毎月の目標として、新規開拓件数が課せられている人も多いのではないでしょうか。

しかし飛び込み営業では門前払いをされたり、テレアポは何件架電しても担当者につないでもらえなかったりするなど、新規開拓営業にはさまざまなハードルがありなかなかうまくいきません。

本記事では新規開拓をするための営業方法を8つ紹介するとともに、新規開拓営業で意識すべきポイントやうまくいかない時の対処法について解説します。

飛び込み営業やテレアポ以外の営業の幅を広げ、効率的に顧客を獲得しましょう。

新規開拓営業とは?

新規開拓とは、企業が新しい顧客を獲得するプロセスです。

営業アプローチ(新規開拓営業)では、まだ取引のない相手との関係を築き、初めての取引につなげることが目的となります。

新規開拓では、自社を知らない相手に対して積極的なアプローチが求められ、関係性の構築には時間がかかることもあります。

しかし、新規開拓は企業成長に不可欠なものなので、効率的に実施して顧客数を増やす必要があります。

▶︎▶︎新規開拓でも重要となる「インサイドセールス」組織の立ち上げ方から運用方法まで解説

新規開拓営業とルート営業(既存営業)の違い

営業手法にはさまざまな種類がありますが、新規開拓営業と並ぶ代表的な営業手法がルート営業です。

新規開拓営業が新しい顧客を獲得するための営業活動であるのに対し、既存顧客に対する営業活動はルート営業と言われ、営業の対象となる顧客層が異なります。

対象となる層が違うため、もちろんアプローチの方法も違います。

新規開拓営業は自社商材についての知識がない相手に対して魅力をアピールするため、高いプレゼンスキルや交渉力が求められます。

一方のルート営業は既存顧客との関係性を深め、解約されないようコミュニケーションを取ったり、アップセルやクロスセルの提案をしたりする必要があります。

どちらも企業の売上を確保するためには欠かせない営業活動ですが、対象となる顧客層や営業方法が異なる点に注意しましょう。

関連記事:ルート営業とは?新規営業との違いや求められる営業スキルとKPIを解説

アウトバウンド営業(プッシュ型)とインバウンド営業(プル型)の違い

アウトバウンド営業とインバウンド営業は、ともに新規開拓における営業の手法です。

新規開拓と聞くと「飛び込み営業」のイメージが強いかもしれませんが、新規開拓のための手法は多岐にわたります。

アウトバウンド営業とは「内から外に」つまり企業からターゲット層に対して、能動的に働きかける営業手法を指します。

飛び込み営業やテレアポなどがアウトバウンドの手法に該当します。プッシュ型営業ともいわれます。

一方のインバウンド営業とは「外から内に」つまりターゲット層から企業に対してアクションを起こす営業手法で、どちらかと言うと受動的な営業です。

例えば、WEBサイトや展示会などターゲット層が興味を持ってくれるきっかけをつくり、お問い合わせや資料請求などのアクションに誘導する手法があります。プル型営業ともいわれます。

どちらが優れているとは言えませんが、商材やターゲット層によってはアウトバウンド・インバウンドの効果が異なることもあるので、しっかりと自社分析をしたうえで施策を見極める必要があるでしょう。

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新規開拓営業の必要性とメリット

企業の売上を上げるためには「顧客数を増やす」「顧客単価を上げる」「受注件数を増やす」などの要素がありますが、顧客数を増やすために欠かせない活動が新規開拓になります。

たとえば、顧客単価が毎月5万円のSaaS商材だとすると、いつまでも既存顧客が100社のままだと毎月の売上は500万円のまま推移します。

そこで、新規開拓により毎月5社ずつ増えていけば、毎月の売上金額も25万円ずつ増加していくことになります。

さらに、新規開拓はリスクヘッジの意味でも有効です。

既存顧客ばかりのビジネスだと、もし既存顧客との取引が終了してしまった場合、売上が大きく低迷してしまう可能性があります。

先ほどの例で言うと、既存顧客100社のうち10社が解約してしまえば、毎月の売上金額は50万円も下がってしまいます。

しかし、新規開拓をして販路を広げておくことで、不測の事態にも対応できるようになるでしょう。

関連記事:法人新規開拓営業のコツとは?集客と提案における手法とポイント紹介

新規開拓営業の方法(プッシュ型)

新規開拓をする際には、自社に最適な施策を見極めたり、さまざまな施策を併用したりして、広くリーチしていかなければいけません。

まずは、プッシュ型(アウトバウンド営業)の営業手法を解説します。

関連記事:営業とは?定義やプロセス、便利ツールをご紹介!

