Spready株式会社 代表取締役 佐古様
この記事の内容
1)企業紹介
2018年に設立されて以降、インターネットサービスの企画・開発および運営を手がけているSpready株式会社。
働き方が多様化する現代日本の中で、同社はSocial Capital(人の”つながり”資産)の可視化をコンセプトに掲げている。
つまり、個々人が持っている価値をデータとして可視化しよう、ということだ。
その一環としてリリースされたのが『Spready(スプレディ)』だ。企業からのニーズに対して、スプレッダーと呼ばれる個人のユーザーが、条件にマッチする友人を企業に紹介する仕組みで、法人企業は大手企業を中心に「新規事業開発で必要なネットワーキング(つながり)」を得る目的で利用する。
個人ユーザは自身の『つながり』を価値として提供することで様々なリワードが受け取れるシステムとなっており、本稿執筆時点ですでに3,900名以上のスプレッダー、240社以上の企業が同サービスに登録している。
2)Mazrica Sales(旧Senses)導入前の状況
「Spreadyはエンタープライズ領域のお客様をターゲットにしているので、粘着性のある営業活動が必要となります。担当との信頼関係が重要になる営業スタイルほど、進捗状況の管理は属人的になりがちなので、情報を透明化したいという思いがありました」
そう語るのは、同社代表取締役の佐古様。他にも、メールを休眠顧客に一斉配信しての掘り起こし活動などにも、ツールを活用したいと考えられていたそうだ。
そんな佐古様がSFA/CRM(営業支援ツール)の更新を検討し始めたのは、2021年の初頭。当時は外資系のツールを利用していたが、課題も多かったとのことだ。
「ちょうどその頃、私たちは直近1年で『Profiee Teams(プロフィーチームス)』という新しいサービスをリリースしました。リード(見込み客)を判別する仕組みなども、新しく作る必要がありました」
『Profiee Teams』は組織づくりの課題を解決する目的で開発された、クラウド型の企業名簿だ。在宅勤務やリモートワークが推進されている一方で、コミュニケーション機会の減少や情報をキャッチアップする難しさ、それに伴う生産性の低下に課題を感じる企業は少なくない。
このような課題を解決すべく、『Profiee Teams』では社員同士の相互理解を切り口とし、自身のプロフィールを気軽に社内に共有できるサービスを提供している。エンタープライズ領域を狙う『Spready』とは、異なるターゲット設定が必要となる。
「ただ、当時のツールはカスタマイズの難易度が非常に高く、苦労するのが目に見えていました。ツール専任の担当者をアサインする必要もあり、コストパフォーマンスが合わないと感じていました。そんな時に紹介されたのが、Mazrica Sales(旧Senses)だったんです」
3)Mazrica Sales(旧Senses)導入の決め手と効果
本格的に、SFA/CRM更新の検討を開始した佐古様。複数社と比較検討を行ったうえで、Mazrica Sales(旧Senses)の導入を決めた要因は「コストメリットの大きさ」そして「設計の容易さ」だったという。
「Mazrica Sales(旧Senses)を導入することで、まず従来のコストを半分以下に抑えることができました。操作も非常に楽で、誰でも簡単にカスタマイズができます」
「営業活動のプロセス設計も、容易におこなえます。スタートアップでありながら複数の商品を扱う当社にとっては、Mazrica Sales(旧Senses)はまさにうってつけのツールだったんです」
そして、Mazrica Sales(旧Senses)を導入することに決定した同社。導入からわずか数ヶ月にもかかわらず、顧客情報は全てMazrica Sales(旧Senses)で一元管理する体制を構築できたという。その活用法についても、佐古様に伺うことができた。
「当社の主力商品である『Spready』は受注したら終わりではなく、受注後のサービス提供でLTV(顧客生涯価値)を伸ばす、というビジネスモデルをしています。そのため、受注までのプロセス管理に加えて、受注後の顧客管理も非常に重要です」
「Mazrica Sales(旧Senses)では『案件ボード』という機能で案件の状況を一目で把握することができるのですが、当社では『Spready』の受注前・受注後、昨年リリースした『Profiee Teams』のプロセス管理、さらには社内タスクの進捗管理など、5枚ほどのボードを作成しています」
案件ボードでは営業案件をカード形式で表示することで、直感的に状況が把握できる。さらに複数枚の案件ボードを使い分けることで、商品ごとや受注前後など、異なるプロセスについても管理することが可能となるのだ。
「売上金額なども案件情報に登録し、売上管理もMazrica Sales(旧Senses)内で行っています。顧客活動で得られた情報は全てMazrica Sales(旧Senses)に入っているので、当初から意識していた『情報の透明性』については十分に担保できていると思っています。社内で何か質問された際にも『顧客情報は全部Mazrica Sales(旧Senses)に入ってるから、聞く前にまずはMazrica Sales(旧Senses)を確認してみて!』って言えちゃうぐらいです(笑)」
4)今後の展望とMazrica Sales(旧Senses)への期待
「Mazrica Sales(旧Senses)を導入して良かったという声が社内からも沢山聞こえます」と語ってくださった佐古様。最後に、今後の展望について伺った。
「現状の機能でほぼ満足しているのですが、強いて言えばこれから組織が大きくなるにつれて、データの権限周りは整理したいと考えています。Mazrica Sales(旧Senses)では、誰がどのデータを利用できるかの『権限設定』も柔軟に行えるので、活用していきたいですね」
「顧客情報がMazrica Sales(旧Senses)でしっかり管理できているからこそ、今後はマーケティング活動により注力する予定です。当社の商品はいずれも、これから大きくグロースさせていく必要があります。効果的なマーケティング活動にいかに適切に投資できるかを、これからは重視していきたいと思います」