マーケティング業務の効率化と売上アップを目指す企業が多く活用している「MAツール(マーケティングオートメーションツール)」。

これから導入を検討している方々の中には、「どのツールを選べばよいのか」や「費用はどのくらいかかるのか」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、MAツールの費用相場を詳しく解説し、選び方のポイントとおすすめのツールを紹介します。

自社に最適なツールを見つけるための一助となれば幸いです。

この記事でわかること

  • MAツールの初期費用・月額費用の相場と価格差の理由

  • 低価格帯〜高機能型までの主要MAツール比較表

  • 無料プラン・トライアルが利用できるツール一覧

  • 導入コストを抑えるための交渉ポイントと選定のコツ

  • 中小企業・BtoB企業向けの目的別おすすめMAツール

主要MAツール費用比較(2025年最新版)

ツール名 初期費用(税込) 月額費用(税込) 無料プラン/トライアル 特徴
BowNow 0円 0円〜(フリープランあり) 無期限フリープランあり 国産MAツール、低価格で導入ハードルが低い
List Finder 約10万円 約4万円〜 無料トライアルあり 顧客データ管理が強み、中小企業導入実績多数
HubSpot Marketing Hub 約36万円〜 約9.6万円〜(Starter) 無料プランあり CRM統合力が高く、マーケ〜営業まで一元化
Account Engagement(旧Pardot) 無料 約15万円〜 30日間トライアルあり Salesforce連携に強く、BtoB向けに最適
SATORI 約30万円〜 約14.8万円〜 デモ環境提供あり 匿名顧客へのアプローチが可能、国内BtoBで高評価
Marketo Engage 約60万円〜 約25万円〜 要問い合わせ 多機能かつ高度なマーケティング施策に対応

MAツールの費用相場

MAツールの費用は、導入する企業の規模や必要な機能によって大きく異なります。
また、初期費用・月額費用・オプション費用が発生する場合もあるため、総コストを把握して選定することが重要です。

ここからは、MAツールの主要な費用構成について解説します。

関連記事:【2025最新】MAツールとは?できることや活用事例、製品紹介まで徹底解説!

MAツールの主な費用構成

MAツールの費用は、大きく「導入時の費用」と「運用時の費用」に分けられます。

  • 導入時の費用
    • 初期費用(初期設定・カスタマイズ費用)
  • 運用時の費用
    • 月額費用(基本料金)
    • オプション費用(追加機能、サポート、外部連携)

1. 初期費用(導入時に発生する費用)

初期費用は、MAツールを導入する際に発生する設定費用やカスタマイズ費用です。
料金は無料~50万円程度と幅広く、特に高機能なツールでは設定費用が高くなる傾向にあります。

○初期費用の相場

  • 0円~10万円:シンプルなツールやセルフオンボーディング型
  • 30万円~50万円:大規模企業向けのカスタマイズ性が高いツール

○初期費用が高くなるケース

  • カスタマイズ性が高いツール
  • 外部システム(CRM、SFAなど)との連携が豊富なツール
  • 導入支援やコンサルティングサービスが充実しているツール

2. 月額費用(ツール利用時に発生する費用)

月額費用は、ツールの基本機能を利用するために必要な料金です。
価格は機能の充実度や利用するユーザー数によって変動します。

○月額費用の相場

  • 10万円~数十万円(一般的な企業向けツール)
  • 50万円以上(大規模企業向けの高度なツール)

○料金体系の種類

  • サブスクリプション型(月額固定制) → 料金が固定されており、使い放題のプランが多い。
  • 従量課金型(ユーザー数・利用量に応じて変動) → 必要な分だけ費用を支払う方式で、小規模企業向けに最適。

○月額費用が高くなるケース

  • 機能が多く、マーケティングの自動化レベルが高い
  • 利用できるユーザー数が多い
  • AI・データ分析機能が搭載されている

3. オプション費用(追加機能・サポート)

MAツールの運用時には、基本料金に含まれないオプション費用が発生する場合があります。
提供企業によって異なりますが、特に以下のようなサービスが追加費用となることが多いです。

○オプション費用の例

  • 導入支援・コンサルティング(10万円~50万円)
  • 外部ツールとの連携(連携数に応じた追加料金)
  • プレミアムサポート(専任サポートやトレーニングサービス)

