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営業リストとは
営業リストとは、新規顧客開拓やテレアポなどの営業活動で活用される、見込み客や案件情報をまとめた一覧表のことです。
営業リストを作成する目的は、各顧客の受注確度(契約の可能性)を共通の基準で判断し、効率的な営業戦略を立てやすくすることにあります。
一般的には、自社サービスに対する需要が高そうな企業をリストアップし、住所・責任者名・メールアドレス・電話番号などの情報を収集します。
しかし、これらの作業を手作業で行う場合、情報収集・整理・更新に膨大な時間と労力がかかり、営業担当者の負担となります。
そのため、多くの営業リスト作成ツールが存在しており、ツールを活用することでリスト作成を効率化することも可能です。
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営業リストを活用するメリット
では、営業リストを活用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。主な3つのメリットについてそれぞれ解説します。
営業活動が効率化できる
顧客情報を適切に管理することで、営業活動の効率が向上します。特に、テレアポやメール営業では、短時間で多くの顧客にアプローチできることが重要です。
また、獲得した顧客情報を正確に保管し、チーム全体で共有できる仕組みを整えることで、業務の無駄を削減し、よりスムーズな営業活動を実現できます。
データの蓄積と活用が実現する
企業の担当者名や部署などの情報を蓄積することで、必要なタイミングで正確なデータを取り出せます。
また、顧客情報が整理されていることで、商談時の話題づくりや、顧客の課題を把握するヒントとしても活用でき、より効果的な営業活動が可能になります。
情報共有が容易になる
営業リストを部署内で共有することで、「誰が・いつ・どのような営業活動を行ったか」や「どの案件を誰が担当しているか」が一目で分かるようになります。
この情報をもとに、営業方針の決定や活動の分析が行いやすくなり、結果として売上向上にもつながります。
営業リストを作成する前にすべきこと
営業リストを効果的に活用するには、単に顧客情報を集めるだけではなく、営業戦略の明確化、ターゲット設定、リストの最適化など、いくつかの重要な準備が必要です。
適切な管理と活用を前提にリストを作成することで、営業効率の向上と成約率アップが期待できます。
営業戦略を構築し、リストの方向性を決める
営業リストを作成する前に、営業戦略を明確にすることが不可欠です。どのような市場で戦い、どの顧客層を狙うのかを決めることで、適切なリストを作成しやすくなります。
営業戦略を構築する手順は以下の通りです。
- 市場や競合の調査(SWOT分析など)を行い、業界動向を把握
- 自社の強みや課題を明確化
- 競合との差別化ポイントを整理
- 目標を設定し、具体的な営業施策を立案
営業戦略を明確にすることで、どの顧客層を優先的に狙うべきかが明確になり、無駄のないリスト作成が可能になります。
また、過去にアプローチしたが成約に至らなかった顧客を「リサイクル」することで、新規リードだけでなく、過去の見込み顧客からも成約のチャンスを生み出せます。
関連記事:営業戦略の立て方の5ステップとフレームワークを解説!
営業リストの目的を社内で統一し、無駄をなくす
営業リストは、単に顧客情報を管理するためのツールではなく、営業活動を効率化し、戦略的なアプローチを実現するための指針となるものです。
そのため、営業リストの目的や活用方法を社内で統一し、全員が同じ基準で運用することが重要になります。
例えば、リストの受注確度の評価基準を統一することで、どのリードに優先的にアプローチすべきかが明確になり、非効率な営業を防ぐことができます。
また、リストを単なる固定データとして扱うのではなく、常に最新の情報に更新しながら活用する動的管理を意識することで、営業成果をさらに向上させることが可能になります。
営業ターゲットを明確にし、アプローチを最適化
営業リストの精度を高めるには、ターゲット顧客の属性を細かく定義することが不可欠 です。
業界、企業規模、役職などの基本情報
購買意欲の高さ(ホットリード・ウォームリードなど)
情報収集のチャネル(SNS、展示会、Web検索など)
例えば、BtoC向けの商品ならSNSやWeb広告を活用した情報収集が有効ですが、BtoB向けの商材なら展示会や企業データベースを活用するほうが適しています。
