マーケティング業務を効率化し、売上アップを目指すために多くの企業で活用されている「MAツール(マーケティングオートメーションツール)」。
これから導入しようとしている方の中には、「どのツールを選べば良いか」「費用はどれくらいかかるのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、MAツールの費用相場を解説するとともに、選び方のポイントやおすすめのツールを紹介します。
MAツール導入のメリット
MAツールは、企業がマーケティング活動を効率的かつ効果的に行うために有効なツールです。その導入には多くのメリットがあり、業務改善や生産性の向上、人的コストの削減などが期待できます。
具体的なメリットは下記になります。
- マーケティングを効率化できる
- 顧客の取りこぼしを防げる
関連記事:【2024最新】MAツールとは?MAツールでできることやおすすめ13製品を徹底解説!
マーケティングを効率化できる
MAツールの最大の魅力は、マーケティング業務の効率化を図れる点です。
従来は手動で行われていたメール配信やリードのスコアリングなどの業務を、自動化することが可能になります。見込み顧客に対して継続的にアプローチを行い、良好な関係を築いていくことで、興味・関心が高まった段階で営業を行うことができます。
また、リスト作成やメール配信、ホットリードの検知、レポーティングなど、あらゆるマーケティング業務をMAツールによって自動化することで、人的工数の削減につながります。
顧客の取りこぼしを防げる
もう一つの重要なメリットは、顧客の取りこぼしを防げる点です。
MAツールは、顧客の行動データをリアルタイムで収集し、それを基に適切なタイミングでフォローアップを行うことができます。これにより、リード育成(リードナーチャリング)が効率的に行われ、見込み顧客を商談・契約につなげやすくなります。
見込み顧客の中には、直近で購買意欲が無くても、一年後、二年後に再びホットリードになるケースも多くあります。そのために、MAツールを用いて中長期的にコミュニケーションを取っておくことで、再び検討意欲が高まるタイミングを見逃さずにキャッチアップすることができるでしょう。
MAツールの費用相場
MAツールの費用は、ツールの種類や企業規模、必要な機能によって大きく異なります。また、初期費用や月額費用、追加機能のオプション料金が発生する場合も多いため、総合的なコストを把握することが重要です。
以下は、MAツール導入時に発生する費用構成の一例です。
- 初期費用
- 月額費用
- オプション費用
初期費用
ツール導入時に発生する費用で、初期設定や企業ごとのカスタマイズにかかる費用が含まれます。
相場は0円~10万円が平均相場ですが、中には30万円~50万円程度かかるケースもあります。
初期費用が高い場合は、「高機能」「同時に利用できるユーザー数が多い」「外部システムとの連携が豊富」といったメリットがあります。
月額費用
月額費用は、ツールを使用するための基本料金です。
10万円~数十万円が平均相場です。
機能の範囲や利用するユーザー数によって変動するため、価格帯も幅広くなります。
また、料金体系は「月々の固定型(サブスクリプション型)」と、「利用人数に応じた従量課金型」に分かれます。機能性が抑えられたツールほど、月々の費用は安い傾向にあります。
オプション費用
MAツールには、導入支援やサポート・コンサルティング費用、外部ツールとの連携など、様々なオプション費用がかかるケースが多いです。
MAツールの提供企業によってオプションの種類や料金は異なるため、事前に把握しておくことが重要です。
おすすめMAツール6選の比較
以下は、おすすめのMAツール6選です。それぞれの初期費用、月額費用もあわせて紹介します。MAツールの比較検討の参考にしてみてください。
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Mazrica Marketing
Mazrica Marketingは、数あるサービスの中でも案件成約に特化したマーケティングオートメーションツールです。見込み顧客の創出から営業案件の成約まで、ワンプラットフォームで完結できるMAです。
【特徴】
- 集客〜受注まで完全オールインワンツール
- ノーコードだから導入も操作もシンプル
- コンバージョン後の進捗が簡単にわかる
- マーケティング成果を分析できる標準レポート完備
- データ重複をAIが自動で検知
- モバイルアプリ対応
【主な機能】
- メール一斉配信
- Webフォーム
- Webアクセス解析
- オートメーション(シナリオ設計)
- AI一括名寄せ
- 名刺OCR取込み
- カスタムレポート・ダッシュボード
※その他、マーケティング機能だけでなく営業活動の業務を効率化させるSFAの機能も搭載
【料金】
- 初期費用:無料
- 月額費用:157,500円~(5人のユーザー利用料を含む)
- 追加費用:1ユーザー追加あたり月額9,500円
- 無料トライアル:あり
【製品ページ】
https://product-senses.mazrica.com/mazrica-marketing
※※無料トライアル実施中!※※
MAツール『Mazrica Marketing』は無料でお使いいただけるデモ・トライアルがあります。
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Adobe Marketo Engage
Adobe Marketo Engageは、139ヵ国、22,000社以上が導入しているアメリカ発のMAツールで、高度なマーケティングキャンペーン管理や分析機能を提供する大規模企業向けのツールです。
【特徴】
- 圧倒的な導入実績
- あらゆるマーケティング機能が集約したプラットフォーム
- 9つのアプリケーションから必要なものを利用できる
- コンサルやトレーニングなどの充実したサポート
【主な機能】
9つのアプリケーション