○オプションを選ぶ際のポイント

  • 無料サポートがどこまで含まれるかを確認する
  • 必要な機能だけを選び、無駄なコストを省く
  • 外部ツールとの連携が必要なら事前に費用をチェックする

MAツールの価格に影響する要素

MAツールの費用は、単純に「高機能だから高額」「小規模企業向けだから安価」というわけではなく、複数の要因によって変化します。
導入を検討する際は、どの要素が価格に影響を与えるのかを理解し、自社に適したツールを選ぶことが重要です。
ここでは、MAツールの価格を左右する主な要素を解説します。

1. 提供モデル(クラウド型 or オンプレミス型)

MAツールには、クラウド型とオンプレミス型の2つの提供モデルがあり、費用に大きく影響します。

  • クラウド型(SaaS)
    • 特徴:インターネット経由で利用できるため、初期導入コストが抑えられる
    • 費用形態:月額料金(サブスクリプション)
    • 価格帯:数万円~数十万円/月
    • メリット: 初期費用が低く、自社でサーバー管理が不要。アップデートが自動で適用される。
    • デメリット: 長期間利用すると総コストが高くなる可能性がある。カスタマイズの自由度が低い場合がある。
  • オンプレミス型
    • 特徴:自社サーバーにインストールして運用するため、初期費用が高額。
    • 費用形態:一括購入+保守費用
    • 価格帯:数百万円~
    • メリット: セキュリティ要件が厳しい企業でも導入しやすい。自社システムと深く連携できる カスタマイズが可能
    • デメリット: 初期費用が高額で、専門的な運用管理が必要。アップデートのたびに追加コストが発生する可能性がある

費用を抑えたい企業はクラウド型、大規模システムと連携したい企業はオンプレミス型を検討するとよいでしょう。

関連記事:オンプレミスとクラウドを比較!特徴や移行・併用のポイント

2. ユーザー数(アカウント数)

MAツールの費用は、利用するユーザー数(アカウント数)によって変動します。

  • 固定料金型:一定の月額料金で、利用人数に関係なく使える(大企業向け)。
  • 従量課金型:ユーザー数に応じて料金が変動する(小規模企業向け)。

○料金イメージ(1ユーザーあたりの月額料金)

  • 1~5人程度:数万円~
  • 10人以上:10万円以上~
  • 50人以上:30万円以上~(エンタープライズプラン)

少人数で利用する場合は「従量課金型」、大人数で利用する場合は「固定料金型」がお得になることが多くなります。

3. 機能の範囲

MAツールには、基本機能のみのシンプルなものから、AIや高度な分析機能を搭載したものまでさまざまなタイプがあります。

○主要な機能別の価格傾向

機能の種類 主な内容 費用の影響度
メール配信 メルマガ・ステップメールなどの配信機能
リード管理 顧客情報の収集・管理
シナリオ設計 条件に応じた自動マーケティングフロー作成
スコアリング 顧客行動に応じたリード評価
ABM
(アカウントベースドマーケティング)
企業単位のターゲティング
AIによるデータ分析 マーケティング施策の自動最適化

高機能なツールほど価格は上がりますが、企業の目的に合った機能を選ぶことで、コストを最適化できます。
「本当に必要な機能だけを選び、不要な機能にコストをかけないこと」が重要です。

MAツールのコストの抑え方

マーケティングオートメーション(MA)ツールの導入を検討する際、多くの企業が「できるだけ低コストで運用し、最大限の成果を出したい」と考えるのではないでしょうか。

ここでは、費用対効果を高めながら、ムダな出費を抑えるための実践的なアプローチを紹介します。

機能は必要最低限に絞る

MAツールには多機能なものが多く、つい「あったら便利そう」と思ってしまいがちです。しかし、本当に効果的な運用を目指すなら、自社にとって必要不可欠な機能にフォーカスすべきです。

