フォームマーケティングをみなさんは活用できているでしょうか?最近はコンテンツマーケティングやSEOなどインバウンドのマーケティング手法が注目されていますが、アウトバウンドマーケティングがなくなったわけではありません。
積極的にアプローチして接点を持つことによって、自社について興味を持ってもらうことができます。
ただし、BtoBのアウトバウンドマーケティングでよく用いられる「電話」や「メール」は連絡先を入手すること自体が難しいというデメリットをはらんでいます。
また、電話は出てもらえなかったりメールは開封すらしてもらえなかったりするため、非効率に感じている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで効率的なアウトバウンド手法として「フォーム」に注目が集まっています。
本記事では、お問い合わせフォームを活用したフォームマーケティングをさらに効率的にしてくれるツールをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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フォームマーケティングとは?
フォームマーケティングとは、「問い合わせフォーム」を基点に自社の商品やサービスに関するメール(案内文)を送り、自社への問い合わせや、アポイント・商談を獲得するマーケティング手法です。
分かりやすく言うのであれば、お問い合わせフォームから相手の企業に対して自社商材についての案内を送ることを「フォームマーケティング」と言います。
コーポレートサイトやサービスサイトでは、お問い合わせフォームを設置していることが多いですよね。
BtoBでは新規開拓をしたくてもなかなか接点を持つことが難しいですが、フォームを活用することで確実に相手に対してメッセージを届けることができるのです。
【関連記事】:BtoBマーケティングとは?BtoCとの違いや基本的な手法を紹介
フォームマーケティングとメールマーケティングの違い
アウトバウンドのマーケティングではWebを活用した手法が主流になっており、その中でも今回ご紹介したフォームマーケティングよりもメールマーケティングのほうが一般的かもしれません。
メールマーケティングは開封率が高くないためにアポイントを獲得できる確率が低いですが、フォームマーケティングは決裁者が確認する可能性が高いためアポイントの確率を高めることができます。
しかし、先述の通り文字数に制限がある場合、テキストだけで興味を引くことが難しくなってしまうでしょう。
その点、メールだと文字数に制限がありませんし、HTMLメールやステップメールなどで効果的なメールを送ることも可能です。
フォームマーケティングを検討する際には、そのデメリットを補完できるメールマーケティングについても一緒に検討し、自社に最適な方法を見つけましょう。
関連記事:ステップメールとは?メリット・デメリットや作成方法を簡単に解説
フォームマーケティングのメリット
フォームマーケティングは効率的なアウトバウンドマーケティング手法として注目されています。
フォームマーケティングのメリットや効果は、主に以下の3つです。
※フォームマーケティングを含めたマーケティング施策でリード(見込み顧客)数を増加させた事例を以下の記事で紹介しています。
関連記事:リード数を2年で15倍に成長させたマーケティング施策とは?MQL増加のプロセス紹介
連絡先がなくてもアプローチ可能
電話やメールは連絡先を入手できなければアプローチすることができません。
そもそも連絡先を入手することが困難な企業をターゲットとしている場合、展示会などで接点を作ったりリストを購入したりするリソースもかかってしまいます。
しかしフォームマーケティングであれば、ターゲット企業のHPさえ見つければアプローチすることが可能です。
新規開拓のアプローチ手法としては、非常に効率的ではないでしょうか。
内容を見てもらえる確率が高い
自社サイトからのお問い合わせフォームからのメールを確認しない担当者はいないでしょう。
そのため、フォームマーケティングは開封して内容を確認してもらうことができる確率が高いのです。
メールはそもそも開封されずに埋もれてしまう可能性も非常に高いため、返信やお問い合わせをもらえる確率はとても低くなってしまいます。
メールの開封率を上げてお問い合わせをもらうためには、メールマーケティングのテクニックを駆使しなければいけません。
フォームを活用することで特別なテクニックも必要なく開封してもらえるのです。
