MAツールにはマーケティング業務の自動化できる機能が備わっているため、導入すれば業務の効率化が期待できます。
一方で、MAツールにはさまざまな製品があるため、どのような機能があるのか、自社のどのような課題が改善されるのかを把握できず、使いこなせていない企業もあるでしょう。

そこで本記事では、MAツールでできることや主な機能を8つご紹介します。
MAツールの導入メリットや導入する手順も具体的に解説しますので、あわせてご活用ください。

MAツールでできること

MAツールでできることは、主に以下の3つです。

  • 見込み客の獲得(リードジェネレーション)
  • 見込み客の育成(リードナーチャリング)
  • 見込み客の選別(リードクオリフィケーション)

マーケティング活動の各フェーズにおいて、どのようなことができるのかを具体的に解説します。

関連記事:【2025最新】MAツールとは?できることや活用事例、製品紹介まで徹底解説!

見込み客の獲得(リードジェネレーション)

リードジェネレーションは、「見込み客の獲得」を意味します。マーケティング活動の初期段階で、自社の商品・サービスを知らない潜在顧客の中から購買可能性の高い見込み客を選定するプロセスです。

リードジェネレーションの具体的な手法には、以下の方法があります。

  • 広告出稿
  • Webサイト運用(SEO対策)
  • セミナー(ウェビナー)・勉強会の開催
  • 展示会出展

広告キャンペーン機能や、ランディングページ作成機能、SNS連携機能、Webページ上のフォーム作成機能など、MAツールに搭載されている機能を活用することで、リードジェネレーションに関する施策を効率化できます。

リードジェネレーションについては、次の記事も参考にしてください。

関連記事:リードジェネレーションとは?意味や手法・おすすめのツール3選を紹介

見込み客の育成(リードナーチャリング)

リードナーチャリングは、「見込み客の育成」を意味します。リードジェネレーションで獲得したリードの購買意欲を醸成させるマーケティング施策を実施するプロセスです。

リードナーチャリングの具体的な手法は、以下の通りです。

  • メルマガ配信
  • ニュース配信
  • アプリのプッシュ通知

これらの方法を使って、見込み客が興味関心を持つコンテンツに誘導し、見込み度を高めていきます。

リードナーチャリングのプロセスでは、ペルソナとカスタマージャーニーマップの作成が重要です。施策のターゲットを具体的に絞り込み、潜在的なニーズや行動傾向を把握することで効果的な施策が実施できるからです。

MAツールに搭載されるメール配信機能やシナリオ機能、Webアクセス解析機能を活用すれば見込み客にとって魅力的なコンテンツの作成・配信が可能になり、購買意欲の醸成につながります。

リードナーチャリングについては、次の記事も参考にしてください。

関連記事:リードナーチャリングとは?7つの手法と成功のためのポイントを解説

見込み客の選別(リードクオリフィケーション)

リードクオリフィケーションは「顧客の評価」や「顧客の選別」を意味します。見込み客の中からより購買意欲の高い層を選別し、購買を促すタイミングを見極めるプロセスです。

リードクオリフィケーションでは、カスタマージャーニーマップに沿ってシナリオ設計を行います。さらに、リードごとにスコアリングによる評価をしたり、セグメントを分けたりして、より確度の高い見込み客を選別します。

プロセスの効果測定には、見込み客の現況をスコアリングして数値データで確認することが大切です。リードクオリフィケーションについては、次の記事も参考にしてください。

関連記事:リードクオリフィケーションとは?効果的なスコアリング方法を解説

MAツールの主な機能

MAツールの主な機能は以下の8つです。

  • リード管理
  • スコアリング
  • シナリオ作成
  • メール作成・配信
  • ランディングページ・フォーム作成
  • 分析・レポート作成
  • 広告連携
  • 社内システム連携

MAツールを業務に活かし成果を最大化するために、各機能への理解を深めましょう。

リード管理

リード管理機能は、MAツールに見込み顧客の情報を保存し、一元管理できる機能です。業種や従業員数、売上高といった企業情報から、訪問履歴や資料請求、問い合わせ、セミナー参加歴に至るまで、見込み客に関するデータをデータベース化できます。

リード管理機能を活用すれば、顧客の興味や購買意欲を把握し、的確なマーケティング活動を行えます。例えば、資料請求者には製品紹介資料を送付するなどの対応ができます。

従来は、リードの情報を複数の担当者が個別に管理して情報が散在し、適切なアプローチができない課題がありました。リード情報を一元管理することで、見込み客にとって最適なタイミングを見計らったうえで適切なアプローチを行えるようになり、効率的な営業活動につなげられます。

スコアリング

スコアリングとは、リードにスコア付けをして選別できる機能です。リードの行動や状態に応じてに点数をつけることで、有望な見込み顧客を抽出できます。

具体的には、Webサイトの閲覧履歴や資料請求、メール開封率に基づいてスコアが自動計算されます。 MAツールでは、条件に応じて詳細な点数を配分できるのが特長です。例えば、 「価格表をダウンロードした」や「お問い合わせフォームから質問を送信した」といった行動には高いスコアを、逆に、「ブログ記事を閲覧した」といった行動には低いスコアを設定できます。

