サイボウズ株式会社の提供しているkintone(キントーン)は、さまざまな業種や職種の業務に合わせたオリジナルアプリを簡単に作成できるサービスです。

日本を代表するリーディングカンパニーからスタートアップまで、多くの企業が導入して、業務効率の改善や売上向上に繋げています。

kintoneをSFA/CRMとして利用する際、使えるツールなのか、使えない(使いにくい)のか?向く企業・向かない企業についても分析し、おすすめのSFA/CRMまで紹介します。

これからkintoneを導入しようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、kintoneを含めたSFA/CRMツールを4つに分類し、それぞれの特徴を資料内で詳しく解説しています。ツールの導入を考えている方は、以下の資料をあわせてご覧ください。

kintoneの特徴

まずは、Kintoneの特徴について解説します。kintone(キントーン)には、以下のように大きく3つの特徴があります。

  • 業務に必要なアプリを簡単に作成できる
  • 円滑なコミュニケーションを実現できる
  • セキュリティーレベルが高い

1. 業務に必要なアプリを簡単に作成できる

kintoneではプログラミングも必要なく、自分で簡単にアプリケーションを作成できます。

現場のニーズを最大に反映させたアプリを作成できるので「活用できずに終わる」ことはなくなるでしょう。

気になるアプリの作り方は、主に3パターン。

  • 部署や業種別に用意されている100以上のサンプルアプリの中から選ぶ→デザインや設定を変えられる
  • 業務で使用しているExcelやCSVファイルを読み込むだけでアプリ化
  • ドラッグ&ドロップで必要な項目を選んで作成していく

2. 円滑なコミュニケーションが実現

kintoneにはグループウェアのように社内メンバーでコミュニケーションを取れる機能が備わっています。

部署が異なるとなかなかコミュニケーションが取れなかったり、同じ部内でも外出が多い部署だとメンバー同士のコミュニケーションを取る機会が減ったりしてしまいます。

関連記事:グループウェア比較10選!機能・費用・特徴をわかりやすく紹介【無料あり】

  • スレッド:議題ごとにメンバー同士で議論できる
  • アプリのコメント欄:アプリに蓄積したデータにコメントができる
  • メンション:特に読んでほしい相手やグループに宛ててメンションメッセージを送る
  • 個人メッセージ:特定の相手と1対1のメッセージのやり取り

もちろん、それぞれのコミュニケーションスペースに加入するメンバーを選んだり、公開範囲を指定することも可能です。

また、取引先や協業企業など、社外のゲストとのコミュニケーションを取れる、社外秘情報を守れるゲストスペースもあります。

普段はメールや電話でなかなか記録を残せなかった社外の方とのコミュニケーションも、kintone内で蓄積することで対応漏れや「言った言わない」問題の回避にも繋がります。

3. セキュリティーレベルが高い

クラウドサービスであるkintoneは、サイボウズ株式会社が提供しているcybozu.comを基盤としています。

不正アクセス・不正ログインへの対策もばっちりで、情報はデータセンターに蓄積されるためデータ消失対策や災害対策もしっかりしています。

独自サブドメインも取得できるので、ログインURLも自社で独自のものを作ることができます。

関連記事:SFA導入でセキュリティを重視すべき理由|セキュリティ機能やおすすめSFA紹介

kintoneの評判・口コミ

kintone(キントーン)に限った話ではありませんが、実際に使ったユーザーの中には、「使いやすい」「業務効率が上がった」などの良い評判や口コミもあれば、「使いこなせなかった」「使いにくい」「逆に工数が増えた」などの良くない口コミや評判もあります。

以下に、kintone(キントーン)の評判や口コミを良い面、悪い面含めて紹介していきます。

kintoneの良い評判・口コミ

まずはkintone(キントーン)の良い評判・口コミ、導入のメリットを見ていきましょう。

1. オリジナルアプリを作成できる

自社の用途やニーズに合ったアプリをオリジナルで作成できます。

今まで「こんなツールがほしい」と思っても、コストや定着までの手間などを考えると二の足を踏んでいた方もいるかもしれませんが、kintoneでは必要なアプリをどんどん追加できるため便利です。