顧客の情報収集行動に合わせてリストを作成することで、より精度の高いアプローチが可能になります。 また、リストの精度向上には、単なる短期的な成約率ではなく、LTVの視点を持つことも重要です。
すぐに売上につながらなくても、長期的にリピート購入や追加契約が見込める顧客を優先的にリストに含めることで、より持続的な営業成果を生み出すことができます。
関連記事:LTV(ライフタイムバリュー)とは?意味と計算方法・LTV向上に有効な営業戦略
必要なリスト件数を明確にし、効率的に活用する
営業リストは、単に数を増やせば良いものではありません。過去の成約率や営業リソースをもとに、適切な件数を算出することが重要です。
たとえば、営業担当者1人が1日10件のアプローチを行えるとした場合、1ヶ月(20営業日)で対応可能なリスト数は約200件。こうした計算をもとに必要なリスト件数を決定することで、無駄な情報収集を防ぎ、効率的な営業活動が可能になります。
また、営業リストを単なるデータとしてではなく、「アプローチフェーズ」に応じて分類することも効果的 です。
- ホットリード(すぐに成約する可能性が高い)
- ウォームリード(一定期間内に成約しそうな見込み顧客)
- コールドリード(時期未定だが将来的に見込みがある)
このようにリストを分類することで、営業の優先度を明確にし、成約率の高い顧客に対して最適なアプローチができます。
営業リストの作成方法
次に、営業リストの作成方法について解説します。営業活動を効率化し、成約率を向上させるためには、ターゲットに合った質の高い営業リストの作成が不可欠です。
リストを作成する際には、企業情報の収集が重要となり、多様な手段を活用してリストを充実させることが求められます。
インターネットでの営業リスト作成
インターネットは、無料で幅広い企業情報を収集できる便利なツール ですが、情報が分散しているため、効率的に活用する工夫が求められます。
法人番号公表サイトを利用する
国税庁の法人番号公表サイトでは、法人や団体の基本情報を無料で取得でき、業種や地域ごとに整理することで、営業リスト作成のベースを効率的に作れます。
企業の基本情報を収集したら、それをそのまま使うのではなく、自社にとって本当に価値のあるリストへと磨き上げることが重要です。
プレスリリースサイトを利用する
PRTIMESなどのプレスリリースサイトを活用するのも有効な手段です。 プレスリリースには、新商品の発表や新規事業の開始、資金調達の報告など、企業の成長フェーズに関する情報が多く含まれています。
これらの情報をもとに、積極的に投資を行っている企業や新しいパートナーを探している企業を特定し、営業リストに加えることで、よりニーズに合ったアプローチが可能になります。
SNSを活用する
BtoC向けだけでなく、BtoBの企業でもSNSで情報発信を行うケースが増えているため、営業リストの作成に役立ちます。
例えば、Twitter(X)やLinkedInでは、企業の投稿内容やフォロワーからターゲット企業を見つけることが可能です。
特に、頻繁に更新されているアカウントをリスト化すれば、最新の動向をチェックしながら適切なタイミングでアプローチできます。 SNSの活用では、ただ企業アカウントを収集するだけでなく、投稿の傾向やフォロワーとのやり取りを分析し、企業がどのような課題を持っているのかを推測することが重要 です。
例えば、新技術に関する投稿を頻繁にしている企業は、新たなソリューションを探している可能性が高いため、そうした情報を営業リスト作成時の判断材料にすると、アプローチの精度が向上します。
社内の名刺情報での営業リスト作成
営業担当者が持っている名刺や、展示会・セミナーで獲得した名刺の情報は、営業リストの重要な資産です。 過去に接点を持った企業でも、時間が経つことで新たなニーズが生まれる可能性があるため、名刺情報を定期的に見直し、再アプローチを検討することが重要です。
単に名刺情報をデータベース化するのではなく、過去のやり取りや商談履歴をもとに、見込み度の高い企業を優先的にリスト化する仕組みを作ると、営業の効率が飛躍的に向上します。
特に、過去の取引があったがしばらく関係が途絶えている企業は、営業担当者が異動したり、新しい課題が発生したりするタイミングで再度アプローチできる可能性があるため、重点的に管理するとよいでしょう。
営業リスト作成ツールでの営業リスト作成
営業リストの作成には時間がかかるため、効率化のために営業リスト作成ツールを活用するのも有効な手段 です。 リ
スト作成ツールを使えば、企業データベースを検索し、業種・地域・規模などでフィルタリングが可能になります。また、最新の企業情報を自動で取得し、リストの鮮度を維持することもできます。
