことはありませんか?
この記事の内容
営業リストとは
営業リストとは、営業やテレアポが新規営業の際に使用する、見込み客・案件の一覧表のことをさします。
Webなどで、自社サービスの需要がたかそうな企業をリストアップし、住所・責任者名・メールアドレス・電話番号などを収集します。
また、上記の他に、営業の確度や、いつ誰がどのようにアプローチをしたのかを残していくとより効果的な営業活動ができるでしょう。
営業リストを作成する目的は、それぞれの受注確度の判断基準の統一により、今後の営業活動の見通しを立てやすくすることにあります。従来では、営業リストはエクセルなどで手動管理することが一般的でしたが、非効率的であるため、最近ではツールを用いて作成する企業が多いです。
▶︎▶︎営業リストへのアプローチ管理とメール配信ができるおすすめツールはこちら
営業リスト作成ツール8選|企業情報収集からメール自動配信機能まで
営業リスト作成ツールはたくさんありますが、8つに厳選してご紹介したいと思います。
それぞれ収集できる項目やリスト単価が異なるため、自社に合うサービスをしっかり見極めましょう。
1.ソーシャル企業情報
【製品概要】
法人営業用リストを簡単に作成できるツール。初期費用はかからず、月額7千円という低価格で無制限にダウンロードすることができるというのが最大の特徴。
また、企業データは企業のホームページ(コーポレートサイト)から収集しているため、データが重複する心配はありません。クラウド型なので企業情報は常にリアルタイムの最新版をダウンロードすることができます。プレミアムプランでは、初期費用なしの月額9800円で、お問い合わせページのURLを取得できている企業や採用に積極的な企業の絞り込みが可能になります。
【リスト情報】
会社名/電話番号/FAX番号/郵便番号/住所/業種/従業員数/資本金/売上高/設立/ホームページURL
※メールアドレスリストのダウンロードは月額料金とは別になります。
料金 10円(税抜き)×件数
初回利用ときに限り、スタンダードプランは最大100件、プレミアムプランは最大1000件のメールアドレスを無料でダウンロードすることが可能。
【価格】
スタンダードプラン
7,000円(税抜き)
プレミアムプラン
9,800円(税抜き)
【URL】
https://skj.bizocean.jp/premium/
2.リスタ
【製品概要】
【リスト情報】
企業名/郵便番号/住所/業種/電話番号/Fax番号/URL/メールアドレス
【価格】
月額12,000(税抜き)から利用可能
【URL】
https://www.econos.jp/products/lista.php
3.HRogリスト
【製品概要】
HR業界でのシェアNo.1の、求人情報を元にしたHR業界のための求人企業リスト。業界最多の130媒体を収録している上に、各媒体より毎週リスト収集を行っているため、リストが枯渇する心配もありません。
また、企業データをたくさん収集したところでどの企業に優先的にアプローチしていくかの見極めを難しく感じる人も多いかもしれません。HRogリストでは、各媒体の料金プランを判定し、定価ベースで出向金額を予測しているため、営業アプローチの優先順位をつけることができます。現在積極的に採用を行っている企業だけをリストアップしているため、HR業界の営業パーソンは無駄のない営業活動を行うことができるでしょう。
【リスト情報】
掲載媒体、取得日、掲載期間、掲載更新日、掲載終了日、企業名、事業所名、職種カテゴリー、職種サブカテゴリー、募集職種、郵便番号、掲載元住所、都道府県、市区町村、町域、ビル名、電話番号、URL、業種、事業内容、従業員数、売上高、設立年、応募資格、勤務地、仕事内容、広告プラン、給与、給与区分、給与下限、給与上限、掲載URL(掲載媒体に準じる)
【価格】
新着HOTプラン
1エリア:30,000円/月※首都圏版を除く
首都圏版:50,000円/月
初期費用:100,000円
全情報カバープラン
3媒体:90,000円/月〜
初期費用:100,000円
【URL】
https://list.hrog.net/
4.Urizo
【製品概要】
Urizoの最大の特徴として「増強機能」があります。
サイトでデータ収集をしたあと、Urizo独自の検索エンジンでインターネット上を高速でクローリングすることにより、各企業を自動再検索し、FAX番号・メールアドレス・URLを増強してくれます。そのため、他のソフトよりもデータ収集率が格段に高いというのが強みです。
