理想の上司と言えば誰を思い浮かべますか?

明治安田生命社から毎年発表される「理想の上司ランキング」では、2018年のトップが女性部門は水卜麻美アナウンサー、男性部門は内村光良さんという結果でした。

親しみやすさ、優しい雰囲気に加えて上司としての頼もしさに票を集めたようです。理想の上司として、管理職として、部下から求められるスキルとは何でしょうか。

今回の記事では、管理職に求められるスキルとは何かを考え、その能力を高める施策をご紹介します。

管理職に必要なスキル

管理職に求められるスキルとは?能力を高めるための施策もご紹介 | Senses Lab. | 1

これまでは与えられた業務をただこなしていれば良かった一般社員と異なり、管理職に求められることは多岐にわたります。

そのなかでも特に重要な事が「部下の育成」と「組織のマネジメント」です。

また、管理職といってもチームリーダーなのか、課長なのか、部長なのか、それとも経営者なのかによって与えられる役割が異なります。

そこで管理職の段階に応じて必要とされるスキルについて、ハーバード大学のロバート・カッツ教授によって提唱されている「カッツ・モデル」をご紹介します。

この「カッツ・モデル」では以下の3つのスキルに分けられています。

・テクニカルスキル
・ヒューマンスキル
・コンセプチュアルスキル

この3つのどれかが優れてればマネージャーとして優れている、という訳ではありません。

自分の立場により3つのスキルの求められている比重が異なります。それぞれ特徴を見ていきましょう。

テクニカルスキル

業務を遂行する能力のことです。つまり日々業務を実行するにあたり必要となる知識やスキルになります。

チームリーダーや係長などのいわゆる「現場」に近い管理職は、このスキルに多くの比重がおかれます。

ただ、管理職であるという立場を忘れないようにしましょう。

自身で抱えてる業務を遂行するだけであったり、「部下が仕事を出来ないから」という理由で仕事を取り上げたりすることが管理職ではありません。

テクニカルスキルとは自分一人で業務を遂行する力ではなく、組織として全体をマネジメントするスキルです。

ヒューマンスキル

対人関係の能力です。良好な対人関係を築くという意味合いだけではなく、リーダーとして「組織に働きかける力」と考えることもできます。

・リーダーシップ
・コミュニケーション
・ファシリテーション
・コーチング
・プレゼンテーション
・交渉力と調整力

このようなスキルが相互に影響してヒューマンスキルは構成されています。

全ての管理職に対して「部下の指導」「組織を目標に向かって導く」といったヒューマンスキルが共通で求められます。

コンセプチュアルスキル

概念形成力と言われる能力です。

取り組むべき課題の本質を見極めるスキルになります。

例えば、具体的な将来像を描いたり、現在の環境を分析して計画や予想を立てたり、問題を解決する能力のことです。

チームリーダーや係長であれば「○○さん、今日の17時までに△△の件よろしくお願いします。」といったように直接、細かい業務の指示があります。

しかし、経営者や部長の役割は現場のマネジメントではなく、会社の戦略を立て、実現するための組織を作ることにありますので細かい指示を個別に出すことが少ないでしょう。

コンセプチュアルスキルとは、本質的な課題を分析し、目標や予想を立てて、組織をひとつの方向に向かって動かす能力のことを言います。

業務上トラブルが起きたとしても、本質的な課題をとらえる能力があれば問題を解決に導くことができます。

このコンセプチュアルスキルは特に部長や経営者などの上位管理職に求められる比重が大きくなります。

部下に嫌われないように気をつけるべきこと

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時には部下への厳しい指導が必要な場合もありますが、嫌われる上司には共通した項目があります。

