CRMとして世界的にも高い知名度を誇っているZoho CRM(ゾーホー・シーアールエム)。
- CRMやSFAの導入を検討しているため、Zoho CRMがどんな製品か知りたい
- Zoho CRMは自社に合っているのか知りたい
- CRMやSFAを選ぶ際の注意点は?
などを感じている方に、今回はZoho CRMの機能や料金プラン、評判や口コミまでを紹介します。
Zoho CRMに限らず、CRMを選ぶ際のポイントも紹介しています。
※尚、Zoho CRMを含むSFA/CRMをこちらの資料内で徹底分析しています。
この記事の内容
Zoho CRMとは?
150の国々の25万社以上に導入されているZoho CRM。
SFAやCRMとしての機能だけでなく、MA機能など、多数の機能を有しています。
電話やメール、SNSなどのマルチチャネルから顧客・リードを繋げることができ、その反応や効果などを分析する機能にも長けています。
カスタマイズ性も高いため、自社に合わせた運用が可能です。
初期費用が無料でライセンス費用も低額から始められるため、中小企業やスタートアップを含め、多くの企業に導入されているSFAです。
CRMに関する詳しい解説はこちらの記事をご確認ください。
関連記事:CRMとは?意味や機能・おすすの顧客管理ツールをわかりやすく解説
Zoho CRMの主な機能と特長
Zoho CRMの主な機能と特長として、特筆すべき5項目をご紹介します。
- 【機能1】マルチチャネル営業の効率化
- 【機能2】AI音声アシスタント
- 【機能3】充実した外部サービス連携
- 【特徴1】リーズナブルな料金設定
- 【特徴2】多言語対応
【機能1】マルチチャネル営業の効率化
電話営業やメールアプローチ、ソーシャルメディアでのユーザーとのやり取り、Webサイト訪問者へのチャット、Webサイト訪問者の分析など、マルチチャネルでの営業活動を可視化し、管理することができます。
Webフォームや展示会での反応などのマーケティングオートメーション的な機能も備わっているため、反応や効果についても数値で分析してPDCAを効率的に回すことが可能。
リアルタイムの分析レポートは、キャンペーンやチームパフォーマンスなどさまざまな指標で抽出することができるので、あらゆる側面からの判断がスピーディーになります。
目標値への進捗状況確認でパフォーマンスの良い営業担当者を判別したり、売上予測機能を使って残りの期間の営業戦略の立て直しなども行うことができます。
【機能2】AI音声アシスタント
電話やチャットを通じて、確認したい内容が即座に返答されたり、新しい情報をCRMに追加するように依頼したりできるAIアシスタント「Zia」(ジア)を搭載しています。
これにより、今までは時間がかかっていた細かい業務も効率的に進めることができ、営業活動に専念することができるように。
またZiaは、確度の高いリードを判別したり、効率的な営業プロセスを分析してワークフローを提案してくれたりするため、業務を自動化して効率化を図りたいと思っている企業におすすめです。
【機能3】充実した外部サービス連携
すでに使っているツールとの連携も可能です。
連携可能な外部サービスは豊富で、Google WorkspaceやOutlook、Google AdWordsやZohoの各種サービスなど多岐に渡ります。
外部サービスと連携してZoho CRMの機能を拡張することにより、一つのツールでできることが増え、効率化に繋がります。
【特徴1】リーズナブルな料金設定
スタンダードプランでユーザー1人あたり1,680円/月というリーズナブルさ。
スタンダードプランでも基本的なSFA/CRM機能を利用できるため、高いコストパフォーマンスが期待できます。
【特徴2】多言語対応
Zoho CRM の翻訳機能を使用すれば、タブや項目名、選択リストの値などを必要な言語に翻訳し、チームの各メンバーが母国語で CRM を利用できます。
日本語の他、英語、中国語などの28言語に対応。
海外展開を検討している会社や、外国人社員がいる会社にはぴったりです。
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Zoho CRMの料金プラン
先ほども触れた料金プランですが、実際にどんなプランでどのような機能を使えるのでしょうか?