加えて、AIを活用した営業リスト作成ツールでは、過去の成約データや営業活動の履歴をもとに、高確度のリードを自動で抽出する機能 もあります。
こうしたツールを活用すれば、単なる企業のリストではなく、「成約に結びつきやすい企業リスト」を作成することが可能になります。
【無料あり】営業リスト作成ツール10選|企業情報収集からメール自動配信機能まで
営業リスト作成ツールはたくさんありますが、10ツールを厳選して紹介します。
それぞれ収集できる項目やリスト単価が異なるため、自社に合うサービスをしっかり見極めましょう。
①FUMA(フーマ)
【製品概要】
FUMAは、全国の有力企業160万社のデータから最短5秒でオリジナルリストを作成できる企業リスト作成サービスです。
FUMAの企業データベースは、一般公開されている企業情報をもとに独自に収集・開発されているため、完全無料で利用できます。
さらに、無料かつログイン不要であることから、従来の営業リスト作成や企業調査にかかるコストや時間の大幅カットが可能です。
【価格】
無料
【URL】
②Musubu(ムスブ)
【製品概要】
Musubuは、140万件以上からターゲティングしたい企業をリストアップし、営業活動の成果向上をサポートする企業情報データベースです。
アカウント登録からたったの30秒で、誰もが営業リスト作成やメール配信、営業管理機能をご利用いただけます。
営業リスト作成機能に加え、メールの一斉配信機能や営業管理機能も搭載され、成約までの流れがMusubu1つで完結できる点が魅力です。
【価格】
- フリープラン:無料
- 3か月プラン:165,000円
- 6か月プラン:300,000円
- 12か月プラン:500,000円
【URL】
③BIZMAPS(ビズマップ)
【製品概要】
Bizmapsは、170万を超える企業データを無料で活用できる国内最大級の企業情報プラットフォームです。
営業リストの収集・作成が、たったの30秒で完了。
「映像制作EXPOに出展した企業」「コンテンツ制作EXPOに出展した企業」等、展示会の出展履歴や製品の導入実績などでリストを作成することができ、自社独自の営業目線での営業切り口から検索できるのが大きなメリットとなります。
【価格】
- フリープラン:無料
- 定額1000プラン:1000円
- 定額5000プラン:5000円
【URL】
④Hirameki 7 営業リスト検索(旧 ソーシャル企業情報)
【製品概要】
法人営業用リストを簡単に作成できるツール。初期費用はかからず、月額7千円の低価格で無制限にダウンロードすることができるのが最大の特徴。
また、企業データは企業のホームページ(コーポレートサイト)から収集しているため、データが重複する心配はありません。
クラウド型なので企業情報は常にリアルタイムの最新版をダウンロードすることができます。
【価格】
月額7,000円(税抜き)
※ダウンロード費用は発生しません。
【URL】
https://www.hirameki7.io/function/marketing/salesList/
⑤ListA(リスタ)
【製品概要】
【価格】
月額11,000(税抜き)から利用可能
【URL】
https://www.econos.jp/products/lista.php
⑥Hiway(ハイウェイ)
【製品概要】
ハイウェイは販売パートナー(代理店)の開拓、営業連携、情報共有、コミュニケーション活性化を支援します。パートナービジネスの戦略立案から実行を支えるPRM(Partner Relationship Management)ツールです。ターゲットリストの作成・共有も可能です。
パートナービジネスにおける情報伝達の問題を課題を解決するため、「パートナーポータルサイト機能」をはじめ様々な機能を実装しております。
企業データベースは⽇本法⼈約470万社の企業情報を保有しており、各代理店のアプローチリストの作成やリスト共有が可能です。リスト作成の際にインテント(興味・関⼼)データも活用でき、精度の高い営業リストの作成に貢献します。
【サービス紹介資料】
https://product.hiway.app/document/service-document
【費用】
・お問い合わせ
⑦Urizo(ウリゾウ)
【製品概要】
Urizoの最大の特徴として「増強機能」があります。
サイトでデータ収集をしたあと、Urizo独自の検索エンジンでインターネット上を高速でクローリングすることにより、各企業を自動再検索し、FAX番号・メールアドレス・URLを増強してくれます。