関連記事:メールマーケティングとは?メルマガとの違いや実施のための5つのステップ
決裁者につながる確率も高い
特に中小企業やスタートアップでは、お問い合わせフォームの内容を決裁者が直接確認する場合も少なくありません。
そのため決裁者の目に留まる可能性が高まり、興味を引くことができればアポにつながる確率も高くなるのです。
フォームマーケティングツール・サービス8選
ここからはお問い合わせフォームマーケティングで活用できるツールやサービスをご紹介します。
特に注目したいのが、特定電子メール法への対策。
「営業お断り」の文言が書かれている企業へ送信してしまうと法律で処罰されてしまうことがあるため、サイト内のキーワードを検知して自動で送信NGにしてくれるツールだと便利です。
自社の目的や業務フローなどに合わせて、最適なツールを検討してみてくださいね。
以下のメール配信ツールの比較記事も併せてご覧ください。
【関連記事】メール(メルマガ)配信ツール13選|無料・有料ツールを紹介
1.L-mail(旧サービス名:makibisi)
LEADPADは新規開拓におけるプラットフォームであり、フォームマーケティングが可能な「L-mail」というサービスを提供しています。
L-mailでは、無作為にメッセージを送るのではなく最適化したアプローチテキストを送信することができるようになります。送信テキストの内容をコンサルティングしてもらうこともできるため、初めてのフォームマーケティングでも安心。
また、L-mailを契約すると無料で企業リストも利用可能。シームレスに連携できるので、リストごとに最適なフォームマーケティングが実現します。
【料金】
お問い合わせ
【URL】
https://leadpad.io/#feature2
2.Sales Now Form (旧Daniel)
お問い合わせフォームへの送信を自動化できるDanielは、AI搭載のフォームマーケティングツール。
約35万社のリストをほゆうしている営業リスト作成ツールの「ApoKaku(アポカク)」と連携すると、自身でのリスト用意は不要です。
膨大な営業リストの中から、156項目の条件でターゲット企業を絞り込んでアプローチが可能。
この項目数は業界No.1なのだとか。
送信結果はCSVでダウンロードでき、追い架電をしたり他部署と共有したりすることもできます。
既存顧客や「営業お断り」文言などを検出して自動で配信除外する機能もあります。
【料金】
- スモール:6.6万円/月
- スタンダード:9.9万円/月
- アドバンス:12.1万円/月
- プレミアム:15.4万円/月
- 初期費用:33万円
【URL】
https://top.salesnow.jp/daniel/
3.GeAIne(ジーン)
自社に最適なターゲット企業をAIが絞り込み、自動でフォームに入力・送信してくれるGeAIne。
受注の可能性が高い企業を自動で絞り込んでくれるため、見込みの高いリードを獲得することができます。
アプローチテキストはA/Bテストを実施して成果を可視化できるので、より成果につながるテキストにブラッシュアップしていくことも可能。
「営業お断り」キーワードを検知して自動でNG登録してくれる機能も搭載されています。
またお問い合わせフォームが見つからない場合は、サイトに掲載されているメールアドレスにアプローチテキストを送ることもできます。
特定電子メール法対策もばっちりのツールです。
【料金】
- 初期費用:15万円
- ビジネス:月額40,000円~
- スタンダード:月額67,500円~
- ハイエンド:月額80,000円~
- エンタープライズ:お問い合わせ
【URL】
https://the.geaine2.jp/
4.Knockbot(ノックボット)
Knockbotは平日の10時から18時まで、お問い合わせフォームまたはメールアドレスに自動でメッセージを送ってくれるツール。
配信方法やメッセージのテキストなどを無料でコンサルティングしてくれるため、最短で成果を出すことができるでしょう。
配信実績のレポートや配信除外リストの設定など、フォームマーケティングに必要な機能を網羅。
追加オプションにて、返信メールが自動返信か人間による返信かを判別して人間からのメールのみ通知する機能もあります。
【料金】
- レギュラープラン:5円/件
- プレミアムプラン:10円/件
- フォーム送信のみ:20円/件
【URL】
https://www.knockbot.jp/
5.KAITAK(カイタク)