- マーケティングオートメーション:集客支援、複数チャネルへのキャンペーン配信、施策の効果測定など
- メール:メールキャンペーンの作成、パーソナライズメールの作成、施策の効果測定など
- モバイル:モバイルマーケティングでの関係構築など
- ソーシャル:ソーシャルメディアでの関係構築など
- デジタル広告:パーソナライズしたディスプレイ広告の配信など
- ウェブ:コンバージョンの向上、パーソナライズしたメッセージの配信など
- アカウントベースドマーケティング(ABM):同一企業の中からターゲティングなど
- マーケティングアナリティクス:直感的なレポートとダッシュボード
- プレディクティブコンテンツ:ユーザーが望むコンテンツを自動配信
【料金】
初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ
追加費用:要問い合わせ
無料トライアル:要問い合わせ
【製品ページ】
https://business.adobe.com/jp/products/marketo/adobe-marketo.html
List Finder
List Finderは1,800社以上の導入実績がある国産のMAツールです。BtoBの営業・マーケティング活動に必要な機能を搭載し、月額4万円台~という価格帯のためスモールスタートが可能です。
【特徴】
- 国内で1,600アカウント以上の導入実績
- 0円で始められるフリープランあり
- 追加料金なしで専任コンサルタントが勉強会や個別サポート
【主な機能】
- 見込み顧客情報の管理
- メール配信
- スコアリング通知
- 優先リード
- アクセス解析
- 営業アプローチ管理
- 名刺データ化代行
- フォーム作成
- セミナー管理
- 外部ツール連携
【料金】
- 初期費用:
- フリープラン:無料
- その他プラン:100,000円
- 月額費用:45,000円~(利用プランに応じて変動)
- 追加費用:要問い合わせ
- 無料トライアル:フリープランにて無料で利用可能
【製品ページ】
https://promote.list-finder.jp/
Hubspot
HubspotはCRMを中心として、マーケティング、セールス、カスタマーサービスなどの各ソフトウェアを繋ぐプラットフォームです。
あらゆるマーケティング業務を、プログラミングやデザインの知識がなくても簡単に行うことができる点が強みで、無料プランもあるため、テスト利用やスモールスタートに最適です。
【特徴】
- 特別な知識がなくてもWebサイトやページを作成できる
- 簡単にSEOを実施
- 効果的なランディングページやフォーム作成により訪問者をリードに転換
- HubSpot CRMとの接続で他部門とのスムーズな連携
【主な機能】
無料で利用できるCRMに加えて、有料プランではMA、SFA、CMSといった機能を組み合わせ可能
- MA機能:Marketing Hub
- SFA機能:Sales Hub
- カスタマーサービス機能:Service Hub
- CMS機能:CMS Hub
【料金】
- 初期費用:無料(有料プランの場合、初期費用はプランによって変動)
- 月額費用:
- 個人・小規模チーム利用:無料プランあり。有料プランは1,800円/1ユーザーから
- 企業単位・大規模企業向け:月額96,000円~
- 追加費用:要問い合わせ
- 無料トライアル:あり
【製品ページ】
https://www.hubspot.jp/
SATORI
SATORIは、純日本製のMAツールで、現在1,500社以上の導入実績を持っています。
“名前のわかる見込み顧客”だけでなく、“匿名の見込み顧客”にも接点を創出することができるのが強みです。
Webサイト内の行動履歴を把握し、興味関心の高い見込み顧客を発見することに優れたツールです。
【特徴】
- オウンドメディアを活用したマーケティング活動の実現
- 実名/匿名どちらのリードにも効果的な対応
- IPアドレスから企業名を判別することでABMに活用
- 豊富なレポート機能
- 充実したサポート体制
【主な機能】
- 見込み顧客の獲得機能
- 見込み顧客の育成機能
- 見込み顧客の管理機能
- アンノウンマーケティング
- 分析・レポート機能
- Webページ制作機能
【料金】
- 初期費用:300,000円
- 月額費用:148,000円
- 追加費用:要問い合わせ ※従量課金が発生する場合あり
- 無料トライアル:あり ※要問い合わせ
【製品ページ】
https://satori.marketing/
Kairos3 Marketing
Kairos3 Marketingは、使いやすい操作性に強みを持ち、専門的な知識がなくても操作ガイドを見ればすぐに使い方が分かり、運用することができるMAツールです。
MAとしての基本的な機能を低価格で利用できるため、導入ハードルが低い点が魅力のひとつです。
サポート体制もあるため、MAツール初心者におすすめのツールです。
【特徴】
- 低価格で利用可能
- 操作画面にガイドが表示される
- マーケティングソリューションを包括的に搭載
- Webだけでなくセミナーや展示会などのオフライン集客も可能
【主な機能】
リード管理、メール配信、シナリオ設計、CRM連携
【料金】
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:
- スタンダード:15,000円~
- プロ:150,000円〜
- 追加費用:要問い合わせ
- 無料トライアル:あり ※要問い合わせ
【製品ページ】
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation
MAツールを選ぶ際に注意すべきポイント
MAツールは企業のマーケティング活動に有効なツールですが、選定を誤ると期待する効果が得られない可能性があります。ここでは、MAツールを選ぶ際に注意すべきポイントを5つ紹介します。
関連記事:MA(マーケティングオートメーション)ツールの選び方5選!自社に合うMAとは?