そのため、他のソフトよりもデータ収集率が格段に高いのが強みです。また、日本最大級の情報収集サイトであるiタウンページの他、有料掲載サイトなど15サイト以上に対応しています。
最新機能としては、収集サイト・業種・地域を選択するだけで、事前に収集可能なデータ件数を確認することができるため、市場調査にも役立てることができます。
【リスト情報】
会社名/業種/郵便番号/住所/電話番号/FAX番号/ホームページアドレス/メールアドレス
料金プランに応じて下記6項目を追加
代表者名/設立年月日/売上/責任者名/従業員数/資本金
【価格】
- 無料版
1600件/0円 - ベーシック
5000件/9,900円 - スタンダード
10000件/15,400円 - プレミアム
20000件/23,100円 - スーパープレミアム
50000件/44,000円
【URL】
https://urizo.jp/
⑧スピーダ
【製品概要】
国内外の企業データをSaaS形式で提供する情報プラットフォームであるスピーダ。
世界200ヶ国580万社の企業データ、180万件のM&A情報、10万系統以上の統計、3000以上の業界レポート、2000万以上のニュースなどに関する情報を幅広く揃えています。
搭載データは、Web上で手軽にチャート編集したり、PDFやPowerPoint形式でダウンロードすることもできます。
スピーダの優れている点は、競合との比較を簡単に行うことができる点にあります。具体的には、ピボットテーブルのような形で複数企業の財務数値、経営指標、株価などを比較、ダウンロードすることが可能です。
また、金融機関やリサーチ会社に経験豊富な専属コンサルタントが無償でサポートしてくれる特典も付いてきます。
【価格】
7日間の無料トライアル可能
料金問い合わせ
【URL】
https://jp.ub-speeda.com/
⑨日経テレコン
【製品概要】
日本経済新聞社が提供するニュースメディアであり、約1万社に利用されている国内最大級のデータベースである日経テレコン。
インターネットからの情報は不確かなものも多く混ざっていますが、日経テレコンは日経グループが取材・調査した情報であるため、信頼性が高いことが強みでしょう。
特定のキーワードをクリップするクリッピング機能により、該当する新着記事を自動的にダウンロードしてくれます。国外も含め、日経が独自で体系づけた約550業種の業界レポートを閲覧することが可能です。
また、過去40年間の出来事を時系列で整理してたどることができるため、時代を超えての分析調査もできます。
約10,000社に利用されている国内最大級のデータベースになります。
【価格】
- 当初料金 0円~
- 月額基本料金 8,000円~
- 情報利用料金 5円~
【URL】
http://telecom.nikkei.co.jp/
⑩インフォボックス
【製品概要】
インフォボックスは、市場リサーチ・企業リスト作成・決裁者アプローチを一気通貫で実現する営業データプラットフォームです。
業種、従業員などの基本条件に加えて、200種類を超える特徴タグを用いて対象企業を選定し、営業戦略に最適な営業リストがスピーディに作成できます。
自社のCRMデータを突合し情報を補完することも可能です。
【価格】
月額25万円
【URL】
https://product.info-box.jp/
営業リスト作成ツールの選び方
営業リスト作成ツールは、効率的な営業活動や売上拡大に直結する重要なツールです。しかし、ツールごとに機能や特徴が異なるため、目的に合った最適なツールを選ぶことが成果を左右します。
ここでは、営業リスト作成ツールを選ぶ際に必ず押さえておきたい5つのポイントを解説します。
1. 導入する目的を明確にする
まず、ツールを導入する目的を明確にすることが最も重要です。目的が曖昧なままだと、必要な機能が揃っていないツールを選んでしまい、思うような成果が得られません。
たとえば、営業の質を向上させたいのであれば、顧客分析機能を搭載したツールが適しています。一方で、大量のリストを迅速に獲得したい場合は、コストパフォーマンスに優れた情報収集力の高いツールが理想的です。
ターゲット業界に特化した営業リストが必要なら、業界別に細かく絞り込みができるツールを選ぶべきでしょう。このように、自社の課題や目標を明確にすることで、必要な機能が備わったツールを見極めることができます。
【営業リスト作成ツールの導入目的の例】
- 営業の質を高める
- 大量のリストを獲得する
- リスト作成からアプローチまで行う
- 業界に特化したリストを手に入れる
- 情報精度の高いリストを手に入れる など
2. 情報の精度・鮮度を重視する