また、日本最大級の情報収集サイトであるiタウンページの他、有料掲載サイトなどの他15サイト以上に対応しています。
最新機能としては、収集サイト・業種・地域を選択するだけで、事前に収集可能なデータ件数を確認することができるため、市場調査にも役立てることができます。
【リスト情報】
会社名/業種/郵便番号/住所/電話番号/FAX番号/ホームページアドレス/メールアドレス
料金プランに応じて下記6項目を追加
代表者名/設立年月日/売上/責任者名/従業員数/資本金
【価格】
・無料版
1600件/0円
・ベーシック
5000件/4980円
・スタンダード
10000件/9800円
・プレミアム
20000件/17800円
・スーパープレミアム
50000件/36200円
【URL】
https://urizo.jp/
5. Googleアラート
【製品概要】
Googleアカウントさえ持っていれば利用できる、完全無料ツール。
Google Alertは、自分の興味のあるキーワードを設定するだけで、そのキーワードと関係のある情報をメールで配信してくれます。
営業リストを収集した後に、Alert機能により最新の情報を加えていくことで、営業リストの質を向上させることができます。
例えば、商社の営業リストを作成した後、商社に関しての情報を収集するために、Google Alertにか「商社」というキーワードを設定すると、Web上にある商社に関する情報をメールにてアラートしてくれるという仕組みになっています。
情報の提供頻度なども、「その都度」「1日1回以下」「週1回以下」など、調節することが可能なため、アラートの頻度に悩まされることもありません。
【価格】
無料
【URL】
https://support.google.com/websearch/answer/4815696?hl=ja
6. SPEEDA
【製品概要】
国内外の企業データをSaaS形式で提供する情報プラットフォーム。
世界200ヶ国580万社の企業データ、180万件のM&A情報、10万系統以上の統計、3000以上の業界レポート、2000万以上のニュースなどに関する情報を幅広く揃えています。
これらのデータは、Web上で手軽にチャート編集したり、PDFやPowerPoint形式でダウンロードすることもできます。
SPEEDAの優れている点は、競合との比較を簡単に行うことができる点にあります。具体的には、ピボットテーブルのような形で複数企業の財務数値、経営指標、株価などを比較、ダウンロードすることが可能です。また、金融機関やリサーチ会社に経験豊富な専属コンサルタントが無償でサポートしてくれる特典も付いてきます。
【価格】
7日間の無料トライアル可能
料金問い合わせ
【URL】
https://jp.ub-speeda.com/
7. 日経テレコン
【製品概要】
日本経済新聞社が提供するニュースメディアであり、約1万社に利用されている国内最大級のデータベース。
インターネットからの情報は不確かなものも多く混ざっていますが、日経テレコンは日経グループが取材・調査した情報であるため、信頼性が高いことが強みでしょう。
特定のキーワードをクリップするクリッピング機能により、該当する新着記事を自動的にダウンロードしてくれます。国外も含め、日経が独自で体系づけた約550業種の業界レポートを閲覧することが可能です。
また、過去40年間の出来事を時系列で整理してたどることができるため、時代を超えての分析調査もできます。
約10,000社に利用されている国内最大級のデータベースになります。
【価格】
当初料金 16,000円~
月額基本料金 6,000円~
情報利用料金 5円~
【URL】
http://telecom.nikkei.co.jp/
8.APOLLO SALES
【製品概要】
アポロセールスの最大の特徴は、営業リストの自動作成から、そのリスト情報を元に、メール配信やお問い合わせフォームへの入力までを一気に行ってくれるという点にあります。
また、送信したメールの開封の有無や、URLをクリックしたかどうかまでも確認することも可能です。
すでに持っている営業リストをCSV形式でダウンロードすることができるため、これまでの営業活動との連携をスムーズに行うことができます。
シンプルなインターフェースと、コンサルタントによる手厚い導入サポートにより、初心者でも非常に利用しやすいツールになっています。
【価格】
契約により異なる料金体系
【URL】
https://apollosales.co/
(おまけ)Senses|リスト作成後の営業管理に活用!