作り方も簡単で、日々の業務の中で改善点が見つかれば逐一修正していけるので、開発コストも抑えて自社オリジナルアプリができます。

2. 情報の共有・管理が楽になる

属人化していたデータや、社内に散在していて探しづらかった情報を、kintone上で一元管理することが可能。

社内で情報を共有することで、眠っていたデータを活用して生産性を高めます。

3. 手軽に導入できる

クラウドサービスのkintoneは、開発の必要もなく、登録したその日から利用することができます。

無料トライアルでは全サービスを30日間も無料で使えるので、機能を試してからスムーズに導入が進められます。。

4. モバイルに対応している

外出先でも使えるよう、モバイル対応もしています。

モバイルアプリを活用すれば、いつでも・どこでも作業が可能です。

関連記事:スマホ活用で変わるSFAによる営業生産性|モバイル対応SFA10選

5. サポート体制が充実している

プランに関わらず、電話・メールでのサポートを受けることができます。

オプションなどでサポートを追加するサービスが多い中、プランに標準搭載されているのは嬉しいポイント。

kintoneの良くない評判・口コミ

kintoneは手軽さもあって様々な業務に活用されている反面、実は一部の口コミでは「使えない、使いにくい」などの声も聞かれます。

そんなkintoneの「使えない、使いにくい」側面、デメリットはどのような部分にあるのでしょうか。以下から確認していきましょう。

1. アプリの整理が難しい

kintoneにアプリを追加しすぎると管理が大変になってしまいます。

よく使うアプリを上位に配置したり、順番を変えたりすることはできません。

スペースごとにアプリをまとめることはできますが、アプリが増えすぎると整理しにくいという声がありました。

2. 対応していない計算式がある

kintoneにも計算ツールがあり、アップデートごとに使える関数も増えていますが、対応していない関数も多くあります。

現在Excelなどで複数の計算式や関数が動いているものを使っている企業にとっては、導入メリットがないと感じるかもしれません。

ただし、プラグインを活用すれば解決できる場合もあります。

3. ストレージの容量が少ない

Kintoneでは、プランに関わらず、ディスク容量は1ユーザーあたり5GBです。

営業活動で使うカタログや提案資料のデータなどを大量に保管すると、すぐに容量がいっぱいになってしまうこともあります。

4. 外部システムやアプリ間での連携の設定が難しい

さまざまな外部サービスと連携ができるので、アプリと組み合わせて、より自社にとって有効な使い方ができます。

しかし、データ連携の設定には専門性が必要で、システム担当者がいないと運用が行き詰まることもあるようです。

関連記事:API連携が可能なおすすめSFA9選|Salesforceやその他ツールを厳選

5. デザイン性はあまり高くない

標準搭載されているデザインでは、見た目にこだわる企業にとっては不満が出てしまうかもしれません。

ExcelやPowerPointのような柔軟なデザイン性はなく、項目ごとに色分けをしたり、枠を狭くしたりするなどは、おそらく社内にCSSやHTMLを扱える人がいなければ難しいでしょう。

▶︎▶︎システム担当者が必要ない使いやすさ重視のSFA/CRM「Mazrica Sales」とは?

kintoneが向いている企業・向いていない企業の特徴

次に、kintoneが向いている企業・向いていない企業の特徴を紹介します。自社と照らし合わせながら導入を検討してみてください。

kintone導入が向いている企業の特徴

業務に必要なアプリを手軽に作成できるkintoneなので、自社に合った複数のアプリを一つのプラットフォームで管理したい企業には向いています。

営業部・人事部・経理部など、社内のさまざまな部署のためのアプリを一元管理できるため、人員の少ない中小企業やスタートアップ企業などで、一人のスタッフが部署を横断して複数の業務を担当している企業にとってもメリットがあるでしょう。