嫌われる上司を4つのパターンでご紹介します。

1.自分の保身しか考えてない

トラブルが発生した際にまず一言目が「俺は聞いてない」「おまえがやったことだから責任は自分でとれ」など、責任から逃げる上司は真っ先に嫌われてしまいます。

本来部下の状況把握は上司の責任であり、「聞いてない」は管理職として言い訳にもなりません。

また、問題が発生した際に部下と一緒に問題を解決することが上司の役割です。部下を怒鳴りつけることで問題は解決しません。

なぜそのようなことが起こってしまったのか建設的に対応することが重要です。

部下に信頼されるためには課題を正面から捉え、一緒になって真摯に対応する姿が不可欠です。

2.自分の好みで部下をえこひいきする

管理職であっても部下に対する感情はあります。

性格的に合うタイプ、合わないタイプの部下がいると思います。

ですが、ビジネスの世界ですので自分の性格に合う、合わないは関係ありません。

特定の人物をえこひいきすると組織全体のパフォーマンスが低下してしまう恐れがあります。

「同じ仕事をしているのに○○さんだけ評価が高い」と思われるような評価に関連することだけでは無く、話し方や接し方など部下への対応は皆平等かどうかを常に意識しましょう。

3.毎回言う事が変わる

組織のリーダーは目標を設定し、その目標に向かって組織を動かす必要があります。

その目標に向かう道のりの中で様々な課題の壁にあたるかもしれませんが、リーダーが先頭に立ちその壁の乗り越え方を探るのが重要となってきます。

課題への対応を実施する際に、リーダーの言う事がコロコロ変わってしまったら部下たちからの信頼を失います。

目標に向かって進む中で、上司は一貫性を持って組織を引っ張らなくてはなりません。

上司の発言は部下にとって重みのあるものです。部下への発言は的確に適切に行い、自身が言ったことへの責任を持つ事で説得力も増します。

4.口だけ出して自ら動かない

「これやっといてね!」と仕事を部下に丸投げして、進捗に対しては文句を言う。

こんな上司が周りにいないでしょうか。自分が楽をすることしか考えていない上司は人望を失います。

管理をする、とは部下の仕事に対して指導という名の文句をいう事ではありません。

部下が仕事に対して悩んでいたら時間を割いて相談にのり課題解決へのサポートをします。

部下の育成とモチベーション向上のために自ら動くことが、部下から慕われる上司の第一歩だと思います。

管理職としてのスキルを高めるには?

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管理職としてスキルを高めるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

方法としては研修に参加したり、マネジメント関連の書籍を読んだり、日々の業務の中で訓練したりします。

3つのポイントで管理職としてスキルを高める方法をご紹介します。

1.リーダーシップを高める

部下を育てたり、課題を解決したりする中で自然と「自分がリーダーである」という自覚が高まっていきます。

さらに、成功したことや失敗したことを理論的にまとめることで、マネジメントのポイントが整理されます。

また、上司として部下と接する態度も注意しましょう。

先述したような誰か特定の部下をひいきしたり、感情に任せて怒ったりはせず、部下から信頼を得られる立ち振る舞いが必要です。

2.課題解決力を高める

課題を解決するには何が課題なのかを把握する能力が必要です。

部下とのコミュニケーションを活発にすることで、日々の変化に気づき、課題を早期に発見することができるでしょう。

また、それを解決に導く論理的思考力が課題解決にはとても重要です。論理的思考力を高めるにはロジカルシンキング系の研修も有効です。

業務を遂行するにあたり課題が出てくるのは当たり前です。

上司として課題を早く把握して、解決するための決断力、決断するための状況把握と分析する力を日々意識しましょう。

3.コミュニケーション力を高める

まずは人間関係のスキル向上に関する書籍を読み知識を習得してみましょう。

コミュニケーションの基本は自分と相手の共通のテーマを話題にすることです。

一方的にこちら側の意見を言うことはコミュニケーションとは言いません。

コミュニケーション力を高める基本は「聞く事」から始まります。

組織全体が一丸となって目標に向かって業務を実行できるように「良い組織づくり」を意識してコミュニケーションを実施してみましょう。

終わりに

理想の上司とは「優しいだけ」「面白いだけ」では務まりません。

部下を育て、組織を引っ張るリーダーとしての姿を見せる必要があります。

管理職は総合的な状況判断や問題解決の能力が求められるようになります。

その為には、今回ご紹介したような管理職に求められるスキルが必要です。そして、そのスキルの高め方もご紹介しました。

これだけをやれば理想の上司になれる、というものではありません。まずは自分が出来る所から始めてみましょう。

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