たとえば、SNSを主要な集客チャネルとして活用している企業であれば、SNS分析や投稿管理の機能が充実しているプランが望ましいでしょう。

一方で、リード育成が主要課題であれば、スコアリング機能やシナリオベースのメール配信など、ナーチャリングに強い機能を優先するべきです。

機能選定の際は、社内で「使う可能性がある」レベルのものを広く選ぶのではなく、「今、本当に必要なもの」に絞ることが重要です。オプション機能の多くは後から追加できるため、導入初期は最小限のプランで運用を始めるのが効率的です。

長期契約や一括契約でコストダウンを図る

MAツールの料金は、契約形態によって大きく異なることがあります。特に、月単位の契約よりも、年単位や複数年契約の方が割引が適用されるケースは少なくありません。

また、複数のベンダーから見積もりを取得することで、価格交渉を有利に進められることもあります。ボリュームディスカウントや期間限定のプロモーションを活用しながら、条件交渉を行うのもひとつの手です。

契約内容を定期的に見直す

導入後に見落とされがちなのが、利用状況の定期的な確認です。契約当初に選択したプランが、現在の利用実態と合っていない場合、コストが無駄に発生している可能性があります。

たとえば、利用していない機能が含まれたままになっていたり、必要以上のライセンス数で契約していたりする場合は、早急に見直すべきです。定期的な棚卸しによって、運用効率とコストバランスの最適化が図れます。

関連記事:MAのスコアリングとは?マーケティングへの活用方法と事例を紹介

外部ツールとの連携

MAツールは、CRM(顧客管理)やSFA(営業支援)などの他ツールと連携することで、より高度な活用が可能です。

○連携可能な外部ツールの例

  • CRM(Salesforce, HubSpotなど)
  • SFA(営業支援ツール)
  • 広告配信ツール(Google広告, Facebook広告など)
  • ECサイト(Shopify, WooCommerceなど)

連携機能が豊富なツールはコストが高くなる傾向にありますが、業務効率が向上するため、長期的なROI(投資対効果)は高まる可能性もあります。

関連記事:MAツールと連携すべき5つのツール!マーケティングオートメーションを促進する方法

サポート体制(無料 or 有料カスタマーサポート)

MAツールの運用には、導入時の設定や日々のサポートが不可欠です。 サポートの充実度も、費用に影響を与えます。

サポート内容 費用の目安
FAQ・ヘルプセンターのみ 無料
メールサポート(標準) 無料
電話・チャットサポート(プレミアム) 月額1万円~5万円
専任コンサルタントによる支援 月額10万円~

おすすめMAツール6選を費用・機能で比較

以下は、おすすめのMAツール6選です。それぞれの初期費用、月額費用もあわせて紹介します。MAツールの比較検討の参考にしてみてください。

▶︎▶︎【比較表付き】MAツール徹底比較8選|無料ダウンロード

Mazrica Marketing

Mazrica Marketingイメージ画像

Mazrica Marketingは、数あるサービスの中でも案件成約に特化したマーケティングオートメーションツールです。見込み顧客の創出から営業案件の成約まで、ワンプラットフォームで完結できるMAです。

【特徴】

  • 集客〜受注まで完全オールインワンツール
  • ノーコードだから導入も操作もシンプル
  • コンバージョン後の進捗が簡単にわかる
  • マーケティング成果を分析できる標準レポート完備
  • データ重複をAIが自動で検知
  • モバイルアプリ対応

【主な機能】

  • メール一斉配信
  • Webフォーム
  • Webアクセス解析
  • オートメーション(シナリオ設計)
  • AI一括名寄せ
  • 名刺OCR取込み
  • カスタムレポート・ダッシュボード

※その他、マーケティング機能だけでなく営業活動の業務を効率化させるSFAの機能も搭載

【料金】

  • 初期費用:無料
  • 月額費用:157,500円~(5人のユーザー利用料を含む)
  • 追加費用:1ユーザー追加あたり月額9,500円
  • 無料トライアル:あり

【製品ページ】
https://product-senses.mazrica.com/mazrica-marketing

※※無料トライアル実施中!※※
MAツール『Mazrica Marketing』は無料でお使いいただけるデモ・トライアルがあります。
▶︎▶︎無料トライアルのお申込はこちら

Adobe Marketo Engage

Adobe Marketo Engageは、139ヵ国、22,000社以上が導入しているアメリカ発のMAツールで、高度なマーケティングキャンペーン管理や分析機能を提供する大規模企業向けのツールです。
【特徴】