※各プランの料金はツールの年間契約をした場合の金額です。
スタンダードプラン
基本的なCRM、SFAの機能と営業分析・レポーティング機能を有しており、まずはシンプルにSFA/CRMを使ってみたい方向けのプランです。。
5つのWEBフォームを作成でき、1日あたり250通の一括メール送信を行うこともできます。
月額1,680円/ユーザー
プロフェッショナルプラン
本格的にSFA/CRMを活用していきたい方向けのプランです。スタンダードプランに加えて、メール共有機能やブループリント機能(営業担当者の行動プロセスの設計図を描きCRMに適用する)を活用することができます。
スタンダード機能では活用することができないファイルストレージ(さまざまなファイルをツール内に格納できる機能)も20MB分の容量を有します。
10のWEBフォームを作成でき、1日あたり500通の一括メール送信を行うことが可能です。
月額2,760円/ユーザー
エンタープライズプラン
自社向けにカスタマイズされたSFA/CRMを活用したい企業向けのプランです。
スタンダード、プロフェッショナルプランでは、ユーザー独自のデータ管理などのツールのカスタマイズができませんが、エンタープライズプランでは、ユーザー独自のデータ管理やページレイアウトの変更等のカスタマイズが可能です。
20のWEBフォームを作成でき、1日あたり1000通の一括メール送信を行うことができ、スコアリングの機能も活用することができます。
月額4,800円/ユーザー
アルティメットプラン
活用できる機能はエンタープライズプラント大きく変わらないものの、特筆すべき点はZoho AnalyticsというBI機能を活用できる点です。
BI機能を活用することで、Zoho内のデータだけでなく、外部のツール(エクセルなど)と併せたデータの分析ができるようになります。
また、エンタープライズプランよりもフォーム作成数、メール送信数が多くなり、100のWEBフォームを作成可能、1日あたり2000通の一括メール送信を行うことが可能です。
月額6,240円/ユーザー
関連記事:BIツールとは?仕組み・機能・料金とおすすめツール比較9選
▼他のCRMについても情報収集されている方は以下の記事もご参考に
Zoho CRMのメリット
Zoho CRMには、大きく分けて以下のような三つのメリットがあります。
AIによる営業支援が受けられる
Zoho CRMを導入する大きなメリットのひとつは、AIのサポートを受けられることです。
Zoho CRMには、「Zia(ジア)」と呼ばれるAIが搭載されています。
- CRM内のデータに基づいて、Ziaによる提案、レコメンド、分析、予測、通知を確認
- Ziaに質問して回答を得ることができる(英語でのみ利用可能)
- 顧客管理業務の自動化、顧客とのやりとりを自動分析
などのことができるようになります。
外出先でも気軽に使える
Zoho CRMはPCのみならず、スマホやタブレットなどのモバイル端末でも利用可能です。外でわざわざPCを開かなくてもスマホで簡単に操作できるため、外出先でも気軽に商談のチェックや顧客とのやり取りができます。
また、Zoho CRMには「マルチチャネルコミュニケーション機能」が搭載されており、メールや電話、SNS等が直接Zoho CRM上で発信でき、記録・管理することが可能です。
また、無料名刺スキャンアプリ「Card Scaner」との併用で、名刺を撮影するだけでZoho CRMに自動で登録できます。
海外での利用にも対応できる
Zoho CRMは英語をはじめ28言語に対応しており、海外との取引や、海外への支店展開を目指している企業にとってはメリットが大きいでしょう。
その他、現地時間や通貨への対応はもちろん、現地の法制度への対応も充実しています。
Zoho CRMのデメリット
導入前にZoho CRMの3つのデメリットについても押さえておきましょう。
海外製品のため使いにくい部分がある
Zoho CRMは日本語表記で操作可能ですが、英語からのAIによる自動翻訳であるため、UIやヘルプページの日本語に違和感が感じられる場合があります。
