メルマガは有効なマーケティング手法の一つですが、作り方や配信方法などがわからずに、なかなか始められないという方も少なくありません。
そこで本記事では、メルマガ配信をすぐに実践できるよう、事前準備・具体的な作り方・配信前の確認事項など実践的な内容をお伝えします。メルマガ配信を効率化するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
▶︎▶︎【メルマガ施策を効率化】メルマガ作成・一斉配信・効果測定をスムーズにするマーケティングツールとは?
この記事の内容
メルマガ(メールマガジン)とは?
メルマガとは「メールマガジン」の略称で、自社の会員やメルマガ購読者などに対して定期的にメールで情報発信をするマーケティング手法です。同一の内容のメールを一斉配信することが一般的で、メールの内容は「キャンペーン情報」「事例」「お役立ち情報」などさまざまです。
SNSや動画など情報発信のツールが多様化していることで「メルマガは古い」などと言われることもありますが、現代でもメールは有効なマーケティング手法の一つといえます。
一般社団法人日本ビジネスメール協会の「ビジネスメール実態調査2023」では、仕事上のコミュニケーション手段として「メール」が98.35%で第1位となっています。また、1日の平均受信件数は「49.97通」で、ビジネスパーソンは現代でも日常的にメールを活用していることがわかりました。
データ出典:ビジネスメール実態調査2023|一般社団法人日本ビジネスメール協会
また、メルマガはBtoBだけでなくBtoCでも効果が見込めます。総務省の「令和3年 情報通信白書」では、インターネットの利用用途として「電子メールの送受信」が最多という結果になりました。年代別で見ると、20代・30代・40代・50代は80%以上がメールの送受信のためにインターネットを利用しているようです。
データ出典:令和3年 情報通信白書|総務省
このように、メールは現代でも需要の高いコミュニケーションツールのひとつであるため、メルマガの有効性もいまだ高いといえるでしょう。
関連記事:メールマーケティングとは?メルマガとの違いや実施のための5つのステップ
メルマガ作りに必要な5つの準備
メルマガは以前からよく活用されているマーケティング手法のため、今までに自らメルマガを受信した経験がある人も多いでしょう。そのため「なんとなく、こんな感じだろう」と見切り発車で進めてしまう人も少なくありませんが、メルマガを始める前に念入りに準備をすることが成功のポイントです。
メルマガ作りに必要な準備を5つのポイントとしてまとめたので、参考にしてみてください。
メルマガ配信の目的を明確にする
まずは「なぜメルマガ配信をするのか」といった目的を明確化します。メルマガの目的を明確にしておくことで、どのようなターゲット層にどのような情報を発信すべきか、という軸が定まります。
たとえば「売上を伸ばしたい」という目的であれば、メルマガでクーポンを配布したりメルマガ購読者限定のセールを行ったりすることが有効です。また「自社サービスを継続して利用し続けてもらいたい」という目的なら、メルマガで事例集や活用ノウハウなどを発信すると良いでしょう。
このように目的によってメルマガで配信する内容が変わるため、まずは目的を明確にすることが重要です。
ターゲット設定をして配信リストを作成する
メルマガの目的が定まったら、次は「どのターゲットに配信するか」を設計します。
たとえば継続利用につなげることが目的なら、メルマガ配信のターゲット層は「既存顧客」となります。一方、顧客数を増やすことが目的であれば、「資料請求やメルマガ購読登録をしたけれど、まだ一度も購入していない層」となるでしょう。
上記のように購買履歴によってターゲット設定をするほかにも、購読者の居住地や年代などの属性でターゲット層を分けたり、過去に購入した商品別に分けたりする方法もあります。
ターゲットを設定できたら、メルマガの配信リストを作成します。氏名やメールアドレスなどの情報を一覧にしてリスト化しましょう。
関連記事:ステップメールとは?メリットや作り方・事例・ツールを詳しく解説
メルマガ配信の頻度とタイミングを決める
メルマガ配信の成功ポイントとして重要なのは、頻度とタイミングです。
1日に何度も配信すると購読者にとってはしつこく感じますし、何週間も配信がなければ購読者はメルマガの存在を忘れてしまうでしょう。
また、配信のタイミングによっても開封率が変わります。朝の忙しい時間帯や夜遅い時間帯よりは、日中のほうがメールを確認してもらいやすくなります。さらに、BtoBの場合は朝礼後の時間帯やランチ前後の時間帯はメールを確認することが多いですし、BtoCの場合はスマホをよく開く通勤時間帯のほうが開封率は高いといわれています。