  • 圧倒的な導入実績
  • あらゆるマーケティング機能が集約したプラットフォーム
  • 9つのアプリケーションから必要なものを利用できる
  • コンサルやトレーニングなどの充実したサポート

【主な機能】
9つのアプリケーション

  • マーケティングオートメーション:集客支援、複数チャネルへのキャンペーン配信、施策の効果測定など
  • メール:メールキャンペーンの作成、パーソナライズメールの作成、施策の効果測定など
  • モバイル:モバイルマーケティングでの関係構築など
  • ソーシャル:ソーシャルメディアでの関係構築など
  • デジタル広告:パーソナライズしたディスプレイ広告の配信など
  • ウェブ:コンバージョンの向上、パーソナライズしたメッセージの配信など
  • アカウントベースドマーケティング(ABM):同一企業の中からターゲティングなど
  • マーケティングアナリティクス:直感的なレポートとダッシュボード
  • プレディクティブコンテンツ:ユーザーが望むコンテンツを自動配信

【料金】
初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ
追加費用:要問い合わせ
無料トライアル:要問い合わせ

【製品ページ】
https://business.adobe.com/jp/products/marketo/adobe-marketo.html

List Finder

List Finderは1,800社以上の導入実績がある国産のMAツールです。BtoBの営業・マーケティング活動に必要な機能を搭載し、月額4万円台~という価格帯のためスモールスタートが可能です。

【特徴】

  • 国内で1,600アカウント以上の導入実績
  • 0円で始められるフリープランあり
  • 追加料金なしで専任コンサルタントが勉強会や個別サポート

【主な機能】

  • 見込み顧客情報の管理
  • メール配信
  • スコアリング通知
  • 優先リード
  • アクセス解析
  • 営業アプローチ管理
  • 名刺データ化代行
  • フォーム作成
  • セミナー管理
  • 外部ツール連携

【料金】

  • 初期費用:
    • フリープラン:無料
    • その他プラン:100,000円
  • 月額費用:45,000円~(利用プランに応じて変動)
  • 追加費用:要問い合わせ
  • 無料トライアル:フリープランにて無料で利用可能

【製品ページ】
https://promote.list-finder.jp/

Hubspot

HubspotはCRMを中心として、マーケティング、セールス、カスタマーサービスなどの各ソフトウェアを繋ぐプラットフォームです。
あらゆるマーケティング業務を、プログラミングやデザインの知識がなくても簡単に行うことができる点が強みで、無料プランもあるため、テスト利用やスモールスタートに最適です。

【特徴】

  • 特別な知識がなくてもWebサイトやページを作成できる
  • 簡単にSEOを実施
  • 効果的なランディングページやフォーム作成により訪問者をリードに転換
  • HubSpot CRMとの接続で他部門とのスムーズな連携

【主な機能】
無料で利用できるCRMに加えて、有料プランではMA、SFA、CMSといった機能を組み合わせ可能

  • MA機能:Marketing Hub
  • SFA機能:Sales Hub
  • カスタマーサービス機能:Service Hub
  • CMS機能:CMS Hub

【料金】

  • 初期費用:無料(有料プランの場合、初期費用はプランによって変動)
  • 月額費用:
    • 個人・小規模チーム利用:無料プランあり。有料プランは1,800円/1ユーザーから
    • 企業単位・大規模企業向け:月額96,000円~
  • 追加費用:要問い合わせ
  • 無料トライアル:あり

【製品ページ】
https://www.hubspot.jp/

SATORI

SATORIは、純日本製のMAツールで、現在1,500社以上の導入実績を持っています。
“名前のわかる見込み顧客”だけでなく、“匿名の見込み顧客”にも接点を創出することができるのが強みです。
Webサイト内の行動履歴を把握し、興味関心の高い見込み顧客を発見することに優れたツールです。

【特徴】

  • オウンドメディアを活用したマーケティング活動の実現
  • 実名/匿名どちらのリードにも効果的な対応
  • IPアドレスから企業名を判別することでABMに活用
  • 豊富なレポート機能
  • 充実したサポート体制