また、開発コストもなく、ランニングコストも比較的リーズナブルなので、コストをかけずに手軽に始めたい企業にもおすすめです。

関連記事:kintoneはSFAとして便利?営業に使うメリット・デメリットとは

kintone導入が向いていない企業の特徴

営業管理や顧客管理が課題としてある企業は、Kintoneの導入が向いていないといえます。

主に営業管理をしたい企業の場合は、営業支援に特化して、営業管理ツールとして必要な機能も搭載されているSFAを選択したほうが良いでしょう。

kintone(キントーン)をSFAツールとして使うためには、それぞれのアプリを作成して、アプリ同士を連携させる必要があります

更に、重複入力を防ぐためには、一つのアプリに入力したデータをもう一つのアプリに反映させたほうが効率的ですが、そのためにはプラグインなどの設定が必要です。

また、kintoneのカレンダー機能はシンプルすぎて見にくく、更にスマホでは確認できません。

kintoneのカレンダーを見やすくするには、Googleカレンダー連携プラグインを設定する必要があります。

つまり、kintoneで営業管理をしようとした場合、各アプリ間の連携やプラグインなどの複雑な設定が必須

簡単にアプリを作ることはできても、運用するためには結局のところ複雑な工程が必要となり、システム担当者がいなければ難しくなってしまいます。

▶▶Google Workplace含めオフィスツールとの連携が容易な営業管理ツールとは?

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kintoneの活用を進める4つのポイント

kintoneを導入する際は、以下のポイントを理解しておきましょう。

  • システム担当者を決める
  • プラグインを活用して使いやすい工夫をする
  • 現場社員への研修を徹底する
  • 導入事例を参考にする

順番に解説します。

1. システム担当者を決める

システムを社内に浸透させるには、リーダーとなる担当者を決め、導入・定着までの正しいプロセスを踏めるようにしましょう。

また、kintoneはカスタマイズ性が高いのが特徴ですが、カスタマイズの内容によってはプログラミングなどの知識とスキルが必要となるため、あらかじめシステム担当者を決めておくと良いでしょう。

2. プラグインを活用して使いやすい工夫をする

kintoneは、JavaScriptもしくは無料・有料のプラグインを利用することで、機能を拡張できます。

機能を拡張するとより多くの業務を効率化でき、コア業務に集中できるようになるでしょう。

無料で利用できるプラグインの一例としては、TiS社から提供されている「Googleカレンダー連携プラグイン」を利用してkintoneとGoogleカレンダーを連携させることが可能です。

無料のプラグインで対応できることも多いですが、有料のほうがサポートが充実していますし、JavaScriptであれば自由にカスタマイズ可能です。

しかし、JavaScriptは知識がないと操作するのが難しいので、教育するもしくはアウトソーシングすることも検討しましょう。

関連記事:カスタマイズ可能なおすすめSFAツール8選|自社にあわせたカスタムで社内定着率UP

3. 現場社員への研修を徹底する

kintoneは、データベースに関する深い知識がなくてもアプリを開発できます。しかし、専門的な知識が不足していると、計算処理に異常が起きたりデータの管理、連携ができなくなったりしたときに対応できません。

実際にツールを使うのは現場の社員ですので、システムを使いこなせるように研修を徹底して行う必要があります。マニュアルの作成やヘルプデスクの設置などで対応しましょう。

システム担当者を設置してデータベースの知見を蓄えておけば、問題が起きたときでもスムーズに対処できるようになるはずです。

4. 導入事例を参考にする

kintoneの導入に失敗しないために、自社と同じような規模で同じような課題を持つ企業の導入事例を予め確認しておくことをお勧めします。

例えば、50名以下の規模で導入を開始した朝日新聞社では、従来の「Excel」運用から「kintone」に移行することにより、売上集計にかかる時間を9割以上削減することに成功したということです。

Kintoneの導入事例は以下のリンクからチェックできます。
導入事例:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/