ただし、購読層によっても最適な配信頻度・タイミングが異なります。さまざまな頻度やタイミングでメルマガを配信してみて、効果検証をすることをおすすめします。
関連記事:メール開封率が高い曜日を狙え!統計データから考えるアウトバウンド施策の改善方法
メルマガ配信の形式を決める
メールの配信形式には、以下の2種類があります。
- テキストメール
- HTMLメール
いずれも特徴や作成難易度が異なるため、下記で簡単に説明します。
テキストメール
テキストメールとは、文字や記号のみで構成されたメールです。文章がメインになるためデザイン性は低く、表や画像などの挿入が難しい点がデメリットでしょう。
しかしメールの容量が小さいため、購読者のメールボックスの容量を圧迫することがない点はメリットです。
HTMLメール
HTMLメールとは、文章のほかに表や画像、CTAボタンなどを設置できるメールです。視覚的な訴求効果が高く、コンバージョンにつながりやすいといわれています。開封率やクリック率などを測定できるため、項か検証も手軽です。
メール作成にあたってプログラミングスキルが求められますが、メール配信ツールを活用するとプログラミングスキルがなくてもHTMLメールを作成できます。MAツール「Mazrica Marketing」は、直感的な操作でHTMLメールを簡単に作成できます。なお、テキストメールの作成にも対応しています。
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配信コンテンツを決定する
最後に、メルマガで配信するコンテンツ(情報)を決めましょう。一例として、以下のようなメルマガコンテンツがあります。
- 商材紹介
- 新商品やアップデートのお知らせ
- 割引情報やセール情報
- イベント情報
- お役立ち情報
- 活用事例
メルマガ配信の目的やターゲット層に合わせ、最適なコンテンツを決めましょう。
メルマガの具体的な作り方
メルマガ作りの準備ができたら、いよいよ作成作業にうつります。ここではメルマガの作り方を3ステップに分けて解説します。
メルマガのテンプレートを作成する
メルマガ配信を継続していくために、最初にテンプレートを作成しておくと便利です。テンプレートを作成しておければ、次回以降はメルマガを一から作成することなく少し手を加えるだけで配信できるため、メルマガ配信の効率が格段に上がります。
たとえばMazrica Marketingでは、メール本文に保存していたテンプレート文を反映させることができます。ヘッダーやフッターなどメルマガでよく使うテキストなどはテンプレートとして保存して、いつでも活用できるようにしておきましょう。
件名を決める
メルマガの開封率は件名で左右されます。購読者は日々膨大なメルマガを受信しているため、すべてのメルマガを開封している人は多くないでしょう。直感的に「読みたい」「自分にとって価値がある」と思うメルマガのみ開いているという人が多数であるため、購読者を惹きつける件名をつけることが重要です。
「営業担当者必見」などの文言を入れて価値のあるメルマガであると訴求したり、「限定5名」などと緊急性をアピールしたりするなど、工夫した件名をつけましょう。
本文をライティングする
件名が決まったら本文をライティングします。本文の作成では、以下のようなポイントを押さえると効果的です。
冒頭に最も伝えたい内容を記載する
メルマガでは、最も伝えたい内容は冒頭に記載すると良いといわれています。件名で興味を持って開封してくれても、知りたい内容がどこに書かれているかわからなければ、購読者は途中で離脱しかねません。
まずは結論を記載し、理由や具体例などを記載したあとに再度結論を記載する「PREP法」を用いると良いでしょう。
関連記事:【営業挨拶メール編】今さら聞けないメールテンプレ・作法
ファーストビューにCTAボタンやリンクを入れる
コンバージョンとしてCTAボタンやリンクを設置する場合、メルマガを開封したファーストビューに挿入するのが効果的です。
たとえばイベント情報のメルマガの場合、件名で興味を持って「参加したい」と思っても申し込み先がどこに設置されているかわからないと離脱を招く可能性があります。
イベントについての簡単な紹介の後に申し込み用のCTAボタンを設置しておき、イベントの詳しい説明を記載してから再度CTAボタンを設置しておくと、購読者のアクションを促しやすくなります。
特定電子メール法を遵守して特記事項を記載する
メルマガ配信で注意しなければならない点は、特定電子メール法の順守です。特定電子メール法では、広告・宣伝などを目的とするメールの場合、受信者が望まなくなったときに、容易にオプトアウトが行えるように導線を設置することが義務付けられています。
たとえばメルマガのフッター部分に、配信停止用リンクを挿入したり、配信停止の問い合わせ用の連絡先を記載したりする方法があります。メルマガ配信の際には忘れずに対応しましょう。