先述のように、Zoho CRMは海外展開する予定の企業にはおすすめですが、取引先が国内に限定されている場合には、純国産のツールを利用したほうが良い場合もあるでしょう。
モバイルアプリの機能に制限がある
モバイルアプリの機能が限定されている Zoho CRMの1つ目のデメリットはモバイルアプリの機能が限定されている点です。
Zoho CRMにはスマホやタブレットで利用できるモバイルアプリがありますが、レポートの詳細表示や複数の単語での検索など一部機能が行えません。
ただし、スマホのブラウザからアクセスしたZoho CRMではPC版と同じ機能がすべて利用できます。必要に応じてアプリ版とブラウザ版を使い分けましょう。
入力項目が多い
デメリットの一つに、Zoho CRMは入力項目が多く、データの入力に時間がかかる場合があります。入力項目を自社のニーズに合わせて変更し、シンプルに使えるように工夫することが求められます。
Zoho CRMの評判・口コミ
実際にZoho CRMを利用している企業は、使い勝手をどのように感じているのでしょうか。
口コミや評判をまとめてみました。
- 安価で導入しやすかった
- スマホだと出先でも入力できるため、時間の無駄が減った
- 商談状況だけでなく会議の議事録なども一元管理できるようになった
- AIが自動で提案してくれるため、生産性が向上した
- カスタマイズの自由度が高い
- 日本語対応が充分でなく、一部不自然な表現になっている
- 機能が多すぎて使いこなせない
- 海外製なのでユーザーインターフェースがなかなか慣れない
関連記事:なぜSFAは定着しないのか?乗り換え(リプレイス)時に考えたい4つのポイント
Zoho CRMの導入が向いている企業
上記のような口コミから、Zoho CRMが向いている企業は以下の3つに集約されるのではないでしょうか。
- 低価格でSFA/CRMの運用をしていきたい企業
- 中小企業やスタートアップ
- 海外で展開している(展開予定の)企業
特に低コストで顧客データ・営業データを一元管理を実現したい中小企業やスタートアップにおすすめです。
低価格で充実した機能を利用できますが、メール送信件数やストレージ容量を考えると、大企業向きではないかもしれません。
マルチチャネルを活用して、マーケティングや営業活動をしている企業は、Zohoという一つのツールだけでキャンペーンと効果測定を行うことができるため、部署間の連携もスムーズにいくでしょう。
ベースが海外製品のためインターフェースが見にくいという声があり、機能が多すぎて使いこなせない可能性も否定できません。ITリテラシーが高くない社員でも使いやすいツールを選択するのが理想だと言えるでしょう。
▶︎▶︎Zoho CRM含むSFA/CRM40種類以上をまとめて比較!?SFA分類チャートはこちら
純日本製で直感的に使えるUI/UXが特長のSFA/CRMとは
上述の
- 純日本製
- 現場で使いやすいUI/UX
- 定着コストが低い
というポイントからおすすめするのが、株式会社マツリカが提供しているMazrica Salesです。
初期費用、初期設計が必要がほとんどなく、データがあれば表示される標準レポート機能が搭載されていおり、ドラッグ&ドロップで完了できる作業が多く、直感的なUI/UXは、ITリテラシーが高くない人でも安心して活用できます。
Mazrica Salesの機能と活用例
それでは、Mazrica Salesの主な機能と活用例を紹介します。
▶︎▶︎現場での使いやすさに特化したSFA/CRM『Mazrica Sales 』の機能紹介動画はコチラ
企業データベース
2022年9月時点でMazrica Salesには70万社以上の企業情報が登録されており、取引先情報登録の際に企業名を入力するだけで、住所・電話番号・企業規模などの基本情報からプレスリリース、財務情報までを自動で取得できます。
商談前に確認することで、提案の材料にも使うことができます。
おすすめアクション
搭載されたAIが、過去の類似案件から効果のあったアクションをおすすめしてくれます。
他のメンバーが作成した提案書やメールの内容を参考にすることで、時間も手間も短縮できて成果に繋がる営業活動が実現!