【主な機能】

  • 見込み顧客の獲得機能
  • 見込み顧客の育成機能
  • 見込み顧客の管理機能
  • アンノウンマーケティング
  • 分析・レポート機能
  • Webページ制作機能

【料金】

  • 初期費用:300,000円
  • 月額費用:148,000円
  • 追加費用:要問い合わせ ※従量課金が発生する場合あり
  • 無料トライアル:あり ※要問い合わせ

【製品ページ】
https://satori.marketing/

Kairos3 Marketing

Kairos3 Marketingは、使いやすい操作性に強みを持ち、専門的な知識がなくても操作ガイドを見ればすぐに使い方が分かり、運用することができるMAツールです。
MAとしての基本的な機能を低価格で利用できるため、導入ハードルが低い点が魅力のひとつです。
サポート体制もあるため、MAツール初心者におすすめのツールです。

【特徴】

  • 低価格で利用可能
  • 操作画面にガイドが表示される
  • マーケティングソリューションを包括的に搭載
  • Webだけでなくセミナーや展示会などのオフライン集客も可能

【主な機能】
リード管理、メール配信、シナリオ設計、CRM連携

【料金】

  • 初期費用:要問い合わせ
  • 月額費用:
    • スタンダード:15,000円~
    • プロ:150,000円〜
  • 追加費用:要問い合わせ
  • 無料トライアル:あり ※要問い合わせ

【製品ページ】
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

MAツールを選ぶ際に注意すべき5つのポイント

MAツールは企業のマーケティング活動に有効なツールですが、選定を誤ると期待する効果が得られない可能性があります。ここでは、MAツールを選ぶ際に注意すべきポイントを5つ紹介します。

関連記事:MAツールの導入に失敗する理由とは?検討すべき3つのポイント

導入目的の明確化

MAツールを選ぶ前に、まずは導入目的を明確にすることが重要です。

自社のマーケティング課題を洗い出し、「リード育成を強化したい」「マーケティング業務を効率化したい」「営業効率を向上させたい」など、自社が抱える課題に合ったツールを選びましょう。

目的が曖昧なままツールを導入すると、運用がうまくいかず、結果的に自社の課題を解決できず、費用対効果が低くなるリスクがあります。
まずは、自社の課題をしっかりと洗い出すことが非常に重要です。

関連記事:MAツールの導入に失敗する理由とは?検討すべき3つのポイント

必要機能が搭載されているか

自社の課題や導入目的が明確になったら、次に課題解決のためにどのような機能が必要かを整理しましょう。

MAツールによって搭載されている機能は多岐にわたるため、自社にとって必要な機能が標準搭載されているのか、オプションで追加する必要があるのかなどを把握しておくことが大切です。

たとえば、リード育成を中心にMAを活用したい場合、導入するMAツールにはメルマガ配信機能やシナリオメール機能などが必要です。
また、セミナーやホワイトペーパー、web広告など、複数の媒体を活用してマーケティング施策を行なっている場合は、それぞれの施策の管理をMAツールで適切にできるかどうかなどもチェックしておくことをおすすめします。

関連記事:MAツールの主な機能8選!できることやメリット、導入方法も紹介

サポート体制

MAツールを初めて導入する企業の場合、サポート体制が整っているツールを選ぶと安心です。特に、導入時の設定支援やトレーニング、運用中の問い合わせ対応などが充実しているか確認しましょう。

ベンダーによって、チャットのみで対応・電話で対応・メールのみで対応・専任の担当者とミーティングなど、対応方法はさまざまです。自社が希望する適切なサポート体制が整っているかどうか、事前に必ずチェックしましょう。

また、サポートが日本語で提供されるかどうかも重要なポイントです。海外製ツールを選ぶ場合、サポート対応が英語のみというケースもあるため、注意が必要です。

関連記事:MA(マーケティングオートメーション)ツールの選び方5選!自社に合うMAとは?