これまでご説明した様々な最新ツールにより、今までよりも質の高いリストを、簡単に
作成することが可能になりました。しかし、営業リストを作成しただけで満足してはいけません。営業リストの作成に使っていた時間を、営業活動で有効的に使っていくには、営業活動に特化した、SFA(営業支援ツール)を使用するというのも一つの手段でしょう。
弊社で開発しているAI搭載のSFA「Senses」も、SFA自体に上場企業約4,000社、非上場企業約400,000社以上の住所、電話番号、財務データ、有価証券報告書の抜粋、プレスリリースを保持しています。取引企業がSenses登録企業に該当する場合、紐付けを行うことで、企業情報が自動で設定されます。
今回は、Sensesを例に、SFAを用いたリスト作成後の営業管理についてご紹介していきたいと思います。
▶︎▶︎SFAの様々な活用方法がわかる活用の14シーンはこちら
案件管理
チーム内や営業会議で共有する、案件に関する進捗はカード形式で直感的に確認ができるため、案件に関連する情報をデータ分析に利用することができます。案件のステータスやフェーズの変更などはドラッグ&ドロップで1画面上で簡単に操作が可能です。
アクション管理
事前情報や取引先とのやり取りなど、行動履歴を登録・管理できます。登録したアクションは過去の類似案件からおすすめアクションをレコメンド。チーム全体の営業活動を時系列に把握できます。
アクション管理を行うことにより、顧客の課題と商談で話した内容を振り返ったり、ブラッシュアップして次の提案に活かすことができますし、他のメンバーに案件を引き継ぐ際にスムーズに情報共有を行うことができるのです。
レポーティング機能
Sensesに蓄積した数値データは、見やすくビジュアライズされ、売上実績や推移、着地見込みをダッシュボードで把握することが可能。受注率や進捗率の分析、アクションの改善などに活用的です。
また、ファネル分析レポートで作成した営業リストからの受注率をここでは確認することができます。次回営業リストを作成する際のターゲット選定は、レポート結果を基に行うといいでしょう。
アクション分析レポート
【機能概要】
アクション情報を自動的に取得し、アプローチ、ヒアリング、クロージングなどのフェーズごとに集計して表示します。
【活用方法】
アクション分析レポートを担当者で絞り込み、自社の平均と担当者のアクション状況を比較する。
【メリット】
・各フェーズで各アクションがどの程度行われたかを把握することができる。
ファネル分析レポート
【機能概要】
案件の進捗率をパーセンテージでグラフ化できる機能です。
【活用方法】
営業担当ごとにグラフ化ができるので、各担当の弱点を把握して、指導やアドバイスをする。
また、チャネルや商品でもグラフ化ができるので、施策の費用対効果やKPIを立てることも可能。
【メリット】
・マネージャーが営業現場のメンバーのボトルネックを把握し、改善の指導を行うことで、受注率アップに繋がる。
・受注までに必要な案件数や行動数がわかるので、適切なマネジメントができるようになる。
このようにSFAを活用することで、営業リストを最大限に活かした営業活動を可能にします。また、弊社で開発するSensesは、カード形式で初心者でも使い易い、直感的なUI/UXで評判があります。
SFAは使いこなせると非常に便利なツールですが、使いこなせるようになるまでが難しく、定着率がよくないという点が課題としてあげられますが、Sensesの場合、直感的なUI/UXに加え、導入後のサポート体制が充実しているため、SFA初心者で不安を感じている方、以前SFAの導入に失敗してしまった企業でも安心してお使いいただけます。
優れた営業リストに共通する3つの条件
それでは、営業リストの作り方から活用方法まで具体的に説明していきたいと思います。
優れた営業リストというのは、上記で説明したメリットに繋がるものでしょう。一言で言えば、売上に直接繋がるリストをさします。
営業リスト自動作成ツールを選定する際に注意して欲しい、優れた営業リストに共通する3つの条件について説明していきたいと思います。
1.最新の情報を揃えているか
企業情報というのは更新されやすいものです。日々、役職やオフィスの住所など、様々な情報がどこかの会社では変化しているのです。しかし、情報が新しくなったことに気づかず、いつまでも過去の企業情報を手がかりに営業をしていては、効率の悪い営業活動になりかねません。
この情報は最新のものであるのか、リスト収集後にいちいちWebで検索しているようでは、リスト作成ツールを導入した意味はありません。営業リストツールを選定する際にまず注意してもらいたいのは、「毎日最新情報への更新がされているかどうか」です。
2.データの重複がないか
企業データの重複は、想像以上にネガティブな要因になります。データ重複とは、同一の個人(企業)が別々の個人(企業)として登録されてしまうことをさします。同じ人が複数の営業リストに存在している場合、以下のような問題が発生します。