テレアポ(電話)営業

アウトバウンド営業の代表的な手法が、テレアポ(電話)営業です。ターゲットに電話をかけ、資料送付や訪問アポイントなどのきっかけをつくるのが目的です。

直接話せるため、自社商材の魅力を最大限に伝えられるメリットがあります。また商材によっては最初の電話で商品購入や契約につながることもあり、即効性がある点も特徴です。

しかし、BtoBであれば担当者不在などでなかなか担当者につながらない場合もありますし、BtoCではすぐに電話を切らる場合もあります

そのため、テレアポの成功率は極めて低く、成功率を上げるためには相応のテクニックや経験が求められます。

テレアポについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事:テレアポとは?仕事内容・流れ・コツ11選【チェックシート付】

 訪問(飛び込み)営業

訪問営業はアポイントのない企業や個人宅に訪問する営業手法で「飛び込み営業」とも呼ばれます。

直接顔を見て話せるので、商材について詳しく伝えられるだけでなく、信用を得やすいと言えます。また電話営業と違って、実物を持っていったり資料を渡したりすることも可能です。

ただし、アポイントを取り付けていないため、担当者不在の場合も少なくありません。BtoCの場合、門前払いになってしまい無駄足になることもあるでしょう。またコロナ禍では訪問営業を快く思わない人もいることは、頭に入れておくべきです。

関連記事:テレアポ・訪問営業の時間帯の最適解は?BtoBとBtoCそれぞれ紹介

メール(DM・フォーム)営業

メールで自社商材やイベントの案内をしたり、アポイントの依頼をしたりする方法もあります。メールアドレスがわからない場合は、相手にDMを送ったり、相手のWEBサイトにあるお問い合わせフォームに送ったりすることも可能です。

定型文を送るだけなので、時間や人的リソースが不足している企業にはおすすめの方法です。

しかし、開封率・返信率ともに高くはないので、相手に興味をもってもらえるようタイトルや本文の工夫が必要となります。

メールを活用したマーケティング(メールマーケティング)の詳細は、こちらの記事で解説しています。

関連記事:メールマーケティングとは?メルマガとの違いや実施のための5つのステップ

手紙

担当者宛てに手紙を送るのは「レター営業」とも言い、メールが普及していない時代からよく使われている手法です。

担当者に必ず届くため、テレアポや飛び込み営業ではなかなか担当者につないでもらえない場合にも有用です。また手書きの手紙は誠意が伝わりやすい点もメリットでしょう。

けれども、一通一通を手書きしていると多大な時間がかかってしまいます。全てのターゲットにレター営業をするよりも、手紙を書くべき相手を選定し、他の施策と併用することをおすすめします。

ソーシャルセリング

SNSがビジネスの場でも一般的になり、FacebookやTwitter、LinkedInなどを活用した営業手法、ソーシャルセリングが注目を集めています。

この手法では、ターゲット企業の従業員をSNSで見つけ、接点を持つことで、最終的に訪問アポイントを獲得することを目指します。

通常では接触が難しい相手でも、SNSを通じたアプローチならば成功の可能性が高まります。

ただし、ソーシャルセリングで新規顧客を開拓するには、営業担当者がSNS上で有益な情報を継続的に発信するなどの工夫が必要です。

また、発信内容によってはブロックされたり、炎上するリスクもあるため、事前に情報を十分にチェックすることが重要です。

関連記事:ソーシャルセリングとは?実施方法や導入メリットを解説

外部イベントへの参加

製品の見本市や展示会、異業種交流会などの外部イベントに営業担当者が個人として参加し、そこで知り合った人々と名刺交換を行い、新規開拓につなげる方法も効果的です。

たとえ一度の出会いであっても、面識があることでアポイントが取りやすくなります。名刺交換直後の印象が鮮明なうちにアポイントを取ることで、早期に訪問の機会を得ることができるでしょう。

新規開拓営業の方法(プル型)

続いて、プル型(インバウンド型)の新規開拓手法を4つ紹介します。

広告運用

インバウンド営業の1つとして、広告運用が挙げられます。

広告にはリスティング広告やディスプレイ広告などのWEB広告と、看板やチラシなどのオフライン広告があります。最近ではスマホの普及により、WEB広告の有効性が高まっている傾向です。

WEB広告にもさまざまな種類があるため、うまく使い分けると潜在層・顕在層どちらにもリーチできます。しかし運用には知識やスキルが必要ですし、競合が多いとなかなか広告が表示されないこともあります。