失敗しないSFA/CRMの選び方

kintoneの導入に関するポイントを押さえた後は、営業管理や顧客管理に特化したSFA/CRMの導入で失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。

関連記事:SFAの選び方|失敗しない営業支援システム導入のポイント

導入目的と課題を明確にする

SFA/CRMを導入する際には、「誰が、どのようにツールを使って、どんな成果を挙げたいのか?(課題を解決したいのか?)」の点を明確にしましょう。

明確にした目的や課題がSFAの導入で実現できると納得できてから導入を進めていきましょう。

関連記事:SFA導入の目的とは?メリットや事例をもとに失敗しないSFA導入方法を解説

価格と機能のバランスがいいツールを選ぶ

SFA/CRMの機能は多いに越したことはないと思う方も多いのではないでしょうか?

もし、初めてSFAを導入するのなら、自社の課題を解決できるシンプルな機能があれば十分です。

SFA/CRMの費用を考える際は、以下の各コストをあらかじめ確認しましょう。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • カスタマイズ費用

そして、目には見えない「運用コスト(運用がしやすいかどうか)」と併せて考えていきましょう。

関連記事:SFAの費用相場は?主要SFAの価格・導入費用を徹底比較!

使い勝手の良さを重視する

デザインが良い、世間の評価が高いという基準はもちろん重要ですが、実際に入力を行う現場の営業が操作しやすいツールを選びましょう。

SFAで出来ることは沢山あっても、使いにくければツールの効果を最大限発揮することは難しいでしょう。

以上3点が、最低限、SFAの導入で失敗しないためのポイントです。

▶️▶️【失敗しない】SFAの導入ステップまるわかりシートの詳細はこちら

システム担当がいなくても導入・運用に失敗しないSFA/CRM

仕事をしている上で、利用するツールは使いやすさ(UI/UX)が優れたものでなければ、普段の仕事で日常的に活用できません。

つまり、営業現場で定着するSFA/CRMとは、ユーザーが使いやすいような操作性、見やすいフォントやデザインなど、UI/UXが高いSFA/CRMであることが重要です。

kintoneは、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でアプリを作れるので、業務アプリを作成するためのUI/UXには優れています。

しかし、作成した案件管理アプリやスケジュール管理アプリなどを「営業管理をするためのSFA/CRMツール」として使おうとすると、複雑なプラグインが必要であったり、そのままではアプリ間連携ができなかったりと、少し使いにくさを感じてしまう人もいるでしょう。

UI/UXを向上させるには、社内にCSSやHTMLなどを扱えるエンジニアやシステム担当者が必要となります。

また、SFA/CRM大手のセールスフォースは、カスタマイズ性が高いためツールを自社に合わせていくことが可能ですが、その分設定や運用の難易度が高く、現場で使いにくく定着しないという声もあります。

関連記事:SFAとは?CRM・MAとの違いや選び方と営業の成功事例まで解説

【2025年最新】SFA(営業支援)ツールおすすめ比較10選|CRM・MAとの違いも解説

導入・運用に失敗せず、きちんと定着するSFA/CRMとして、最も重要な要素は「現場で使いやすいUI/UX」であるとも言えます。

当社・マツリカが提供しているSFA/CRM「Mazrica Salesは、システム担当者が不要で、営業現場で使いやすいUI/UXにこだわったSFA/CRMです。

基本操作はドラッグ&ドロップ、営業現場の入力負荷の軽減、シンプルだけど見やすいデザインで、ITに不慣れなメンバーでも使いやすいツールになっています。

もし社内にシステム担当者がいなければ、はじめから優れたUI/UXかつ必要な機能が標準搭載されているMazrica Sales がおすすめです。

Mazrica Sales であれば、専任のシステム担当者を必要とすることなく活用できるでしょう。

 

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Mazrica Business Lab.はクラウドアプリケーションMazricaの開発・提供を展開する株式会社マツリカが運営するオウンドメディアです。営業・マーケティングに関するノウハウを中心に、ビジネスに関するお役立ち情報を発信しています。

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