参照:特定電子メールの送信等 に関するガイドライン(総務省)
メルマガ配信前に確認したい4つの注意点
メルマガ作成が完了してもすぐに配信するのではなく、配信前にチェックを怠らないようにしましょう。配信前に確認したいポイントは、以下の4点です。
コンテンツが適切か確認する
改めて、メルマガのコンテンツが適切か確認します。
- 目的に沿った内容か
- ターゲット層が求めている情報か
- 件名と本文が一致しているか
- 購読者に有益な情報を提供できているか
- 伝えたい内容が端的に記載されているか
購読者目線でわかりやすい内容になっているか意識し、コンテンツの内容を確認しましょう。
マルチパート設定をする
メルマガ配信の効果を高めるために、マルチパート設定も忘れずに行いましょう。
マルチパートメールとは、テキストメールHTMLメールどちらの形式も併せ持つメールのことです。
購読者側のデバイスやメールソフトによってはHTMLメールに対応していない場合もあり、HTMLメールを迷惑メールに振り分けたり、開封しても正しく表示されなかったりします。マルチパート設定をしておくことで、HTMLメールに対応していない場合にはテキストメールで表示されるようになるため、機会損失を防ぎます。
レスポンシブ対応されているか確認する
パソコンしか対応していないメルマガをスマートフォンで開くと、テキストや画像などが最適に表示されない場合もあります。そのためマルチデバイスで最適化されて表示されるよう、メルマガがレスポンシブ対応しているか確認しましょう。
テスト配信を行う
購読者にメルマガを送る前に、社内でテスト配信しておくことも重要です。
- パソコン、スマートフォン、タブレットいずれのデバイスでも見ることができるか
- 文字化けしていないか
- 画像や表などが適切に表示されているか
- CTAボタンやリンクなどの遷移先が正しいか
- 文字や画像のサイズは見やすいか
テスト配信では、上記のような内容をしっかりとチェックしましょう。
関連記事:【無料あり】メール(メルマガ)配信ツール14選|比較ポイントも解説
営業のメルマガ配信に役立つおすすめツール
マーケティング部門だけでなく、営業部門でもメルマガ配信を行うこともあるでしょう。営業でメルマガを活用する際の注意点はこれまでに述べてきたことと重複するのですが、一点意識したいポイントは「営業データと連携する」ということです。
メルマガの開封履歴などから顧客の興味関心を把握できるため、営業活動の際に役立ちます。また過去の商談履歴や購買履歴などの営業データを分析することで、自社の顧客の課題を発見でき、メルマガのネタにもなるでしょう。
営業のメルマガ配信に活用できるツールとして、「Mazrica Marketing」を紹介します。
◆メールの一斉配信や効果測定に役立つ、営業の業務効率化に特化したSFAに関する記事はこちら!
Mazrica Marketingとは
「Mazrica Marketing(マツリカマーケティング)」とは、株式会社マツリカが開発・提供しているMAツールです。
メルマガ配信だけでなくWebフォーム作成やアクセス解析、AIによる一括名寄せなどの機能が搭載されているのみならず、案件情報や顧客情報などを管理できるSFA/CRM機能も備わっています。
異なるMAツールとSFA/CRMを連携して活用することが一般的ですが、Mazrica Marketingは1つのツール内でマーケティングもセールスも網羅できる点が特徴です。
プロダクトサイトURL:https://product-senses.mazrica.com/mazrica-marketing
Mazrica Marketingを使って3ステップでメール作成・一斉配信する方法
Mazrica Marketingでは、たったの3ステップでメールを作成し、配信リストに対して一斉配信ができます。
ステップ①基本設定
Mazrica内のメール作成画面を開いたら、ステップ項目に従ってメールを作成していきましょう。
まず、以下の情報を入力し、メールの基本設定を行います。
- 件名
- 差出人名
- 送信元メールアドレス
- 返信先メールアドレス
ステップ②送信内容
つづいて、テキストメールかHTMLメールのどちらか、もしくは両方を設定します。
メールの本文および件名に、ツール内の顧客情報から氏名や取引先名、配信停止URLなどの情報を簡単に差し込めるため、一斉配信をする場合でも、送信メールのパーソナライゼーションが可能です。
本文作成画面では、テキストメール・HTMLメールにそれぞれテンプレート文の保存及び本文への追加ができます。
よく使う言い回し(定型分)などはテンプレート登録し、メール作成の工数削減を図りましょう。
また、添付ファイルはファイル数の上限無く合計10MBまで添付可能です。
添付可能拡張子: png, jpg, jpeg, pdf, docx, doc, xlsx, xls, pptx, ppt