オフライン広告はターゲティングが難しいため、認知を広げたい場合に有効です。ただしWEB広告と比べてコストがかかる点はデメリットと言えるでしょう。

Webサイト運営

サービスサイトやオウンドメディアなどのWEBサイトも、新規顧客が興味をもってくれるきっかけになります。

検索エンジンでの検索キーワードから流入してくることが多いため、ターゲットの課題が明確化しています。

そこで、WEBサイトでユーザーの課題を解決できるコンテンツや有益な情報を発信することで、信頼を得てアクションにつなげます。

しかし、いくら良質なコンテンツを作っても、検索エンジンで上位にならなければ大きな流入は見込めません。

検索エンジンで上位を獲得するために、WEBサイト運営だけでなくSEO対策にも力を入れる必要があります。

関連記事:オウンドメディアとは?成功事例からオウンドメディアマーケティングを学ぶ

SNS運用

SNS利用率が増加傾向にある現代では、SNSも新規開拓方法の一つの手です。

企業アカウントを作成し、商材の紹介や活用事例などを発信します。また最近ではSNSでユーザーとのコミュニケーションを重視している企業も多く、普段の会社の風景や社員紹介などを発信するSNSアカウントも珍しくありません。

また、SNSは拡散性が高く、広く拡散されればまた別の新規顧客を獲得できる機会が増えます。ただし不利益な情報や間違った情報もすぐに広まってしまい炎上してしまうリスクもあるので、拡散性の高さはデメリットにもなりえます。

関連記事:SNSマーケティングとは?重要性・手法・企業の成功事例|5つのSNSの特性やおすすめツールも紹介

セミナー運営

セミナー運営も新規開拓のインバウンド手法の一つです。直接話すだけでなく、来場者にとって有益なノウハウを伝えることで信頼を得られる点もメリットです。

近年では対面形式のセミナー以外にも、オンライン開催のセミナーである「ウェビナー」も流行しています。ウェビナーであれば場所の制約がないため、全国を新規開拓の対象にできます。

しかし、認知度が低い企業の場合、集客に苦戦する可能性があります。また準備に膨大なリソースがかかってしまう点も注意しましょう。

ただし、2020年〜流行した新型コロナウイルス流行を機に、WEBを活用したセミナー(ウェビナー)も一般化しました。ウェビナーの普及により、住んでいる場所を問わず、セミナーに参加できるようになったことは、大きな変化でしょう。

尚、ウェビナーを開催する際のツールをこちらの記事にまとめています。

関連記事:ウェビナーツール徹底比較おすすめ17選!動画配信によるナーチャリング戦術

新規開拓営業の方法(間接型)

最後に、間接型と言われる、外部の力を利用したタイプの新規開拓手法を紹介します。

代理店営業

販売代理店などの他企業と共同で顧客開拓を行うのが代理店営業です。とエンドユーザー向けに営業活動を行うことです。

自社で直接エンドユーザーに商品・サービスを販売するだけでなく、販売代理店や業務委託先を経由してエンドユーザーに販売する形態のビジネスも少なくありません。

自社の営業リソースに限りがあったり販売チャネルに限界がある場合は、代理店の販売網を活かして営業活動をするのも新規開拓の一つの手段です。

代理店と自社の両社ともエンドユーザーに対してスムーズに営業できるよう、販売促進の仕組みを整備すると良いでしょう。

代理店を開拓するパートナーセールスも重要になります。

関連記事:パートナーセールスとは?SaaS企業における重要性や戦略成功のポイントを解説

リファラルでの営業

同業者や既存顧客からの紹介で見込み顧客にアプローチすることは、新規開拓の中でも最も成功率の高い方法です。

紹介を受けた場合、相手にとっても信頼性が高く、商談がスムーズに進む可能性が増します。しかしながら、相手の気分を損ねるような対応をしてしまうと、紹介者にも迷惑をかけることになりかねません。

最悪の場合、紹介だけでなく既存顧客も失うリスクがあります。慎重な言動を心がけて対応することが大切です。

関連記事:リファラル営業のメリット・デメリットは?導入のポイントや活用ツールも紹介

新規開拓営業で成果を出すための準備

新規開拓営業の具体的な手法に取り組む前にしておくべき準備について説明します。

▶︎▶︎新規開拓営業で成果を出すために導入すべきSFA/CRMとは?