営業リストは、正確で最新の情報がなければ効果的に活用できません。
企業の役職や所在地などの情報は日々変化しており、古い情報を基に営業活動を行うと、不要なアプローチや誤った対応が発生してしまいます。
営業リスト作成ツールを選ぶ際には、データの更新頻度や情報の信頼性に注目することが重要です。たとえば、毎日情報が更新されるツールであれば、常に最新のデータを使って営業活動が行えます。
逆に、更新頻度が低いツールを選んでしまうと、非効率な営業活動に繋がる可能性があります。情報の正確性が高いツールを選ぶことで、より確実性のあるアプローチが可能となり、成果の向上が期待できます。
3. データの重複・表記揺れを修正できるツールを選ぶ
営業リストの中に同じ企業や担当者が複数登録されていると、同じ相手に何度もメールやDMを送ってしまい、相手に不快感を与える可能性があります。
これにより、企業としての信頼性が損なわれ、営業活動の効率も低下します。このような問題を防ぐために、データの重複や表記揺れを自動的に修正できる「名寄せ機能」を備えたツールを選ぶことが重要です。
名寄せ機能とは、同一の情報が重複して登録された場合に、自動で整理して統一する機能です。この機能があることで、無駄な重複連絡を防ぎ、リストの品質を高めた営業活動が可能になります。
関連記事:名寄せとは?効率的な顧客データ管理方法とおすすめツールも紹介!
4. 企業分析ができるツールを選ぶ
営業活動では、単にリストを作成するだけでなく、ターゲット企業の詳細な分析も欠かせません。企業分析には時間と労力がかかるため、その作業を効率化できるツールの導入が望ましいです。
競合他社との比較や市場動向の把握、売上規模や株価情報などを簡単に確認できる機能があれば、営業戦略の精度が格段に向上します。顧客のニーズや課題を深く理解したうえで提案を行えるため、より説得力のあるアプローチが実現します。
また、分析機能が付いたツールを選べば、営業担当者が分析作業にかける時間を短縮し、営業活動に集中できる環境を整えることができます。
5. 現場にとって使いやすいツールを選ぶ
どれほど高機能なツールであっても、現場で簡単に使えなければ意味がありません。
導入したものの「操作が難しくて使いこなせない」「機能が多すぎてどれを使えばよいかわからない」という状況では、期待する効果は得られないでしょう。操作が直感的で分かりやすいツールを選ぶことで、導入初期からスムーズに業務が効率化されます。
加えて、導入後のサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。サポートが充実しているツールであれば、操作方法に迷ったときやトラブルが発生したときにも迅速に対応してもらえるため、安心して利用を続けられます。
無料トライアルがあるツールであれば、導入前に実際の操作感や機能性を確かめることができるため、失敗のリスクを減らせます。
▶︎▶︎営業リストへのアプローチ管理とメール配信ができるおすすめツールはこちら
営業リスト作成ツールを活用した営業手法例
ここでは、営業リスト作成ツールを活用した営業手法例について紹介します。
ABM(アカウントベースドマーケティング)
アカウントベースドマーケティング(ABM)は、優良な企業(=アカウント)を絞り込み、その企業に最適化されたマーケティング施策をする手法のことです。営業リスト作成ツールを活用することでターゲットの特定やアプローチ計画を効率的に立てることができます。
例えば、売上の80%を占める上位20%の顧客だけをターゲットにするなど、対象企業を絞ることで、効率のいいマーケティング活動ができます。
アカウントベースドマーケティング(ABM)は6つのステップで進めます。
- アカウント(対象企業)の選定
- キーパーソンの調査
- アポイントメント取得
- アプローチ方法の作成
- 対象企業に合わせたキャンペーンを実施
- 効果測定をし、PDCAを回す
ABMは優良顧客になりうる企業に対象をしぼったマーケティング手法です。そのため、ある程度の時間と労力をかけてアプローチを行い、しっかりと結果を分析して、次のアプローチにつなげることが重要です。
関連記事:ABMとは?導入手順、事例を解説
営業リストを活用した営業活動におすすめのSFA「Mazrica Sales(マツリカセールス)」
これまでご説明した様々な最新ツールにより、今までよりも質の高いリストを、簡単に作成することが可能になりました。
しかし、営業リストを作成しただけで満足してはいけません。営業リストの作成に使っていた時間を有効的に使うには、営業活動に特化したSFA(営業支援ツール)を使用するのも一つの手段でしょう。