各種ツールとの連携

MAツールは他のシステムと連携することで、その効果を最大化します。具体的には、以下のようなツールとの連携が可能です。

  • CRM(顧客関係管理):顧客データを一元管理
  • SFA(営業支援システム):営業活動の効率化
  • Web解析ツール:サイト訪問者の行動データの分析

導入を検討しているMAツールが、これらのシステムとスムーズに連携できるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

マーケティング部門は、営業など他部門との情報共有・連携が必要不可欠です。
たとえば、MAツールとSFAが連携できれば、マーケティング活動で獲得したリード情報をSFAにも自動で取り込むことができ、すぐに営業がアプローチすることが可能になります。

また、自動連携ができれば、蓄積したリードのデータをエクスポート・インポートする必要などもなくなり、工数削減にもつながります。

関連記事:MAツールと連携すべき5つのツール!マーケティングオートメーションを促進する方法

マーケティング担当者が使いやすいツールを選ぶ

MAツールは、実際に使用するマーケティング担当者が「使いやすいかどうか」も非常に重要です。どのようなツールにおいても、導入したあと、きちんと運用に乗せることが大切です。

トライアルなどを行う場合は、実際に運用する現場のメンバーがツールを触り、使いやすさを試してみるとよいでしょう。

特にMAツールに慣れていないメンバーが多い場合は、インターフェースが直感的であるか、使い方のマニュアルやサポートがあるか、などを確認しましょう。

▶▶【無料ダウンロード】誰でも使いやすく、成果を出せるMAツールとは?

AIエージェント活用でマーケティング活動を高度化

AIエージェントとは、ユーザーや他のシステムに代わってタスクを自律的に実行できるシステムです。大規模言語モデル(LLM)を中核技術として、意思決定や問題解決、外部環境とのやり取りなどの幅広い機能を備えています。

参考記事:営業活動で使えるAIエージェントとは?活用事例と導入までの流れを解説

AIエージェントの特徴は自律性にあり、与えられた指示に基づいて情報収集や分析を行うことが可能です。実際の活用場面は多岐にわたり、カスタマーサービスや自動運転、サプライチェーン管理など様々な分野で導入が進んでいます。

  • 顧客データの自動分析と優先順位付け
  • 商談内容の文字起こしと分析
  • 提案資料の自動生成と最適化
  • リアルタイムでの商談支援とアドバイス
  • 自動スケジュール調整と会議設定
  • 顧客とのメールコミュニケーション自動化

ゼロパーティデータを活用したマーケティング活動

サードパーティーは規制がかかり始めており、ゼロパーティーデータに注目が集まっています。MAツールで取得するデータはファーストパーティーデータのみ(Webサイトのアクセス履歴等)でこのデータだけでは見込み顧客の興味関心を察知することが難しいです。そこでゼロパーティーデータの出番です。

参考記事:ゼロパーティデータとは?対話型マーケティングで築く、Cookie後の顧客接点

ゼロパーティーデータ(Zero-Party Data)とは、顧客が自らの意思で企業やブランドに提供する情報を指します。これは、アンケートへの回答、好みや興味に関する情報、購入意向など、顧客が積極的に共有するデータです。この用語は、調査会社のフォレスターが2018年に提唱しました。

ゼロパーティーデータを活用するとより個人の興味関心が特定でき、マーケや営業に活かせる様になります。ゼロパーティーデータを取得できるツールがDealAgentです。

DealAgent

DealAgent_LP

DealAgentは株式会社マツリカが提供するAIエージェントツールです。マーケティング・営業プロセスの各フェーズにおいてAIが営業担当者に代わって業務を担い、自律的に購買プロセスを前に進めるAIエージェントです。DealAgentを活用することで顧客対応・ナレッジ検索・事前調査・見込み顧客検知などの業務をAIにお任せ人間は「本来集中すべき業務」に集中できるようになります。

DealAgent対応範囲.

マーケティング担当は従来のリード情報の取得だけではなく、顧客ごとの興味関心をデータとして取得し営業へ連携することができるようになります。営業資料の共有においても単にPDFを顧客へ共有するだけではなく、DealAgentを活用すると顧客体験が上がり、より多くのデータを取得できます。営業は見込み顧客それぞれの興味関心を把握して、クロージングに活かすことができます。AIとの対話データをもとに、顧客が検討の上で、何を気にしているのかがわかるようになります。提案資料にAIチャットを仕込みむことで、閲覧データに加えて対話型のデータを取得することもできます。