KAITAK(カイタク)は充実のサポートが特徴のフォームマーケティングツール。
「アタックリスト」と呼ばれる営業リストや、アプローチテキストの下書きなど提案してくれるので、最小限のリソースで運用することができます。
料金プランは4パターンあり、スタンダードプランではクリックレポートの提供、さらにプロプランではメッセージ送付後の電話フォローがあります。
【料金】
- ライアル:初回のみ1万円
- ベーシック:月額15万円~
- スタンダード:月額18万円~
- プロ:月額24万円~
【URL】
https://kaitak-sales.com/
6.問い合わせにょーる
問い合わせにょーるは、複数のターゲット企業へ一括でフォーム配信ができるシステム。
都道府県と業種から企業を絞り込んでリストを作成し、自動でフォームへメッセージを配信します。
ダウンロードした配信先リストを確認して、既存顧客を除外したりリストにない企業を追加したりすることもできます。
リスト購入のみ・配信のみも可能です。
【料金】
- リスト購入:10円/件~
- フォーム配信:40円/件~
【URL】
https://www.navit-j.com/service/senhor/
7.Lancers(ランサーズ)
フォームへの入力・送信をアウトソーシング(外注)する方法もあります。
代表的なクラウドソーシングサービスのランサーズを使うと、フォームマーケティングの一連の作業をワーカーに依頼することができます。
外注の流れは、自社でターゲットリストやメッセージを用意し、ワーカーはフォームへの入力(コピペ)と送信をするというのが一般的。
特別なスキルがなくてもできる作業なので、低単価で発注することができます。
【料金】
お問い合わせ
【URL】
https://www.lancers.jp/
8.CrowdWorks(クラウドワークス)
もう一つクラウドソーシングサービスをご紹介します。
ランサーズと並んで高いシェア率を誇るクラウドワークスです。
クラウドワークスでも、ワーカーにフォームマーケティングの業務を依頼可能。
自動配信できるサブスクリプションサービスを利用するのも良いですが「毎月フォームマーケティングをする必要はない」という企業では、実行しない月は無駄な予算になってしまいます。
そのため、スポットでアウトソーシングできるクラウドソーシングサービスも検討しましょう。
【料金】
お問い合わせ
【URL】
https://crowdworks.jp/
フォームマーケティングの注意点
メリットのあるフォームマーケティングですが、運用する際にはいくつかのポイントに注意しなければいけません。
特定電子メール法への対策
最大のポイントは、先述の通り特定電子メール法への対策です。
営業メールなどをお断りしている企業に送ってしまうと法律違反となってしまうため、サイト内に書かれている内容をしっかりと確認してから送る必要があるでしょう。
重複配信
リスト管理ができていないと、一社に何度も配信をしてしまうこともあります。
結果としてしつこく感じられてしまい企業の信頼にも関わってしまうので、リストや配信結果の管理は怠らないようにしましょう。
リソースがかかってしまう
予算の兼ね合いなどで自動化ツールや外注サービスを利用せずに自社でフォームマーケティングを運用する場合は、膨大なリソースがかかってしまうことも考慮しておく必要があります。
ターゲットリストの作成、サイト内の文言確認、フォームへの入力、送信結果確認など、人の手で行うとどうしても時間も手間もかかってしまいます。
その結果、多くのターゲットにアプローチすることが難しくなってしまうでしょう。
文字数に制限がある場合も
フォームによっては、入力できる文字数に制限が設けられている場合もあります。
文字数に限りがあると伝えたいことを全て伝えるのが難しくなってしまい、せっかく決裁者に見てもらっても興味を引くことができない可能性が高まります。
自社サイトや商材のランディングページのURLを貼り付けると、すぐに文字数が上限に達してしまうこともあるでしょう。
終わりに
最近注目されているフォームマーケティングは、自動化ツールやクラウドソーシングサービスを活用することで効率的に運用することができます。
しかし注意点やデメリットがあることも事実。
最適なツールを選んだり、メールマーケティングも一緒に検討したりすることで、自社のマーケティング施策の選択肢を広げましょう。

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