スコアリング機能を活用すれば、購買意欲の高い見込み客をセグメントするなど優先的にアプローチすべき顧客を明確化し、営業活動の効率化を図ることができます。スコアリングについては次の記事も参考にしてください。

関連記事:MAのスコアリングとは?マーケティングへの活用方法と事例を紹介

シナリオ作成

シナリオ作成機能は、カスタマージャーニーマップによって成約に至るまでの行動を検討したうえで、リードの行動に基づいて自動的にマーケティング施策を行う機能です。

例えば、「資料請求をしたリードには3日後にフォローアップメールを送信」や「Webサイトを訪問したリードには興味に基づいたコンテンツを表示」といったシナリオを設定でき、施策を実行できます。

シナリオ作成機能を活用すれば、リードナーチャリングを自動化できるため、効率的に顧客を育成して個々の状況に合わせた最適なコミュニケーションを実現できます。

メール作成・配信

MAツールには、メールを作成し、配信できるメールマーケティング機能も搭載されています。文字だけで構成されるテキストメールに加え、画像などで視覚的な印象を与えられるHTMLメールの作成・配信機能を備えているものも多いです。また、顧客を属性や行動などにセグメントし、最適なメールを送り分けることも可能です。

MAツールのメール配信機能を利用すれば、保存されているリードの情報に基づいて自動的にメールを送信したり、特定の製品に興味を示したリードには関連情報を配信することもできます。

また、ECサイトと連携させれば、カートに商品を入れたままのリードにはリマインダーメールを送信するなど、継続的なコミュニケーションを自動化して効率的に顧客との関係を構築できるのも特長です。

ランディングページ・フォーム作成

MAツールは、専門知識がなくてもドラッグ&ドロップでランディングページ(LP)やフォームを簡単に作成できる機能を備えています。 LPは、主に広告やSNSなどを経由し、ユーザーがアクセスするページです。

MAツールのLP作成機能を活用すれば、テンプレートや画像、テキストを自由に配置して魅力的なページを制作できます。また、作成したLPやフォームはWebサイトやメールに埋め込むことができるので、リード獲得を効果的に行えます。

分析・レポート作成

MAツールには、マーケティング活動の成果を分析するためのレポート作成機能も備わっています。

MAツールに登録したWebサイトへのアクセス状況やメールの開封率、リード獲得状況などのデータを分析可能です。また、分析結果をグラフや表で視覚的に表示したわかりやすいレポートが作成できるため、マーケティング活動の改善に役立てられます。

分析・レポート作成機能を活用すれば、マーケティング活動のPDCAサイクルを回せるようになります。改善を繰り返すことで、効果的なマーケティング戦略を実行できるでしょう。

広告連携

MAツールには、広告連携機能も備わっており、Google広告やFacebook広告などの広告媒体と連携させて、顧客データに基づいてターゲットを絞り込んだ広告配信を行えます。

広告媒体との連携により、特定の製品に興味を示しているリードに対してその製品の広告を表示したり、Webサイトを訪問したリードにリターゲティング広告を表示したりもできます。

広告連携機能を活用すれば、広告費用対効果を高められ、効率的な広告運用が実現可能です。

社内システム連携

MAツールの強みともいえるのが、CRMやSFAなどの社内システムとの連携機能です。獲得したリード情報をMAツールに入力することでCRMに自動登録したり、SFAに登録されている営業データと連携して分析できます。

社内システム連携機能を活用することで、部門間の情報共有が促進されるため業務効率の向上が可能です。特に、MAツールとSFAを連携させれば、マーケティング活動と営業活動の成果を一元管理し、分析できるため、一貫した顧客対応が実現します。

MA・SFA・CRMの違いは次の記事を参考にしてください。
関連記事:MA・SFA・CRMの違いとは?特徴・活用方法・連携メリットを徹底解説

MAツールのメリット

MAツールを導入すれば、以下の5つのメリットが期待できます。

  • 迅速かつ正確にデータ管理や分析ができる
  • 人的ミスを防止できる
  • 最適なタイミングでアプローチできる
  • KPIの設定が容易になる
  • 広告やメール配信に反応したユーザーを絞り込める

迅速かつ正確にデータ管理や分析ができる

MAツールを活用すれば、従来は人手で行っていた業務を自動化して効率化を図れます。特に、データの管理や分析を迅速かつ正確に行えるのが大きなメリットです。

MAツールでは、多くの定型業務を効率化できるため、マーケティングの精度やパフォーマンスが向上し、業務の属人化を防ぐこともできます。

人的ミスを防止できる

情報を一元管理することで人的ミスを減らせるのもMAツール導入のメリットです。顧客情報の入力・管理や分析、メール配信を手作業で行うと人的ミスが発生する可能性があります。一方で、MAツールを導入すればこれらの業務を自動化できるため、ミスを防げるのです。