ステップ③送信設定
送信設定では、送信オプション(すぐに送信/日時指定送信)の選択ができます。
送信日時の指定と自動送信を活用すれば、顧客が資料請求などの特定の行動をとった日から数日後に送付するなどのステップメールの配信も可能。
以上の3ステップでメール作成を行い、作成済みの送付リストを選択するだけで、送りたい顧客にまとめて一斉配信を行うことができます。
送付リストは、CSVや個別入力での追加以外にも、案件の進捗度や営業アクションに紐づけて抽出することができるため、直近のアクションが一週間以内の顧客にだけ送信する、というような細かな設定が可能になります。
Mazricaでメルマガの効果測定をする方法
Mazrica Marketingでは、メルマガの効果測定も合わせて行うことができます。
どのメールがどのくらい読まれたのか、どのフェーズで配信停止されたのかを把握することは、メルマガ施策をより有効的にしていくために重要です。
以下のようなユーザーの反応を数値で確認し、メルマガの効果を計測するとともに、改善施策の実施にお役立てください。
- 送信数
- エラー数
- 合計開封数(=受信者がメールを開封した回数)
- ユニーク開封数(=メールを開封した受信者の数)
- 開封率(=ユニーク開封数 / 送信数)
- 合計クリック数(=受信者がメール内のリンクをクリックした回数)
- ユニーククリック数(=メール内のリンクをクリックした受信者の数)
- クリック率(=ユニーククリック数 / 送信数)
- 本キャンペーンを配信停止
- 全て配信停止
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メルマガ作成を継続させる3つのコツ
メルマガは1度配信して終わりではなく、効果検証をしながら継続していくことが成功のポイントです。メルマガ作成を継続していくためのコツを3つにまとめたので、それぞれ紹介します。
ネタをストックしておく
メルマガを継続していくためにはネタがなければなりません。メルマガを通じて購読者と関係性を構築できていても、ネタ切れになってしまうとメルマガを配信できず、せっかくの関係性が途切れてしまう可能性もあるでしょう。
新商材を紹介したりキャンペーンを打ち出したりするだけでなく、自社運営のオウンドメディアの記事を紹介したり既存のホワイトペーパーを配信したりするのも一つの手です。
さまざまな切り口からメルマガのネタを考え、継続的に配信しましょう。
テンプレートを活用する
メルマガは継続していくことで成果につながりますが、毎回一からメルマガを作成していると手間も時間もかかります。そのためテンプレートを用意しておくと、メルマガ作成が効率化するでしょう。
メルマガのテンプレートは、目的やターゲット層に合わせていくつかのパターンを作っておくと便利です。
▶▶テンプレート登録で誰でも簡単にメルマガ作成ができるツールがおすすめです。
メルマガ作成をルーティンワークにする
多くの場合、メルマガ運用のみが仕事ではなく、ほかのマーケティング施策なども行いながらメルマガ運用もしているでしょう。しかし、ほかの業務が忙しいとメルマガ作成を後回しにしてしまい、結局スケジュール通りに配信できなかったという場合も珍しくありません。
メルマガ作成をルーティンワークにして日々のスケジュールに組み込んでおくことで、配信スケジュール通りにメルマガを配信できます。
まとめ|Mazrica Marketingでメルマガ作成から配信・効果測定までを効率化しよう
メルマガを始める人にとっては「作り方がわからない」「どのようなメルマガが良いのだろう」と思い、ハードルが高いと感じてしまうこともあるでしょう。しかし読者目線を忘れないことで、効果の高いメルマガを作成できます。
継続的なメルマガ配信を成功させるためには、ツールの活用がおすすめです。メール作成・配信・効果検証が1つのツールで完了できるため、メールマーケティングを効率化できます。
「Mazrica Marketing」は、使いやすいインターフェースで簡単にメルマガを作成できます。ほかのマーケティングデータや営業データなどと連携できるため、より成果につながるネクストアクションを打ち出せるでしょう。
Mazrica Marketingについて詳しく知りたい方は、以下の紹介資料をダウンロードしてみてください。
マーケティング〜営業のプロセスの劇的に効率化|Mazrica Marketing概要資料
Mazrica Marketingは集客と売上の向上に寄与するマーケティングオートメーションツールです。マーケティング〜セールスのプロセスを効率化するMazrica Marketingの機能や活用例を紹介します。
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