案件ボード
Mazrica Salesでは、案件ボードという画面で、案件をカンバン方式で可視化することができます。
商材名・契約金額・契約予定日・完了アクション・次回アクション予定日・確度などの項目が書かれた案件カードを、ドラック&ドロップで簡単に操作することができます。
滞っている案件はカードの色が変わったり(Mazrica Salesでは動けていない案件は青→黄色→赤と色が変わっていきます)アラートが出されたりするため、マネージャーも管理しやすいです。
分析レポート
売上実績レポート、売上予測レポート、ファネル分析レポート、アクション分析レポートなど、さまざまな角度からのレポートを抽出可能。
これにより、月内・期内の売上の着地金額が明確になってその後の営業方針を決めることに役立ったり、営業担当者ごとや顧客ごとの営業戦略の立案に活かしたりできます。
・外部サービス連携
グループウェアのGoogle WorkspaceやMicrosoft365、コミュニケーションツールのSlackやChatWok、名刺管理ツールのSansan、MAツールのMarketo(マルケト)など、多くの外部サービスと連携できます。
Mazrica Salesには以上でご紹介した機能の他にも様々な活用方法がございます。実際にMazrica Salesが現場のどういった場面で活用することができるのか、具体的にどのような課題を解決することができるのか、14の活用パターンに分けて解説したPDFを無料で公開しております。
▶▶「Mazrica Sales活用メリットのご紹介〜現場活用の14シーンを徹底解説〜」
CRMの選び方・ポイント
自社に最適なCRM/SFAを導入することが業務効率化・受注率向上へ繋がりますが、数あるCRMツールの中から自社に合ったものを選定することは難しいと感じるかもしれません。
いくつかのポイントを押さえて選定することにより、そのツールを最大限に活かして自社の利益向上に繋がります。
▶︎▶︎【無料】誰も教えてくれなかった 失敗しないSFA/CRM検討ステップ資料のダウンロードはこちら
ここでは、選定時のポイントを見てみましょう。
あらかじめ導入体制を構築する
「なぜCRMを導入するのか」という目的や、導入後のルールを定めておかなければ、せっかく導入しても現場では運用されずに終わってしまう場合がほとんどです。
プロジェクトチームを作ったり、導入担当者を決めたりして、社内で統一した意識とルール作りをしましょう。
生産性向上に繋がる性能か
どんなに「良い」と思うツールを選んでも、機能が多すぎたり入力項目が多かったりすると、現場の負担になってしまいます。
また、UI/UXに優れていなければ、使うことを敬遠してしまいます。
Zoho CRMのように海外製品であれば、日本語対応が充分でないこともあります。
それでは、生産性の向上どころか、ツールを導入したことで低下を招いてしまうことにも。
自社の導入目的を解決できる機能を持っているもの、そして更に「どのような機能がほしいか」という現場の声を取り入れて、機能面はなるべくシンプルなものを選んだほうが定着につながります。
SaaS(サブスクリプション)方式を選ぶ
近年、あらゆるサービスでSaaS方式が増えてきていますが、CRM市場も過言ではありません。
SaaS方式のツールは、クラウド上にデータが蓄積されるため、インターネットに繋がる環境であれば外出先や自宅でもデータにアクセスが可能。
また、導入時の初期費用を抑えられ、ベンダーや保守やサーバー管理をしてくれるので、運用負荷もかかりません。
トライアルを行う
ほとんどの製品で、無料トライアルが可能です。
できるだけ多くの社員に使ってもらい、生の意見をヒアリングしましょう。
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予算との兼ね合いを考慮する
企業によって、CRMにかけられる予算は異なります。買い切り方式の製品でなければ毎月の利用料金がかかってくるので、月々の予算と相談しながら決める必要があります。
月契約のものであれば契約期間も自由に設定できるため、安心して運用できます。
CRMの選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:CRMの正しい選び方 | 導入する前に確認する5つのポイントとは?
数多くあるCRMから自社に最適なツールを見つけ出すために
低価格で多機能を使うことができるZoho CRM。
全世界で導入企業を増やしているだけあって、満足度の高い製品だということが分かりました。
ただし、海外製品のため、日本語対応や日本の習慣とマッチしていない部分もあるようです。
CRM/SFAを導入する際には、先ほど紹介したポイントを押さえて、自社に合ったツールを選び生産性を向上させましょうね!
とはいえ、数多くあるツールの中から自社に最適なツールを一つ一つ調べていくのは難しいですよね。
こんな時には是非、こちらの40種類以上のCRM/SFAを4つのタイプに分類したシートをご参考ください。
SFA/CRM分類チャート 4つのタイプ
【2024年最新版】実はSFA/CRM(営業支援ツール)は国内だけでも、40種類以上の製品があります。その中から自社にとって最適なツールを予算内で探してくるのはとても大変ですよね… このebookでは、SFAを特徴から4つのタイプに分類し、それぞれがどんな企業にマッチするかについて解説しています。
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