人的ミスが多発すると、見込み顧客からの信頼を失う危険性があります。特にメール配信は手作業で行う企業が多く、小さなミスが起こりやすいため、MAツールを導入して作業を正確に行い、ミスを最小限に抑えることが重要です。

最適なタイミングでアプローチできる

顧客管理やアクセス解析を通じて見込み顧客の行動を把握し、最適なタイミングでアプローチできるのも、MAツールのメリットです。

例えば、ECサイトで特定の製品の販売ページを訪れているユーザーはその製品に興味を持っている状態といえます。ページからの離脱後に時間が経過すると興味が薄れるため、アプローチのタイミングを図ることが重要です。

MAツールを導入すれば、ユーザーが興味を持っているタイミングでアプローチし、購入や契約につなげられます。Webでの行動だけでなく、配信したメールへの反応も考慮すれば更なる効果が得られるでしょう。

KPIの設定が容易になる

MAツールでは顧客情報に加えて属性や行動履歴、コミュニケーション履歴も蓄積できます。これらのデータの管理・分析を行うことで顧客ニーズを明らかにでき、KPIの設定が容易になります。

収集したデータに基づいてKPIを設定し、PDCAサイクルを回せば、マーケティング戦略の立案や改善を行いやすくなるでしょう。なお、PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の4つのプロセスを繰り返し行うことを指します。

広告やメール配信に反応したユーザーを絞り込める

見込み客をリスト化して管理したり、広告やメール配信に反応したユーザーを絞り込んだりできるのもMAのメリットです。

反応のあった見込み客をターゲットにすれば、商談や購入までの時間を削減できる可能性があります。積極的にアプローチを行うことで、効率的にコンバージョンにつなげられるでしょう。

MAツールの導入方法

MAツールの導入は、以下の4つの手順で進めます。

  1. 自社の課題を明確にする
  2. MAツールを選定する
  3. 運用フローを構築する
  4. 他部門と連携し効果検証する

自社の課題を明確にする

MAツールをやみくもに導入しても思うような成果は得られません。事前に自社の課題を明確にし、その課題を解決できる製品を検討しましょう。

自社の課題を精査すれば、課題解決に必要なツールがSFAやCRM、メール配信ツールなど、MAツール以外の選択肢になる可能性もありえます。

最終的には、MAツールが不要になることも考慮して、自社に何が必要かを事前にしっかりと検討することが重要です。

MAツールを選定する

自社の課題が明らかになれば、改善に必要な機能を検討し、それらの機能が搭載されているMAツールを選びます。自社の目的や規模に合わせて選定方法を考慮し、自社に合うMAツールを見極めましょう。

例えば、「リードを育成し、検討度合いを向上させたい」ケースであれば、スコアリングやセグメント、ステップメールなどのメールマーケティング機能が充実したツールが有用です。

なお、高機能なMAツールを導入したものの活用しきれないトラブルが少なくありません。無料のトライアルやデモを利用できるMAツールであれば、積極的に利用して導入イメージを掴むことも大切です。

MAツールの選び方は次の記事も参考にしてください。

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)ツールの選び方5選!自社に合うMAとは?

運用フローを構築する

自社に合ったMAツールを選定し導入が完了すれば、具体的な活用方法を設計します。ペルソナの設計やカスタマージャーニーマップの策定、提供するコンテンツ・クリエイティブの策定を行いましょう。

これらの要素を基に、マーケティングシナリオを作成し、進めていくことが重要です。

他部門と連携し効果検証する

MAツールはマーケティング部門だけで運用しても大きな効果は得られません。効果を最大化するには、営業部門との密接な連携が必要です。

各部門の役割分担を明確にし、MAツールで何をどこまで実施するのかを決めた上で、円滑に情報共有を行うことが重要です。継続的に効果検証を行うことで、MAツール導入の効果を最大化することができます。

まとめ

MAツールの主な機能は、リード管理、スコアリング、シナリオ作成、メール作成・配信、ランディングページ・フォーム作成、データ分析・レポート作成、広告連携、社内システム連携の8つです。

これらの機能を活用すれば、迅速で正確なデータ管理や分析ができるほか、人的ミスを防止でき、業務の効率化が可能になります。また、見込み客をスコアや条件によってセグメントすれば、最適なタイミングで精度の高いアプローチも行えるのもメリットです。

SFAやCRMとMAツールを連携すれば部門を越えて情報を共有でき、一貫した顧客対応が可能になります。本記事でご紹介した導入方法を参考に、ぜひMAツールを活用してください。

【比較表付き】MAツール徹底比較8選

MAツールの導入を検討している方のために、MAツールの8つ選定して徹底解説します。

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Mazrica Business Lab.はクラウドアプリケーションMazricaの開発・提供を展開する株式会社マツリカが運営するオウンドメディアです。営業・マーケティングに関するノウハウを中心に、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。

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