DealAgentの特徴

  • 自社で保有する資料や文書などのナレッジをAIに読み込ませることで、ほしい情報をAIに聞いてすぐに引き出すことが可能
  • 社内の情報検索の業務をAIによって大幅に効率化することが可能です
  • 自社専用のChatGPTのようなAIチャットを簡単に生成することができる
  • AIチャットを顧客接点に設置することで、各見込み顧客それぞれが欲しい情報を対話を通じて届けることができる
  • 従来のターゲティングを超えた一人ひとりにパーソナライズされた体験を届けることができる

顧客は資料に設置されたAIチャットを活用して、資料を読み込まずともAIとの対話で情報をすぐに取得可能です。営業は顧客のコンテンツ閲覧状況、AIとの対話データをもとに、顧客の興味関心度合いを可視化できます。

分析レポートを活用することで顧客のアクセスデータを分析しAIがホット顧客をリコメンドしてくれます。また、閲覧データから顧客の興味関心テーマ仮説をAIが整理します。さらに興味関心テーマ仮説Web上に存在する顧客の会社・個人のデータを調査して整理します。

公式サイト:https://product-senses.mazrica.com/lp-dealagent-ai

終わりに

MAツールは、マーケティング活動の効率化や顧客体験の向上に役立つ重要なツールです。
しかし、ツールごとに初期費用や月額費用、追加オプションが異なるため、導入前にしっかりと確認することが欠かせません。

まずは、MAツールを導入する目的や解決したい課題を明確にし、自社のマーケティング戦略に合った機能を選ぶことが重要です。
無駄なコストを抑えつつ、最適なツールを見極めることが成功への第一歩です。

選定時には、必要な機能だけでなく、他システムとの連携やサポート体制を確認しましょう。
また、無料トライアルを活用して操作性を事前に確認することをおすすめします。

さらに、導入後の運用を意識することも成功のカギです。MAツールは導入がゴールではなく、その後の運用が成果に大きく影響します。
運用のしやすさや社内での定着度を重視し、最終的に自社の課題解決と売上アップに貢献できるツールを選びましょう。

下記資料では、本記事で紹介したMazrica Marketingの特徴や機能、活用イメージについて詳しく説明していますので、是非無料でダウンロードしてご覧ください。

マーケティング〜営業のプロセスの劇的に効率化|Mazrica Marketing概要資料

Mazrica Marketingは集客と売上の向上に寄与するマーケティングオートメーションツールです。マーケティング〜セールスのプロセスを効率化するMazrica Marketingの機能や活用例を紹介します。

資料をダウンロードする

投稿者プロフィール

静 理絵
静 理絵

ITベンチャー企業にて、インサイドセールス・マーケティング組織の立ち上げを経験。その後はSaaSのマーケターとしてコンテンツ作成や記事制作、ウェビナー・カンファレンスの企画、クリエイティブ制作などを約4年間経験。現在はBtoBマーケターとしてCRM領域を担当し、メールマーケティングやコンテンツ制作に注力中。

最新の投稿

MA活用の関連記事

人気記事ランキング

1

タスク(todo)管理のポイントと営業でも使えるタスク管理ツール11選|Senses Lab. |top

タスク管理ツール・ToDo管理におすすめ13選を徹底比較【2025年最新版】

2

グロスとネットの違いとは?ビジネスにおける用語の意味や計算方法まで徹底解説

3

営業のバイブル|新人営業も営業部長も絶対に読むべき本10選|Senses.Lab|top

【営業本おすすめ12選】新人営業も営業部長も絶対に読むべき本を紹介

4

Gmailのショートカットキー26選!Gmailを便利に使いこなすコツ | Senses Lab. | アイキャッチ

【時短・効率化】Gmailショートカットキー50選・画像つきで徹底解説

5

営業で管理すべき4つのデータ|営業の成果を向上させる方法|Senses Lab.|top

営業管理とは?6つの基本項目と効率的な管理方法を解説

MAツールに関するおすすめ記事

MA活用の関連記事

キーワード一覧

資料ダウンロードランキング

1

「5分で分かるMazrica Sales ・ 失敗しないSFA/CRM導入方法 ・ 導入事例」3点セット

2

Mazrica Sales・DealPodsサービス紹介資料

3

【全編動画】巷の営業手法を疑え!最速最短が顧客との信頼を作り出す