営業戦略・目標を明確にする

新規開拓の成果を向上させるには、営業戦略を明確に立案することが重要です。

営業戦略とは売上向上や市場のシェアを拡大するなど、利益目標を達成するための戦略(計画)を意味します。

新規開拓を通して何を達成したいのか、そのためにはどのような計画を寝る必要があるのかを具体的に考えましょう。

関連記事:営業戦略の立て方5ステップとフレームワークを解説

市場調査/競合分析を行う

営業戦略を立てることにも関係しますが、市場調査や競合分析など、自社を取り巻く外的要因を調査することも重要です。

 市場調査を通じて、顧客のニーズや要望を理解し、どのような製品やサービスが求められているのかを把握しましょう。顧客のニーズを深く理解することで、顧客が求めるソリューションを提供しやすくなります。

また、競合分析を行うことで、競合他社の強みや弱み、価格設定、マーケティング戦略と比較した上で、自社の競争力を向上させるための戦略を立てることができます。

外部要因の分析にはPEST分析やSWOT分析のフレームワークが有効です。

関連記事:SWOT分析とは?事例や分析手法をわかりやすく解説

ターゲット分析をする

新規開拓を行うには、アプローチするターゲットを明確にし、ターゲットのニーズに沿ったアプローチ手法を実践する必要があります。

STP分析や6R分析でターゲティングを行い、顧客ニーズを可視化しましょう。

分析の際は、顧客リストを作成して一覧化すると、より効率化できます。

関連記事:ターゲティングとは?代表的なフレームワーク(STP分析・6R)を紹介

新規開拓を成功させ7つのポイント

新規開拓営業を成功させるには、ポイントを絞って営業活動を行うと効果的です。ここでは、特に重要な3つのポイントを紹介します。

新規開拓に使うリストを作成する

新規開拓を行う際には、潜在顧客や見込み顧客のリストを作成しましょう。
リストを作成する際には、ターゲット市場やニーズに合った顧客を選定し、情報を整理して管理します。

また、リストの定期的な更新や改善も行い、確度の高いリストを作ることを心がけましょう。

関連記事:営業リスト作成ツール9選!選び方や活用方法を解説【無料あり】

顧客の問題や課題を理解する

営業先に関する情報収集は非常に重要です。具体的には、企業情報や決裁者・担当者のデータを定期的に更新し、相手が抱えている課題やニーズ、これまでのアプローチ方法などを詳細に把握しましょう。

相手の問題や課題を理解することで、信頼関係を築く方法や効果的なアプローチが見えてきます。

自社の優位性やメリットを示す

新規開拓営業を成功させるには、自社のメリットや競争優位性を明確に伝えることが不可欠です。

単に商品知識を伝えるだけでなく、相手のニーズに合った自社の強みを示すことで、信頼関係を築き、次の商談機会を得る可能性が高まります。

顧客ニーズを汲み取ったアプローチを行う

顧客のニーズや要望は多岐にわたります。

ターゲットが明確でも、マニュアル通りの画一的なアプローチではなく、相手の視点に立った柔軟なアプローチが求められます。

「お客様の悩みはどこにあるのか」「自社のサービスがその解決に適しているか」を徹底的にヒアリングし、相手の立場に立った提案を行うことで、より効果的な営業活動が可能になります。

関連記事:BANTとは?営業が知っておくべきフレームワークを解説

顧客情報を可視化する

顧客情報の可視化によって、営業チーム全体が顧客に関する情報を共有し、効率的な営業活動を行うことができます。

顧客情報はデータベースやCRM(顧客関係管理)システムに集約し、営業担当者が必要な情報にアクセスしやすくすると良いでしょう。

また、顧客とのやり取りや進捗状況を記録し、チーム全体で情報を共有することで、顧客対応の一貫性を確保できます。

関連記事:顧客管理システム(CRM)35選!正しい選び方とおすすめを紹介

迅速に情報共有を行う

前項とも関連しますが、新規開拓営業では情報共有を迅速に行うことが非常に重要です。

お客様からヒアリングした情報や、発見したニーズは担当者間で迅速に共有することで、食い違いが発生することなく営業を遂行することができます。

また、顧客が問い合わせや要望を持った際にスムーズに対応することで、顧客満足度が向上し、新規営業の成果拡大につながるでしょう。

関連記事;【Mazrica Sales活用事例】営業チーム内の情報共有を促し営業効率の向上に繋げた事例

KPIを設定し、PDCAを回す

新規開拓の効果を測定するために、Key Performance Indicators(KPI)を設定し、定期的にPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を回しましょう。