・DMやメールを送信した際、同じ人に複数回送ってしまい迷惑をかける
・一斉メールを配信した際、複数送ってしまう
・どれが最新の情報かわからないので、どの情報を更新するべきかわからない
このような問題が度々発生してしまうと、企業としての信頼を失うことになります。ツール内で情報が重複してしまった場合、自動で整理し、複数ある件数を1件にカウントしてくれる機能がついているものを選ぶようにしましょう。
3.企業分析が十分にできるか
営業パーソンは、カレンダーの整理やアカウントの管理などの「営業以外」の活動に割かれる時間の割合が非常に大きいことに課題があります。企業分析は非常に工数のかかる作業ですが、ツールによって競合との比較や株価情報など、顧客となる企業情報を簡単に分析することができれば、営業活動はかなりやりやすくなると言えるでしょう。
後述する「営業リスト作成ツール」の中では、このような機能を搭載した無料ツールもご紹介しているので、有料ツールを補完するものとして取り入れるといいかもしれません。
営業リストの運用・管理
営業リスト作成後、どのように管理していけばいいのでしょうか。
・管理方法
リスト管理は、個人ではなく同じチーム内で行うことを推奨します。
なぜなら、リストを作成することの目的は、営業活動のバッティングを避けることでもあるからです。
個人の管理に任せてしまうと、結局誰がどこにアプローチをしているのかが共有できないため、バッティングが再発してしまう可能性があります。
また、リストを最新版に更新せずに、古い情報を共有していると、これもまた営業活動に支障をきたす原因となるでしょう。
・仮説を立てる
営業リスト作成後に意識しなければならないのは、仮説を立てることです。
以前よりもインターネット技術の発達が進み、業者に頼めば、質の高い企業情報が大量に手に入ります。しかし、顧客を正確にターゲットすることと、受注率はそこまで大きく比例しません。
やはり、一番意識しなくてはならない点は、リストを元に、どこまで営業仮説を立てることができるかどうかです。
特に、新規営業は、直接顧客のニーズを聞いていない状態からスタートするため、仮説がどれだけ正確であるかが非常に重要になってきます。
ツールを用いて営業リストを作成するメリット
しかし、上記で説明した従来のExcelを使用した方法で営業リストを作成しているようでは非常に非効率的です。営業パーソンは、営業活動以外の企業情報収集や、リストの作成に割かれる時間が非常に大きいため、その時間をいかに短縮するかで、営業活動の質が決まります。そのためには、営業リスト作成ツールを利用することをおすすめします。
ツールを利用することのメリットは2つあります。
1.業務の効率化に繋がる
自分でWeb検索して企業情報を100件ほど収集し、Excelにまとめるといった作業を1週間に1度行うとなると、非常に工数がかかることは誰でも想像できると思います。重複している可能性もあるし、ターゲットをうまく絞り込めているかもわからない、質の低い営業リストの作成に2時間も3時間もかかってしまっていては、営業活動の質自体も落ちていくでしょう。
また、それらの情報をExcelでまとめる作業も、本来であれば時間を割く必要のない部分です。
リスト作成ツールを使用することで、最新の企業情報の中からクロス検索し、自社のターゲットを的確に収集することができます。
今までかかっていた無駄な時間を他の業務に回すことができる上に、制度の高い営業リストによって営業活動そのものの質も向上させることができるでしょう。
2.確実性の高い営業活動を行うことができる
自分で検索して集めた企業情報の中には、最新ではないデータや、自社のターゲットとして適していない企業が紛れている可能性が多くあります。
「設立3年目の千葉県にある保険会社」など、いくつかの条件で指定して企業情報を集めるのは人間の手ではかなりの時間を要することでしょう。
営業リストは、量よりも質です。営業リスト作成のその先にある、営業活動を意味のあるものにすることを考えなくてはなりません。業界や、企業規模ごとに、自社のターゲットとして本当に適切なのか、リスト作成ツールは、それらを取りこぼしなく収集してくれます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ただ大量に顧客リストを集めればいいという訳ではなく、営業リストを作成する目的をしっかりと理解した上でリストの収集を行う必要があります。
全て手動で作成するとなると、非常に時間のかかる営業リストですが、ツールを使用することで、的確に顧客をターゲティングすることができ、直接売り上げに繋がる営業活動を行うことができるでしょう。

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