導入目的の明確化
MAツールを選ぶ前に、まずは導入目的を明確にすることが重要です。
自社のマーケティング課題を洗い出し、「リード育成を強化したい」「マーケティング業務を効率化したい」「営業効率を向上させたい」など、自社が抱える課題に合ったツールを選びましょう。
目的が曖昧なままツールを導入すると、運用がうまくいかず、結果的に自社の課題を解決できず、費用対効果が低くなるリスクがあります。
まずは、自社の課題をしっかりと洗い出すことが非常に重要です。
必要機能が搭載されているか
自社の課題や導入目的が明確になったら、次に課題解決のためにどのような機能が必要かを整理しましょう。
MAツールによって搭載されている機能は多岐にわたるため、自社にとって必要な機能が標準搭載されているのか、オプションで追加する必要があるのかなどを把握しておくことが大切です。
たとえば、リード育成を中心にMAを活用したい場合、導入するMAツールにはメルマガ配信機能やシナリオメール機能などが必要です。
また、セミナーやホワイトペーパー、web広告など、複数の媒体を活用してマーケティング施策を行なっている場合は、それぞれの施策の管理をMAツールで適切にできるかどうかなどもチェックしておくことをおすすめします。
サポート体制
MAツールを初めて導入する企業の場合、サポート体制が整っているツールを選ぶと安心です。特に、導入時の設定支援やトレーニング、運用中の問い合わせ対応などが充実しているか確認しましょう。
ベンダーによって、チャットのみで対応・電話で対応・メールのみで対応・専任の担当者とミーティングなど、対応方法はさまざまです。自社が希望する適切なサポート体制が整っているかどうか、事前に必ずチェックしましょう。
また、サポートが日本語で提供されるかどうかも重要なポイントです。海外製ツールを選ぶ場合、サポート対応が英語のみというケースもあるため、注意が必要です。
各種ツールとの連携
MAツールは他のシステムと連携することで、その効果を最大化します。具体的には、以下のようなツールとの連携が可能です。
- CRM(顧客関係管理):顧客データを一元管理
- SFA(営業支援システム):営業活動の効率化
- Web解析ツール:サイト訪問者の行動データの分析
導入を検討しているMAツールが、これらのシステムとスムーズに連携できるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
マーケティング部門は、営業など他部門との情報共有・連携が必要不可欠です。
たとえば、MAツールとSFAが連携できれば、マーケティング活動で獲得したリード情報をSFAにも自動で取り込むことができ、すぐに営業がアプローチすることが可能になります。
また、自動連携ができれば、蓄積したリードのデータをエクスポート・インポートする必要などもなくなり、工数削減にもつながります。
関連記事:MAツールと連携すべき5つのツール!マーケティングオートメーションを促進する方法
マーケティング担当者が使いやすいツールを選ぶ
MAツールは、実際に使用するマーケティング担当者が「使いやすいかどうか」も非常に重要です。どのようなツールにおいても、導入したあと、きちんと運用に乗せることが大切です。
トライアルなどを行う場合は、実施に運用する現場のメンバーがツールを触り、使いやすさを試してみるとよいでしょう。
特にMAツールに慣れていないメンバーが多い場合は、インターフェースが直感的であるか、使い方のマニュアルやサポートがあるか、などを確認しましょう。
まとめ
MAツールは、マーケティング活動の効率化や顧客体験の向上に役立つ重要なツールです。
MAツールの費用は初期費用や月額費用、追加オプションなどによって異なるため、事前に費用を問い合わせたり、調べておきましょう。
また、大前提、MAツールを導入する目的や解決したい課題を明確にすることで、自社に適したツールを選定することができます。
選定時には、必要な機能や他システムとの連携可否、サポート体制を確認しながら、無料トライアルを活用して操作性を確かめましょう。
比較検討する際は、「導入」だけでなく「運用」に意識を向けて選定することで、最終的に自社の課題解決につながり、売上アップに寄与します。
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