KPIは、営業目標や成果を定量的に評価するための指標です。具体的なKPIには、新規顧客獲得数、売上成約率、顧客満足度などがあります。

定期的にKPIをチェックして営業活動の効果を評価し、必要に応じて戦略やアプローチを改善しましょう。

関連記事:KPIマネジメントとは?目標達成のためのKPI設定方法と事例を解説

新規開拓営業を効率化する方法

新規開拓営業は苦労する点も多く、営業フローの中でも困難なステップです。

そのため、効率化を図ることが非常に重要です。

ここでは、新規開拓営業を効率化する方法を解説します。

ターゲットの明確化とセグメンテーション

営業先のターゲットを明確にすることで、効率化が図れます。

たとえば、テレアポではターゲットが不明確だと優先順位をつけられず、リスト作成に時間がかかります。

自社商材に合ったターゲットを設定し、顧客群をセグメント化して優先順位をつけることで、工数削減と効率的な営業が可能です。

関連記事:セグメンテーション(セグメント分け)とは?事例で学ぶセグメンテーションと方法

デジタルツールの活用

アナログな方法で進めると無駄が生じやすいため、CRMやSFAなどのデジタルツールを活用しましょう。

これらのツールを使うことで、注文意欲の高い顧客の可視化や、顧客との会話ログを記録・分析でき、効率的な営業活動が実現します。

関連記事:SFAとは?CRM・MAとの違いや選び方と営業の成功事例まで解説

外部パートナーとの連携

社内に新規開拓のノウハウが不足している場合は、外部パートナーと連携するのも有効です。

新規開拓営業の代行会社と協力することで、早期に成果を上げやすくなりますが、外注コストを考慮し、最終的には社内教育を通じてインハウス化を目指すことが望ましいでしょう。

リードナーチャリングを行う

注文意欲の低い顧客に直接アプローチしても、失注率が上がる可能性があります。

そのため、事前にナーチャリングを行い、顧客の興味や意欲を高めたうえで、確度の高い顧客に絞ってアプローチする仕組みを作ることが重要です。

関連記事:【営業必見】リードナーチャリングにおける3つのメリットと成功法

新規開拓営業の3つの注意点

新規開拓のように初対面の人を相手にする営業活動は、難しいイメージがある人も多いかもしれません。しかし以下のポイントを意識することで、新規開拓営業の成果の向上が期待できます。

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1. 顧客目線でのアプローチが重要

どのような営業現場でも「相手目線」は欠かせない視点ですが、新規開拓営業の場合は相手目線がとりわけ重要になります。なぜなら「初対面の相手の話を聞く」ことは相手にとってもハードルが高く、慎重にならざるをえないからです。

誰しも初対面の相手とすぐに打ち解けるのは難しく、特にビジネスの話ともなると「売りつけられそう」などの先入観をもってしまいます。また、商材の必要性が感じられなければ会う理由はないため、アポイントを依頼されても断ってしまう可能性も。

そこで、相手目線が重要になります。

たとえば、来期の戦略を立案する時期は、新たな提案を「聞いてみよう」という気持ちになりやすい傾向です。決算月の数カ月前にアプローチすることで、受け入れてもらいやすくなるでしょう。

インバウンド営業では、「相手の課題は何か」「求めている情報は何か」を分析し、相手のニーズに合ったコンテンツを配信すれば大きな成果が期待できます。

また、新規開拓営業は必ずしも計画通りに進むとは限りません。最初は自社の製品やサービスに高い評価を示していた見込み顧客が、突然反応を示さなくなることもあるでしょう。

そのような場合でも、顧客目線に立って、「社内状況が問題で導入に足踏みしているのかもしれない」などの分析を行うことで、すぐに諦めることなく、時間をおいてアプローチするなどの選択肢が考えられます。

2. 数字で訴求・差別化を図る

市場の成熟化に伴い、似通った商材が多く流通している業界も多いでしょう。新規開拓のターゲットとなる顧客層が、すでに競合他社の商材を導入している可能性も低くはありません。

他社商材と差別化して自社の優位性を訴求するためには、優位性を裏付ける具体的な数字の明示が効果的です。

実際に、「このサービスは優れています」と言われるよりも、「このサービスを導入した企業の8割が、売上○%アップを実現しています」「このサービスは1,000社の導入実績があります」と言われたほうが、話を聞いてみたくなるでしょう。