弊社で開発しているクラウド型SFA/CRM「Mazrica Sales 」なら、Mazricaが保持している上場企業約4,000社、非上場企業約400,000社以上の住所、電話番号、財務データ、有価証券報告書の抜粋、プレスリリースを自由に活用できます。取引企業がMazrica Sales登録企業に該当する場合、紐付けを行うことで、企業情報が自動で設定されます。
今回は、Mazrica Salesを例に、SFAを用いたリスト作成後の営業管理について紹介します。
関連記事:SFAとは?CRM・MAとの違いや選び方から成功事例まで解説
▶︎▶︎SFAの様々な活用方法がわかる活用の14シーンはこちら
①SFAの案件管理機能
案件の進捗はカード形式で直感的に確認できるため、チーム内や営業会議での共有が捗り、データ分析にも自由に利用することができます。
案件のステータスやフェーズの変更などはドラッグ&ドロップで1画面上で簡単に操作が可能です。
なお、搭載AIによる「名寄せ」機能で各登録データの表記揺れや重複を自動で防げるようになっています。
氏名・住所・電話番号などの情報を手がかりにして、同じ人物や企業のデータを1つにまとめる作業が自動で反映されるため、スムーズで正確な顧客データ管理が実現できるのです。
②SFAのアクション管理機能
【機能概要】
事前情報や取引先とのやり取りなど、行動履歴を登録・管理できます。登録したアクションは過去の類似案件からおすすめアクションをレコメンド。チーム全体の営業活動を時系列に把握できます。
【活用方法】
アクション管理を行うことにより、顧客の課題と商談で話した内容を振り返ったり、ブラッシュアップして次の提案に活かすことができますし、他のメンバーに案件を引き継ぐ際にスムーズに情報共有を行うことができるのです。
③SFAのレポーティング機能
【機能概要】
Mazrica Salesに蓄積した数値データは、見やすくビジュアライズされ、売上実績や推移、着地見込みをダッシュボードで把握することが可能。受注率や進捗率の分析、アクションの改善などに活用できます。
Mazrica Salesで作成可能な全8種類のレポート機能のうち、アクション分析レポート、ファネル分析レポートの2つをピックアップしてご紹介します。
▶▶その他レポーティング機能や営業マネジメントに必要な機能の詳細はこちらから
『アクション分析レポート』
【機能概要】
アクション情報を自動的に取得し、アプローチ、ヒアリング、クロージングなどのフェーズごとに集計して表示します。
【活用方法】
アクション分析レポートを担当者で絞り込み、自社の平均と担当者のアクション状況を比較する。
【メリット】
- 各フェーズで各アクションがどの程度行われたかを把握することができる。
- AIによる分析&ネクストアクションの提案を受けることができる
- 全メンバーが有力なノウハウをキャッチすることができ、チーム全体のスキルアップに繋がる
『ファネル分析レポート』
【機能概要】
案件の進捗率をパーセンテージでグラフ化できる機能です。
【活用方法】
営業担当ごとにグラフ化ができるので、各担当の弱点を把握して、指導やアドバイスをする。
また、チャネルや商品でもグラフ化ができるので、施策の費用対効果やKPIを立てることも可能。
【メリット】
- レポート結果をもとに、次回営業リストを作成する際のターゲット選定ができる
- マネージャーが営業現場のメンバーのボトルネックを把握し、改善の指導を行うことで、受注率アップに繋がる。
- 受注までに必要な案件数や行動数がわかるので、適切なマネジメントができるようになる。
下記ページに強みや、できることをまとめておりますので、Mazrica Salesについて概要を知りたい方はぜひご覧ください。
▶︎Mazrica Sales製品ページはこちら
▶︎Mazrica Sales主要機能ページはこちら
※※無料トライアル実施中!※※
営業タスク管理ツール『Mazrica Sales』は無料でお使いいただけるプランがあります。
▶︎▶︎無料トライアルのお申込みはこちらから
終わりに|営業リスト作成ツールを活用して営業力を強化しよう
ただ大量に顧客リストを集めればいい訳ではなく、営業リストを作成する目的をしっかりと理解した上でリストの収集を行う必要があります。
全て手動で作成するとなると、非常に時間のかかる営業リストですが、ツールを使用すると、的確に顧客をターゲティングでき、直接売り上げに繋がる営業活動を行うことができるでしょう。

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