3. 情報共有の速度を早める営業先に良い印象を残す

新規開拓営業では、組織やチーム内で迅速に情報を共有することが重要です。

新規の取引先に対しては、信頼関係がまだ十分に構築されておらず、潜在的なニーズや課題が不明瞭な場合が多くあります。

そのため、営業担当者同士が企業情報や商談の内容を共有することで、今後の効果的なアプローチ方法や営業方針を明確にすることが可能になります。

▶︎▶︎組織内での情報共有を迅速に行える営業支援ツールの詳細はこちらから

新規開拓営業がうまくいかない場合の対処法

新規開拓営業はコツが必要なので、なかなかうまくいかないと新規開拓に苦手意識を持ってしまい、負のスパイラルに陥りかねません。「うまくいかないな」「苦手だ」と感じるときには、以下の対処法を検討してみましょう。

こちらの記事では新規開拓をはじめいくつかの営業課題に関する解決策を紹介しておりますので併せてご覧ください。

関連記事:営業のよくある7つの課題と解決策を徹底解説!

ターゲットが適切かを確認する

新規開拓がうまくいかない場合、そもそもターゲット層が間違っているケースが見受けられます。ニーズのないターゲットに営業しても、成果を得られないのは当然のことです。

現在のターゲット層を見直し、適切なターゲットを見極めましょう。

まずは自社の既存顧客の分析から始め、業界・業種・企業規模・エリアなどを選定しましょう。取引実績が大きい企業の傾向を分析できれば、似通った条件の企業をターゲットにすることで新たな大口契約も期待できます。

ターゲットは、営業リスト作成ツールなどを使って効率良く管理すると良いでしょう。

ボトルネックを整理する

新規開拓営業では営業フェーズに応じて適切なアプローチが肝になってきます。

初回商談なのかそれともその前のテレアポ段階なのか、営業活動のどこのプロセスがうまくいっていないのかを確認することが重要です。そこが明確にならないとターゲットの見直しなのか営業手法に問題があるのかわかりません。

KPIを見直す

そもそも妥当なKPIなのか確認することも必要です。現実と乖離したKPIを追っていても疲弊するだけでしょう。最終目標であるKGIから逆算して、適切なKPIを設定しましょう

KGIとKPI2

関連資料:“正しいKPIマネジメント” とは?

顧客管理をしっかり行う

新規開拓営業では、顧客情報の管理が成功のカギになります。

前項でも述べた通り、自社の既存顧客の傾向から新規開拓の対象を見極める作業は重要です。新たな営業リストを作成する際にも、自社の既存顧客情報から成約確度の高い顧客の傾向を導ければ、精度の高い営業リストを作成できます。

複数の施策を並行する場合は、情報が不足していると混乱を招いてしまうので、詳細な顧客管理が必要です。

たとえば自社セミナーで接点を持った相手に電話営業をする際、「どのような内容のセミナーに参加したのか」「名刺交換のときにどのような話をしたのか」などの情報が揃っていれば、スムーズに電話営業ができアポイントにつながる可能性が高まります。

さらに、社内で情報共有するときにも、顧客情報が適切に管理されていればスムーズな社内連携が可能です。マネージャーが進捗を確認できるため、最適なタイミングでのアドバイスや指示も可能になるでしょう。

関連記事:顧客管理とは?基本やツールを使った管理方法を分かりやすく解説

おわりに|新規開拓営業はSFA導入でより効率的に

新規開拓営業は企業成長に欠かせないものと理解していながら、苦手意識があり成果が得られていない人も珍しくありません。ま

ずは本記事で紹介した9つの手法やポイントを参考に、自社の新規開拓営業について見直してみましょう。

新規開拓営業の顧客管理をするためにはプラットフォームが必要ですが、件数が多くなるほどExcelでは管理しきれなくなります。

氏名や連絡先などの情報しか管理できないデータベースでは、どのような営業をしたのかの履歴を確認できません。

そこで、顧客情報だけでなく営業履歴や取引実績を管理できるSFA/CRMを導入すると便利です。

当社が開発・提供している「Mazrica Sales」は顧客情報と営業履歴を紐づけて管理できるSFAです。

営業案件の進捗やアクション情報を自動入力、リアルタイム管理できる「Mazrica Sales」

営業案件が進捗度ごとに色分けされたカードで表示され、新規開拓営業がどのフェーズまで進んでいるのか?進んでいないのか?を一目で把握できます。

Mazrica Salesでは新規開拓営業に必要な情報を一元管理できるため、営業活動の効率化や生産性の向上にもつながります。

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